X4が発売されてからしばらく経過しましたので、X3とX4を比較した情報はかなり出そろいました。
大きな変化としては8K撮影が可能になったという事で話題となり、スペック的な比較は多く見かけますし、僕自身も繰り返し言及しています。
ですが実際にX4を使って感じたことは、スペックで説明できない画質向上の仕方をしている事でした。
今回は画像や動画をふんだんに使いながら、僕が感じた実質的な画質の変化について共有したいと思います。
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X3とX4の性能比較
X4 | X3 | ||
---|---|---|---|
360度 | 解像度 | 8K30fps | 5.7K30fps |
5.7K60fps | 4K60fps | ||
スロー | 4K100fps | 3K100fps | |
シングルレンズ | 解像度 | 4K60fps | 4K30fps |
ミーモード | 4K | 1080p | |
2.7K120fps | 1080p60fps | ||
クリエイティブ | タイムラプス | 11K | 8K |
タイムシフト | 8K | 5.7K | |
バレットタイム | 5.7K120 & 3K240 | 4K120 & 3K180 |
正直なところ、今回の記事ではスペック面の評価はあまり参考にならず、後ほど画像や動画の違いで感じてもらった方が分かりやすいかなと思います。
ですのでざっとスペック面の比較を見ていきながら、今回の比較で感じた違いを簡単になぞっていきます。
8K撮影が可能になった
X4 | X3 | |
---|---|---|
360度画質 | 8K30fps | 5.7K30fps |
X4では8K撮影が可能になり、X3の5.7Kよりも高画質化に成功。
結論から言ってしまえば、ズームせずともその差は歴然として感じられますし、ズームすればより感じ取れました。
- 明暗の表現
- 色がハッキリと綺麗に見える
- 物体ごとに質感や輪郭が分かりやすい
ざっと「明暗」「色」「質感」といった項目において差が感じられますので、X3とX4を比較すると全体的な印象がパッと変わっていますね。
シングルレンズとミーモード画質の向上
X4 | X3 | |
---|---|---|
シングルレンズ | 4K60fps | 4K30fps |
ミーモード | 3840×2160ピクセル 4K | 1920×1080ピクセル 1080p |
シングルレンズモードでは、X3とX4は同じ4K撮影なのですが、実質的な画質はX4の方が全然綺麗でした。
一言で言えばX4の方が「より鮮やか」だったのですが、「色被り」のような現象がX3では見られたので、シングルレンズモード画質についても後に必見です。
ミーモード画質は1080Pと4Kで幅にして2倍、動画サイズとして4倍の違いがありますが、これはどちらも綺麗な印象を受けました。
しいて言うならやはりX4の方が広いダイナミックレンジを活かした表現が出来ているなという印象ですが、動画のスティッチングも含めて両者ともバッチリな印象でした。
いずれにせよ、シングルレンズモードとミーモードは後ほど紹介します。
より滑らかな動画の撮影
X4 | X3 | |
---|---|---|
360度画質 | 5.7K60fps | 5.7K30fps |
シングルレンズ | 4K60fps | 4K30fps |
X4では5.7K撮影が一段格下げ扱いとなり、60fps撮影が出来るようになりました。
個人的には、PCで見る等倍撮影において、30fpsと60fpsの違いは肉眼で十分認知可能です。
こちらフレームレートの違いにつきましては、特にアクションカメラやVlog撮影の用途で使う、シングルレンズモードでハッキリと感じられましたので、後ほど動画で確認してみてください。
※X4の画質について追記(2024年11月追記)
Google検索にて「insta360 x4 画質 悪い」という検索結果が残っていますが、検索結果の仕組み的に、クリックから履歴が残っている物と思われます。
360°カメラの中ではバツグンに画質が良いと思いますので、安心してX4をご検討くだされ!
こんな感じです!↓↓
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X3とX4の画質を比較(日中晴天)
ではここから、X3とX4の画質の違いについて、画像と動画合わせて比較していきます。
超広角~望遠レベルまで比較していますので、じっくりと違いを見て頂けると幸いです。
以下に紹介する画像は、動画からスクリーンショットとして切り抜いていますが、その際3840×2160ピクセル(X4)及び、1920×1080ピクセル(X3)で切り出された画像を、等倍表示でギリギリの1200×675ピクセルに縮小してブログに記載しています。
X4で言えばおおよそ1/10以下まで画質を圧縮した画質となりますので、ここに載せた画像は等倍表示で確認することを推奨します(拡大すると粗くなる)。
超広角(クリスタルボール画角)
まずはX3の5.7K撮影で撮影した動画から切り出した画像から。
フルスペックが分かりやすいように、日中晴天という好条件での撮影を心がけています。
画角もいわゆるクリスタルボールと呼ばれる、空を内側に閉じ込めたような画角にしていますので、細部が分かりづらく、最も粗が目立ちにくい画角だと思います。
この画角でのX3の画質は、それぞれの色や陰影がちゃんと再現されているので、一言で言えば「綺麗な画質」と言えますね。
では続いてX4のクリスタルボールです。
X3でも綺麗だと感じたのですが、X4の画質はぱっと見でもかなり印象が違って見えると思います。
個人的に感じた違いは以下の3つ
- 色が鮮やかになった
- ダイナミックレンジが広い
- 質感が丁寧に再現されている
色の違い
①色に関しては、ただ単に彩度が上がったという訳では無さそうなので、これを言葉に表すにはちょっと考察が必要そうですね。
個人的にX3の画像を考察するならば、「レンガのオレンジ、空の青色、植物の緑色」が相互に影響を及ぼしてしまっているという印象を受けました。これがX3の写真の、なんとなく「くすみ」がかかったような色の正体かと。
もちろんX3も十分綺麗なのですが、同じ明るさレベルのはずなのに、X4の方がパッと明るい印象を受けますね。
レンガの色について見てみても、X3ではどれも似た色をしていますが、X4では実はレンガの色がそれぞれ異なっていたことが良く分かります。
このようにX4はX3と比べると、それぞれの持つ色がちゃんと表れているように感じました。
X4の色はそれぞれの色がハッキリ綺麗に再現されている
ダイナミックレンジの違い
②ダイナミックレンジについては、木や植物を見ると分かりやすいでしょうか。
X4の方が暗い所(シャドー部)が少し明るくなり、くすんで情報が少なくなっていた「色情報」が画像に戻ったような見え方です。
後に木の幹をアップにした画像を載せてありますので、そちらも合わせて参考にしてみてください。
ちなみにX3でも決してダイナミックレンジは低くなく、むしろ無編集の一眼レフ画質よりも優れているのは以前より認知済みです(一眼レフは恐らく設定が違うため、性能が低い訳ではない)。
X4の方がダイナミックレンジが広く、色情報の再現に有利(特に暗所)
質感の再現
③質感に関しては、X4の方が丁寧に再現されていると言えそうです。
例えばレンガを見てみると、レンガの「実質部分」と「隙間」部分の境界がハッキリとしています。もちろん色もそれぞれ違いますね。
それに、レンガについた「そばかすのような模様」も、X4の方が良く分かります。
逆に植物の方を見てみると、陰影が誤魔化されていないので、葉のツヤ感が再現されることで、植物がより元気な印象を受けますね。
X4は物体それぞれに合わせた質感がちゃんと再現されている
もう一度、以下3つの違いを意識したうえで、Before(X3)/After(X4)を動かしてみてください。
- 色が鮮やかになった
- ダイナミックレンジが増えた
- 質感が丁寧に再現されている
※下に余白が現れますが、スクロール(タップ)すれば消えます。
超広角にしてもコレだけ違いますので、ズームすればより変わってくると思います。
では続いて、それぞれをズームしてみますね。
中望遠
木のアップ画像です。
中望遠~超望遠クラスなので、正直ここまでのズームをすることは少ないですが、人物の顔にクローズアップするくらいのレベルですね。
先ほどの画像よりも結構ズームしていますが、X3/X4のどちらも細い葉の一本一本まで記録しているので偉いですね。
初見ではX4の方が明るくて彩度が高い、というのがぱっと見の印象ですが、詳しく言葉にすると以下の違いを感じます。
- 木の幹の質感
- 葉の末端と空の境界線(色)
- 葉と葉の重なり
①質感に関してはX4の方が強いことが分かったので、木の幹のひび割れもうまく再現してるのが分かりますね。ここは暗所(シャドー部)なので、特にX4のダイナミックレンジの広さも優位に働いていることでしょう。
②葉の末端をよく見ると、X3は空との境界辺りの色が何となくボケています。それぞれの色がボケて紫がかっているような印象ですが、X4は空の色と葉の色がハッキリ分かれて見えます。
③葉と葉の重なりを見ると、X3は色の階調をつぶして誤魔化している所を、X4では「色の階調」「明暗の差」で誤魔化さずに捉えていますね。
恐らくこれらの違いが、超広角の画像においても、全体的な印象として影響を与えていたものと考えます。
超望遠ズーム
続いてはめいっぱいズームした画像を比較。
正直なところ、ここまでズームすることはほぼ一生無いでしょうし、X3でもX4にとっても辛いクロップです。
ですが全体的な画質に与える要素を考察するのに、分かりやすいズームでして、このレベルは物体を正しく再現できるギリギリのズームと言えます。
X3の観覧車を見ると、ワゴン部分と蜘蛛の巣状の支柱部分も、どちらも空の色に同化しつつありますね。
何があるかは一目瞭然なのですが、若干空に消えかけているというのが正しいでしょうか。空の青色が影響しているので、白い支柱も青みがかって消えかけている所がチラホラ。
X4では支柱の白やワゴンの色が、X3よりも消えずに残っていますね。支柱はもちろん立体構造なので、手前側と奥側もどちらの支柱かなんとなくわかります。
ちなみにですが、X4の5.7K画質でクロップすると、以下のように支柱が青色に影響されています。
その他色や質感の再現はX3の5.7Kよりも綺麗ですが、支柱と空の境界は8Kの方が綺麗に分かれていますね。
汎用的なカット(広角レベル)
最後は汎用的と思われる、広角~弱ズームレベルの画角で比べてみます。
これでも360度カメラとしては割とズームしているレベルですので、この画角よりも画質が悪く感じることはそうそうありませんね。
先ほどまでのX3とX4の違いを総合的に捉えると、細かいことを言わずとも感覚的に理解できると思います。
- それぞれの色や質感がちゃんと分かる
- 遠くの観覧車がパッとしている
例えばX4で右側オレンジ屋根をみると、日に当たって透けた発色の良いビニール部と支柱の違いを感じます。
木を見ると、空と木の色の違いや、「ワサッ」と生える感じがちゃんとします。
遠くの観覧車が消えかけていないので、金属遊具として存在感を残しています。
このように、X3やX4の画質にとって良い環境で撮影した場合でも、ここまでの差が出てきました。
ほとんどが晴天で撮影することが多いハズですので、上記の違いが最も参考になるかと思います。
X3とX4を同様の環境で撮影した動画を用意しましたので、こちらも合わせてチェックしてみてください!
※通信環境の良い場所で4K設定で再生するようお願いします。
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X3とX4の画質を比較(夕方)
続いては、X4とX3を微妙に雲がかかった夕方で撮影してみました。
このシーンでの特徴は、逆光と光量の減少といった、カメラにとってやりにくいシチュエーションかつ、空の発色も晴天の夕方のような美しさがありませんでした。
太陽と影を含むため、明暗を処理する「広いダイナミックレンジ」が求められ、その中で「色」と「質感」をどれだけ鮮明に再現できるかが、微妙な夕空における性能の見せ所だと思っています。
暗所撮影に該当すると考えたため、X4では暗所推奨の「5.7K」撮影としています。
これは、ぱっと見でも違いが良く分かりますね。
むしろ日中晴天の時よりも、性能差がしっかり見て取れると思います。
- 太陽周りの白飛び軽減
- 雲の状態がハッキリわかる
- 鮮やかな色再現
夕方撮影では、X3とX4の違いを上記の言葉で表してみました。
やはり最も分かりやすいのは空で、特にX4では太陽周りの白飛びが抑えられているのが見て取れます。
白飛びが抑えられたおかげで、太陽周りの暖色と空の青色といった、色情報が写真に戻った感じですね。
夕方は色や明暗の差が出やすい(X4の画質が良く感じやすい)
超広角の画像を貼り付けていましたので、動画では森や太陽を軽くズームして比較しています。
こちらもX3とX4の違いが良く分かりますので、チェックしてみてください。
ちなみにX4は暗所における8K撮影が推奨されていませんが、夕方ごろの8K撮影もしてみました。
ミニ自撮り棒に取りつけて、軽く走ったりしていますが、暗所にありがちな嫌な手振れやガタツキはまだ出ません。
夕方くらいのシーンであれば、積極的に8K撮影もしくは5.7K+撮影を使っても良さそうです。
シングルレンズモード画質
X4 | X3 | |
---|---|---|
シングルレンズ | 4K60fps | 4K30fps |
続いてはシングルレンズモードの比較です。
X3とX4は同じ4K撮影が可能なのですが、こちらの設定につきましても、実際の画質に違いがみられました。
細かく再現するならば、それぞれの色が独立して再現出来ている、といった色味ですね。
例を挙げるとX3の空の色と右の田んぼの色は、どちらも紫色に少し寄ったような色味で、草の緑は田んぼの茶色に寄せられているように見えます。
一言でいうならX4のほうが「より鮮やか」。
難しい言葉を使うなら「色被り」がちょっと出ているような感じですね。
対象を人物にしてみるとより分かりやすいかと思います!
X4の方が明らかに血色がよく、周囲の建造物なども見た目通りの色にも近いですね。
X3でもそこまで不満が無かったはずですが、X4と比べると色の出方が全然違います。
シングルレンズモードの画質で結構差がついたことを考察すると、同じ4KでもX4は余裕を持った撮影ができるため、と考えています。
両目で5.7K撮影のX3と、両目で8K撮影のX4だと、片目で4K撮影はX4の方が余裕がありそう、といったイメージを持つといいかもしれません。
ちなみに8Kの半分が4Kなのでは無く、半分は5.7Kですので、X3が無理をしているわけではないと思います。
解像度 | 縦横画素 | 合計ピクセル | 4Kとの差 |
---|---|---|---|
4K | 3840×2160 | 8,294,400 | ー |
5.7K | 5760×2880 | 16,588,800 | 2倍 |
8K | 7680×4320 | 33,177,600 | 4倍 |
つまりX3は片目で4K撮影する前提で作られているという感じですね。
ならばX4は片目で5.7K相当という事になるのかな?
余談でした。
シングルレンズモードについても、こちら動画で確認してみてください。
30fpsから60fpsに上がっていますので、X4はより滑らかな映像になっているかと思います。
個人的に30fpsと60fpsの違いは肉眼でも割と認識しやすい差だと思うので、アクションカメラ要素のあるシングルレンズモードで60fpsがあるのは結構大きな違いだと感じました。
ミーモード画質
X4 | X3 | |
---|---|---|
ミーモード | 3840×2160ピクセル 4K | 1920×1080ピクセル 1080p |
ミーモードについては、X3とX4どちらも優秀に見えますね。
YoutubeにX3とX4を二つ並べる前提で、書き出し設定を9:16にしてしまいました。
この設定だと動画を縦に並べた時に、X3の1080×1920ピクセルで丁度良いくらいになってしまったので、画質については差が分かりにくいかもしれませんね。
ただ、細かいことを指摘するならば、X4の方が服の「しわ」や明るい所が再現されています。
この時薄い色のナイロンTシャツを着ていたので、太陽の光をえらい反射してまぶしいことになっていました(顔もまぶしい)。
となると服の光量だけ多くなる、いわゆる「露出オーバー」気味になってしまうため、光の感度が悪いと白く潰れてしまうのですね。
X3の服はしわの再現を諦めてしまっている部分がありますが、X4は諦めずに服のしわまで再現されています。
広いダイナミックレンジの恩恵が、こんなところにも出てきました。
360動画のスティッチング(自撮り棒部分を消す処理)についてはX3の時点でほぼ完成されていましたので、X4はそのまま継承したような形ですね。
つなぎ目は気にしてみないと分からないレベルですので、上手く処理されていたと思います。
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【実質的な高画質化】ハード面は変わっていない
X4 | X3 | |
---|---|---|
F値 | F1.9 | F1.9 |
センサーサイズ | 1/2インチ | 1/2インチ |
と、ここまでX3からX4で画質が大きく変化しました、という話をしてきたのですが、実は画質に大きな影響を及ぼすF値やセンサーサイズについては従来のX3のまま変わっていません。
物理的に画質を良くする手立てをしていない事から、内部のソフトウェアに当たる部分の、画像処理システムがアップグレードしたものと思われますね。
画像処理プロセッサーとか、ISPとか呼ばれたりします。
詳しくはスマホカメラの性能について語った記事で解説はしていますが、要するにInsta360はカメラ内部のクオリティを上げてきた感じですね。
正直に言うと、Insta360 X4はセンサーサイズとしてはそこまで大きくはありません。
ですが近年は、やれセンサーサイズだとか、やれ解像度だとか、数字上のスペックに拘ることで売れやすい製品としてリリースする傾向があると感じています。
その主軸であるセンサーサイズをX3と同規格で据え置きのまま、実質的な動画のクオリティを上げてきたのはとても評価できる点と言えそうですね。
X3から大型化したX4でしたが、大型化の理由は恐らくバッテリーとスクリーンが9割以上を占めていそうです。
それ以上にバッテリー寿命やカメラの反応は良くなり、ハンディタイプギリギリの大きさに収めるために、1/2インチセンサーで止めたのかもしれませんね。
X3発売からX4発売までの19ヵ月間の間にInsta360は、Ace Proのような高スペックアクションカメラもリリースしています。
これら蓄積したノウハウと、自社で完結する製品開発により、X4は実質的な高画質化が出来たのだと僕は考えます。
一方で8K画質の課題も
5.7Kから8KにアップグレードしたX4は、確かに画質は大幅向上してはいるものの、8Kを多用しすぎるのもちょっと面倒な事もあります。
もちろんInsta360側もちゃんと対策を取ってきているので、8Kの取り扱いについて少し触れていこうかと思います。
編集時のPCスペック依存
まず、8K動画を取り扱うのであれば、スマホやPCのスペックはそれなりに高い物が望ましいでしょう。
PCで言えば「intel CORE i7」レベル、スマホ端末は「iPhone」や「Google pixel」レベルは欲しいかもしれません。
一応、当方のintel CORE i7ノートPCと、Google pixel7では、5.7K画質よりちょっと動作は遅いものの、それなりに動画編集が可能でした。
つまり、10万円台のノートPCや、格安スマホレベルだとちょっとスペック不足かもしれません。という事に留意。
対応スペックの詳細は上記で解説しています。
動画撮影時の発熱
あとはX4本体の熱暴走ですね。
5.7KのX3では、よほどダッシュボードに固定などしなければ大丈夫でしたが、X4の8K動画はしっかりと発熱しました。
発熱によって動画が止まる、いわゆる熱暴走というやつなのですが、暑いときの8K動画は長時間回さない方が良さそうです。
5.7K+という対策
Insta360側も8K画質が全ての状況下で実用的とは判断していない様で、ちゃんと逃げ道を作っているのですよね。
5.7K+という画質を使用することで、8K並みの画質でファイルサイズを減らした設定を用意してくれていました。
これならば負荷がかかりにくいですので、PCスペック依存や発熱問題から解放されそうです。
内部で何が行われているのか分からないのですが、、、
上で紹介した動画がX4もX3も4K画質(Youtubeの設定上)にも関わらず、画質に差が出たのと似たような仕組みかなと、勝手に思っています。
いずれにせよ、ユーザービリティを意識した製品づくりや設定はInsta360の好むところですので、5.7K+設定はありがたくどんどん活用したいですね。
その他X3とX4の変化点
X4 | X3 | |
---|---|---|
バッテリー | 2290mAh | 1800mAh |
駆動時間(5.7K/30fps) | 135分(+67%) | 81分 |
防水 | 10m | 10m |
レンズガード | 標準装備 | 別売り |
スクリーン | 2.5″ Corning® Gorilla® ガラス | 2.29″強化ガラス |
重さ | 203g | 180g |
その他、X3とX4で変わった点を最後におさらいしていきますね。
スペック上は表で確認して頂くとして、個人的に使いやすい変化だと思った項目と、スペック上に無い変更点を紹介出来たらと思います。
上記がX3とX4のハード面の比較表
X4 | X3 | |
---|---|---|
ジェスチャー制御 | ✅ | – |
録画キャンセル | ✅ | – |
オートダッシュ | ✅ | – |
音声制御2.0 | 中国語、英語、日本語 | 中国語、英語 |
Bluetooth接続 | Airpods, Sena, Cardo, Airide, Asmax, Lexinmotoをサポート | Airpodsをサポート |
カスタマイズボタン | ✅ | – |
予約録画 | ✅ | – |
AIハイライトアシスタント | ✅ | – |
Wifi 転送 | 30mb/s (58% 高速) | 19mb/s |
こちらは便利機能などの、ソフトウェア面での変更点ですね。
軽くおさらいしていきます。
レンズガード
X4ではレンズガードが同封アクセサリーとして標準装備されていますね。
X3でも粘着式レンズガードが似たような仕組みに変更されましたが、X4はレンズガードを取り付けるキャップ溝がデフォルトで彫られています。
これにより、撮りたいシーンに合わせてレンズガードの付け外しが可能となり、レンズ保護や画質面の両方をカバーできるようになりました。
バッテリーの違い(連続撮影時間)
X4 | X3 | |
---|---|---|
バッテリー | 2290mAh | 1800mAh |
駆動時間(5.7K/30fps) | 135分(+67%) | 81分 |
先ほどセンサーサイズが変わってないのに大きくなったという話をしましたが、恐らくその要因のほとんどがバッテリーでしょう。
単純に縦長になったX4は、バッテリー容量が2290mAhに大型化。
X3と比較すると割合にして1.27倍になるのですが、駆動時間は何故か1.67倍になっています。
単にバッテリーが大きくなっただけでなく、内部の電力消費も効率的になったのでしょう。
5.7Kで2時間以上の撮影が出来るようになったため、体感としては予備バッテリー無で一日中遊んでいられるくらい。
バイクツーリングとかに良いだろうなと感じました。
大型化について
X4 | X3 | |
---|---|---|
重さ | 203g | 180g |
アウトドアやウィンタースポーツメインで360を使っている僕としては、+23gという差はあまり受け入れにくかったのが最初の正直な印象。
つまり「うわ、大きくなっちゃった、、、」っていう感想です。
ですが今回じっくり画質の違いを比べてみたところ、自分が思っていたよりもX3とX4の画質に差があったもので、大きさのデメリットは超えてX4を使うだろうなーと思います。
あとは重さにはすぐ慣れますね。
言うてもまだスマホクラスの重量感ではあるので、もちろん片手でどうにかなる重さ感覚です。
重さは使っているうちに慣れてしまうのと、むしろX3を久しぶりに触ると「軽っ」と思うようになりました。
恐らくInsta360も、バッテリー増加と重量増加を天秤にかけまくった結果、案外大丈夫じゃない?ってなったものと思われますね。
だって重量増加に関しては、何度も何度も社内会議が行われたに違いないですので。
Wi-Fi転送や操作性の改善(ストレスフリー)
X4 | X3 | |
---|---|---|
Wifi 転送 | 30mb/s (58% 高速) | 19mb/s |
転送速度は1.58倍の高速化に成功。確かにアプリ接続の時のストレスは軽減しましたが、元々そんなに遅くなかったので、こんなもんかといった印象。
個人的に変わったと感じるのが、むしろスクリーンのタップ感度と起動速度です。
X3のタッチ感度もGoProなんかより全然良く、濡れた指でも操作できるくらいには快適でした。それをX4でスマホのスワイプよりも感度が良いくらいのスクリーンに仕上げてきたので、もう快適すぎます。
後は起動速度で、電源ボタンを押してからの起動がX3より半分以下の秒数になっていました。
これらInsta360公式から変化したとは言われていなかったのですが、X3と比較してX4はどう考えても改善したなと感じたポイントでした。
ジェスチャー制御
ピースで写真、手のひらで動画開始が出来るジェスチャー機能は、慣れれば結構便利な機能でした。
これはバイク乗りとかに嬉しい機能でしたね。あるに越したことは無いです。
かなりグレードアップしたX4
- 明暗の表現
- 色がハッキリと綺麗に見える
- 物体ごとに質感や輪郭が分かりやすい
X4は単に8K撮影が出来るようになったX3という訳では無いことが、この記事を通して分かっていただけたかと思います。
解像度が上がるという事は、細かい所は鮮明になるのですが、通常は色味や明暗を捉えるのが苦手になるはずです(そういう仕組み)。
ですので最初X4が「8K撮影を可能にしました!」と言ってきたときは、正直なところ半分は不安があったものです。
無理にスペック上の解像度を上げたとしたら、実質的な画質が落ちるからですね。
ですがX4の画質を実際に評価しているうちに、スペック上では察知できない画質の上がり方をしていましたので、こうして見比べてみた僕が一番驚きました(笑)
X3で満足していたはずなのですが、X4が画質を上げてきたものですから、僕はもうX3には戻れないですね。
皆さんにもぜひ、X4の画質を体験してみて欲しいと思います!
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その他X4に関するまとめ
公式アクセサリーで売れ行きアクセサリーを確認して頂きました。
今売れている10種のアクセサリーと、個人的に使いやすかったものを紹介していますので、X4と合わせてチェックしてみて下さい。
X4の熱暴走について、屋外・屋内・充電中の3パターンで検証してみました。
やはり8K撮影の熱暴走は環境によって確認されたため、対策についても取り扱っています。
X4は性能が良いという意見が多い中、一部からは価格について気にする意見がありましたので作成しました。
価格に見合う価値がどれくらいあるのかを評価してみましたので、価格感がつかめない方はこちらをどうぞ。
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