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【8Kで何分耐えれる?】Insta360 X4の熱暴走とその対策について

Insta360 X4が発売して、それなりに長時間の撮影をする機会も増えましたので、今回はX4の熱暴走やバッテリー関連の話をまとめようかと思います。

アクションカメラは全体的に熱処理に弱く、しかも用途として長時間の撮影をしたり、日光に当たる場合が多いゆえ、熱暴走について気になるユーザーが結構多いようですね。

以前はX3についての熱処理の話をまとめましたが、今回のX4はどうでしょうか?

まずは、Insta360とその他大手アクションカメラを含めた、熱暴走との兼ね合いについて軽く触れていきます。

目次

Insta360は熱暴走に強い

まず、一つの結論としては、全体的にInsta360のカメラは熱暴走に強いです。

GoProのようにエクストリームスポーツや、アクションに特化した性能では無いものの、全体的に性能の水準は高く、バッテリー性能などのマイナスイメージも無いのが特徴と言えますね。

同条件なら熱暴走しにくい

以前、大手のアクションカメラ(HERO 12・Ace Pro・Osmo Action 4)を同じ室温・同じ画質(4K120fps)で連続撮影をしたところ、バッテリー切れまで熱暴走無く撮影を続けたのが、Ace Proのみという結果がありました。

その他にも寒冷地仕様においてInsta360は、公式数値通りの働きを遂行し、バッテリー性能の高さについては個人的に証明されました。

X(Twitter)でも同様の声については多く聞かれますね。

X4は8K撮影の負荷が強い

とはいえAce Proも、恐らく最も高負荷と言える8K24fps撮影においては、43分の所で熱停止をしています。

X3は5.7K撮影がMAX画質だったので、常温における熱停止はしなかったですが、X4は8K30fpsに上がっていますので、熱停止については知っておくと良いかなと思います。

8K撮影をしてみた【3パターン】

シーン画質気温
通常8K30fps25℃42分32秒
バイクに固定8K30fps25~30℃1時間15分◎
給電撮影8K30fps20℃18分34秒

という事で、Insta360 X4を3つの条件で8K30fps撮影をしてきましたところ、上記のような結果となりました。

この中で最も想定されそうな、バイクに固定した撮影についてのみ、風の影響のためかバッテリー切れまでの連続撮影を続けました。

通常の撮影

通常の撮影:42分32秒で熱停止

5月(25℃)の室内では、バッテリーが残り32分を残したところで熱停止。

無風ですが日光も当たっていないため、純粋にカメラ内部からの発熱のみで熱暴走した形になりますね。

ここに気温の上昇、直射日光などが加わると、熱暴走までの時間は短くなると想定されます。

バイクに固定

バイクに固定:1時間15分でバッテリー切れ

公式から発表されている8Kの連続撮影時間(バッテリー切れまで)が丁度75分ですので、問題なく遂行した形となりました。

信号待ちもありましたが、多くは走行中の撮影。雲一つない快晴でしたので、常に日光は当たっている条件下での撮影でした。

GWでしたがかなり暑い日(25~30℃)でしたので、カメラにとっての条件は通常~やや悪いと言ったところ。

ここから察するに熱暴走への対策については、風による影響は大きいと言えそう。

バッテリー切れの段階でカメラは発熱していましたが、触れないほどでも無かったので、もう少し行けそうかもしれません。

USB給電しながら

USB給電しながら:18分34秒で熱停止

X4はバッテリーを抜いて撮影もできるため、USB給電のみで撮影をしましたが、思いのほか18分の所で熱停止しました。

前作X3の5.7K撮影では、長時間撮影のコツとしてバッテリーを抜いてUSB給電で撮影すれば、炎天下でも熱停止しなかったという報告を聞いていましたので、これは意外な結果でした。

いずれにせよX4の8K30fps撮影では、USB給電や充電をしながらの撮影は避けた方が良いかもしれませんね。

想定されるとしたらドラレコのような撮影がありそうですので、その場合は5.7Kに落とすなどしてもいいかもしれません。

ではここからは、X4の熱暴走対策を幾つか解説していきます。

X4の熱暴走対策7つ

X4の熱暴走対策
  • fpsを下げる
  • 5.7K撮影を使う
  • HDR撮影をしない
  • ミーモードを使う
  • 充電しながらの撮影を避ける
  • やはり炎天下は避ける
  • 短いカットで撮影する

X4はアクションカメラ形状のカメラなので、そもそも熱処理が苦手な構造をしています。

小さなボディになるべく大きなバッテリーを搭載し、そのうえどんどん高性能を求められ、おまけに防水という密閉空間。

スマホのように表面積も広い訳ではありませんので、熱暴走の対策はなるべくしておきたいところ。

これから夏シーズンに重要となってくるであろう対策ですので、ぜひ覚えておきたいですね。

fpsを下げる

スロー再生をするか否か?

fpsはフレームレートと言い、動画の滑らかさ具合の数字。

1秒間に60枚の画像で構成されるのが、60fpsといった感じですので、120fpsにすると2倍の速さで撮影を繰り返していることになります。

だからfpsは上げるほどに負荷がかかり、熱を持ちます。

後でスロー再生しないと想定されるカットについて、30fpsもしくは最大でも60fpsまでに抑えることで、発熱を最低限にすることができます。

人間の目は30fpsで見ているという情報や240fpsまで見ているという情報もありますが、個人的には30と60の差を当倍速でギリ認識できるかな?程度。

ですので、僕は基本60fps撮影とし、熱を持ちそうな場合は30fpsに抑えます。

120fpsは4倍スローじゃなきゃ使いませんし、カッコいいアクションがメインになるので、短時間のカットで済みます。

5.7K撮影にする

8Kは負荷がかかるもの

X4はせっかく8K撮影があるのですが、やはり負荷がかかるものという認識はしておきたいですね。

特別なカットでは8Kを使い、その他は一段落として5.7Kにするというのも手です。

ちなみにですが、4Kと8Kの差は2倍ではなく、データ量としては4倍になっています(縦横で2倍なので)。

そう考えると、8Kから5.7Kに落とすだけでも、かなりの負荷が減らせることが分かりますね。

HDR撮影をしない

忘れがちな存在

HDR撮影では、太陽の白飛びや黒潰れが減り、色鮮やかな撮影が出来るので、日中に良く使いがち。

なのですが、HDR撮影は裏で暗い動画と明るい動画を同時撮影して合成する、という手順を踏んでいます。

これも同様、撮影回数の増加と処理による負荷で熱が発生しやすいですね。

確かに青空ではアクティブHDRをONにしておくと、非常に綺麗な画が撮影できるので使いたいところですが、、、

編集画面で「彩度」「コントラスト」は増減できますので、後から色味を増やすのは一つの手ですね。

ミーモードを使う

Xシリーズ独特の使い方

もし、バイクツーリングや自撮り撮影などで、後からディープトラック追跡することが想定されているのならば、ミーモード撮影をするのも手ですよね。

X3では1080Pが限界でしたが、X4ではミーモードでの4K撮影が可能になっています。

かなり実用性は上がりましたし、4Kまでなら負荷もかかりにくいかな?と思われます。

後編集は出来なくなりますが、逆に帰宅後の編集が無くなると思えば使いやすい機能でもありますね。

バッテリーとSDカード節約にもなります。

充電しながらの撮影を避ける

X4で特徴的?な条件

Ace Proはバッテリーを抜いて給電撮影をしていれば、発熱はある程度防げました。

ただX4はバッテリーを抜いても発熱が早かったので、充電しながらの撮影は避けたいですね。

炎天下を避ける

人間だって暑いもの!

くだらない内容ですが(笑)

やっぱり炎天下はキツイので、避けるに越したことが無いですね。

過酷な条件を強いられるアクションカメラなので、むしろここまで頑張ってくれて拍手です。

短いカットで撮影する

後で編集するのも楽

僕の360度カメラの使い方は、基本的に欲しいカットを撮影するだけですので、長くて数分程度です。

バイクツーリングのように常時回しておく使い方は別だとして、基本的にこまめにON/OFFにする撮影をすれば、8K撮影でも長持ちしますね。

Vlogカメラのように長く使う場合は、4Kシングルレンズモードを使うといいですね。

サーモグリップカバーの使い方

X4のサーモグリップカバー

ポリカーボネートの装甲に、接地面に銅の3倍の熱伝導率を持つとされる「グラフェン」を使用しているX4専用のカバー。

最初は放熱を助けて連続撮影時間を延ばすものだと思ったのですが、どうやらちょっと違うようです。

サーモグリップカバーのマニュアル(Insta360公式より)
サーモグリップカバーは何に使用しますか?

X4は高度な放熱機能を備えていますが、サーモグリップカバーを使用すると8Kで長時間撮影する際にX4をより快適に保持することができます。

サーモグリップカバーはカメラの温度を下げますか?カメラの発熱を抑える機能はありますか?

いいえ、カメラの発熱を抑えることはできません。サーモグリップカバーは、X4を保持した時に手が感じる温度を下げます。グラフェン素材は放熱に役立ちます。通常の状況では、カメラがオーバーヒートすることはありません。

スポーツシーンでサーモグリップカバーを使用できますか?

スポーツシーンでのサーモグリップカバーの使用は推奨しません。 ほとんどのスポーツでは、デバイスに当たる風で冷却されます。

8K撮影をしていると滅茶苦茶熱くなるので、その場合に持てるようにするアクセサリーですね。

放熱を意識するならば、ちゃんと風に当てた方が良いみたいですので、手持ち撮影をする以外は外した方が良さそうです。

X4のサーモグリップカバー

とはいえコレ、11.3gとシャーペンの芯で持てるくらいには軽いので、半面の傷防止がてら付けておくのもイイかも。

試しに同じ気温で8K撮影をしてみたところ、通常42分の所が47分になっていましたので、多少は放熱しているのかも?しれません。

屋外では風に当てた方が明らかに効率的ではありそうですが。

Insta360やX4について

さすがに8K撮影は工夫をしないと熱暴走がありましたが、そもそもInsta360の製品はバッテリーが強く、その他機能も出来るだけユーザーの深層ニーズに合った製品を作っています。

当サイトでは、Insta360の製品や会社について詳しく解剖して調べていますので、よければ他の記事もご覧になってください^^

今回解説したX4に関する比較記事

なぜInsta360がユーザーにとって不満の少ない製品が作れるか、製品開発に対する姿勢なんかをまとめています。

別サイトにはなりますが、アクションカメラと360カメラを迷っている場合は、現状この2種を比べると良いかと思います。

360度カメラを1年間色んなアクティビティで使うとこんな感じです。

撮影のアイデアや雰囲気が分かると思います。

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