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【スマホのカメラ】最近のiPhoneとandroidの画質が良い理由

最近のスマホカメラって、軒並み綺麗ですよね。なんなら一眼レフより綺麗だなって、お世辞抜きに思います。

数年前からめちゃくそ綺麗になってきて、ぼくはその明らかに綺麗になり始めたタイミングで、9万円くらいの一眼レフを買いました。

当時はなんか悔しかった覚えもありますね。それくらい綺麗でした。

iPhone14 Proから4800万画素になったとかなんとかで、画素数が良いから綺麗だとか、性能は一眼レフを超えてるだとかって言われますね。

だけど本当は当たり前ですが、大きなカメラの性能は超えられるはずもなく、多分カメラはあえて性能を抑えているんですよね。

今回はそんな話が出来たらと思います。

知っている人もいるでしょうし、知らない人もいると思います。

それぞれのカメラの特長みたいなものが分かると思うので、ぜひ最後まで見ていってくださいな^^

iPhoneと言いながらも僕はandroidユーザーなので、撮影しているのはGoogle Pixelだったりします。まあ似たようなものなのでここでは同列と扱いますね。

目次

【前提として】画素数は関係ないと思って良い

まず前提ですが、画素数と写真が綺麗なのはほとんど関係ありません。この方のポストを例にして申し訳ないですが、こうやって解釈している人は結構いるみたいなので、一応最初に書いておきますね。

画素数はただのデータ量

高いカメラでも画素数は1200万~6100万とかまで、ぜんぜん上下します。

これなんかはちゃんと高いですが、1210万画素です。

これなんかは4800万画素だそうです。

簡単に言えば、ピクセルを細かく割ってしまえば、たいていの機材は画素数を増やせます。その画素数を活かして、ちゃんと繊細に写せるかどうかは知りません。多分値段次第だと思います。

画素数が多いと儲かるかも

これは特にiPhoneの場合だと思いますが、SDカードのような外部メモリがありませんので、結構サブスク画像保存サービスを使っている人多いと思うんですよね。

画素数を増やせばデータ量が比例して多くなりますので、データがパンクしやすくて、サブスクを使う人は増えそう。妄想なので分かりませんが。

だから本当は、無駄な画素数は増やさない方が身のためなんですよね。ちょっとした余談です。

みんなが画素素画素数って言うから、、、

iPhoneも実は14まで普通に1200万画素でした。

それがXiaomiとかGalaxyが1億画素とか出してきて、いかにも1200万画素がちっぽけに思えてきたから、仕方なく上げたのかもしれません。

大体の人は必要ないです。流行りってやつでしょうね。

ちょっとiPhoneにまつわる画素数の話に脱線しました。

まあ画素数は画質に関係ないって事が、なんとなく伝わればOKです!

最近のスマホの画質が良い理由

では本題として、最近のスマホ画質が良い理由を、結論から言いましょう。

それは画像処理が上手いの一言に尽きると思います。

iPhoneは画像処理が上手

これより以降、言い方的にはiPhoneやandroidの写真を悪く言うように「聞こえる」かもしれませんが、前提としてスマホの写真はちゃんと「綺麗」になりました。

そして僕も存分に使います。スマホの写真を、ちゃんと一つの写真として記録しています。

だけどあえて辛口の表現を用いることにより、昨今のスマホカメラの仕組みを理解していただきたいなと思います。

画像処理が上手い

画像処理が上手っていうのをざっくりと説明しますと、撮った写真を自動で解析した後、ボケとか色とか明るさを調節して、イイ感じの写真に仕上げる能力が高いのです。

レンズももちろん良いんでしょうし、画素数うんぬんの話も1000万画素とかまでなら関係あると思います。

けれどそれ以上に、特にiPhoneなんかは画像処理が上手です。

そしてその画像処理が上手だとどうなるかといいますと、パッと思いつくのが以下の3つ。

画像処理が上手だとどんな写真になるか
  • 背景ボケがイイ感じ
  • 色もイイ感じ
  • 暗い場所もイイ感じ

背景ボケがイイ感じ

撮影:pixel7(ポートレート)

まず、背景ボケがイイ感じです。

本当ならばセンサーサイズが小さいカメラは、ボケが発生しません。レンズもイイ物が必要になるので、ボケを増やそうとすると高くつきます。

でもiPhoneはちゃんとボケてるし、何ならカメラよりボケます。

これは人物とか物体を「iPhone」が認識して、その後ろにあるらしき背景を、編集でぼかしています。

iPhoneが認識すると表現したのはわざとで、レンズとカメラはただ記録するだけ。その後処理を行うのがiPhoneであり、チップと呼ばれる画像処理エンジンが働きます。

画僧処理プロセッサーとか、ISPって呼ばれます。

つまり自然に出来たボケではなくて、簡単に言えばAIでボケを作っていると言った方が分かりやすいかな。

だから拡大してよく見てみると、被写体と背景の境界を無理やり作った感じになっています。

それでも拡大しないと分かんないレベルなので凄いですよね。

本来iPhoneほどのセンサーサイズで、ここまで物理的にボケが発生することは不可能なので、編集するのは当然といえば当然で仕方ないです。

画像処理エンジンのこと言ってしまったので、色と光の話をする前にエンジンの話を入れます。

iPhoneの画像処理エンジン

エンジンとかISPとかバラバラだと分かりにくいので、統一しましょうか。

まず、iPhoneを動かしているのがチップというやつで、iPhone15Proだとすれば「A17」っていうチップを使っています。数が合いませんが、もう17まで進化しているんですよね。

チップはiPhoneを動かすメインの奴なので、会社みたいなものです。

CPUが社長です。GPUは画像担当部長、ISPは写真担当部長です。チップの構成要員はあと5人くらいはいるので、今回はこれくらいに。

写真の時に一番働くのがISPで、画像処理エンジンって言われます。だから画像処理エンジンって呼びましょう。

撮影:Google pixel 6

実はiPhoneは、写真を一枚撮っている時に、連射にしてなくても実は連射しているみたいです。

暗めに撮ってみたり、明るめに撮ってみたり、まるで後でPhotoshopに入れて合成するみたいに。

って、本当に合成しているらしいです。

僕たちが一枚の写真を撮っていると思ったそれは、連射したものを合成したもの。

撮影:Google pixel 6

だから太陽を背にしても空は青く映るし(空は暗めに)、逆光の人の顔はちゃんと明るい(人物は明るめに)。

出来上がる写真は当然、青空の中で笑顔が気持ちよい写真になります。

色もイイ感じにする

撮影:Google Pixel 6

明るい空は白っぽく見えちゃうので、暗めにすれば青色が気持ちよく出てきます。

逆光ぽい場所はちょっと明るくしてやれば、黒じゃなく色が出てきます。

画像処理エンジンが色をちゃんと引き出してくれるので、白や黒が減ってパッと明るい写真が出来上がります。

暗い場所もイイ感じにする

撮影:Google pixel 6

暗い場所では、編集で光を足してあげれば、明るくなります。

逆に夜景とかのカラフルなものは、まぶしくならないように光を抑えれば良い。

撮影:Google pixel 6

そうしたら、暗い場所でもはっきりわかって、夜景も綺麗な写真が出来上がります。

全部iPhoneの中、チップと呼ばれる小さな会社の中で、社長と部長達が一瞬でPhotoshop合成をしてくれている感じ。

チップの中で何をしているのか、これ以上僕には分かりません。

あとこれ以上詳しくも分かりやすくも説明できません(笑)

iPhoneのチップは凄い

撮影:Google pixel 6

先ほどA17と言いましたが、ここまで至るのに一体いくらかかったのでしょうか?

想像も付きません。

おそらくほとんどが開発費であり、チップのような重要部品を作るお金だと思います。

画像処理エンジンもきっと、想像もつかない試行錯誤と研究と機密事項のもとに作られていて、とんでもなく価値がある技術なのだと思っています。

各社がシークレットに情報を持っていながらも、それぞれAppleとandroidメーカー達が進化させ続けているのだろうなと。

だからiPhoneは、レンズが良いわけでもカメラが良いわけでもなく、チップ(の中の画像処理エンジン)が凄いんですよね。

語弊を産むとあれなので、レンズとカメラは良くないというか、小さいから限界があるって意味です。

一眼レフよりスマホの方がきれい?

じゃあ冒頭に戻りまして、一眼レフよりスマホのほうが綺麗なのかな?

っていう話なのですが、結局は感じ方ですね。

大きなカメラのほうが良く感じる場合もありますし、iPhoneのほうが良く感じる場合もあります。

例を挙げていきましょうか。

撮影:Nikon D5500

カメラ始めたころに、安いカメラで撮りました。安いと言ってもレンズ合わせて10万円ちょい。

髪の毛のふわっとした感じとか、背景のボケ方とかは、とても自然です。

ちょいボケの白い花、もっとボケた赤い花、背景の緑はぼけぼけ。

センサーとレンズで出来た自然なボケならではの雰囲気だと思います。

撮影:Nikon Z50

上よりも新しい機材で、同クラスのカメラで撮影した室内です。

どう考えてもiPhoneのほうが綺麗だと思います。

Insta360 Ace Pro撮影

比較対象が無かったのでアクションカメラの自動処理(HDR合成)した写真を載せますが、iPhoneは多分これに近いですよね。

こういった写真はきっと、一眼レフよりも自動処理してくれるiPhone・android・アクションカメラのHDR機能のほうが強いですよね。

撮影:Google pixel 6

さっきのこの写真も、もっと高いカメラならこうなります。

撮影:Nikon Z6Ⅱ

画角によって青空が入り切っていないってのはありますが、スマホのほうがぱっと見綺麗なのですよね。

性能の良いチップの出番です。

撮影:Nikon Z6Ⅱ

だからカメラだったら、こうやって別の写真を撮ったりします。

大きなカメラも良いときはありますし、スマホのほうが良い場面もありますね。

だから僕は、色んなカメラを使いたいです。

iPhone写真のアンチも居る

撮影:Google pixel 6

一方、iPhoneとか最近のスマホカメラのアンチも一定数居ます。

そりゃあ画像処理して出てきた写真ですので、本物の写真じゃないって思う人がいる気持ちは分かります。

ボケの作り方も気づいてしまえば不自然に思わなくもなく、色も鮮やかすぎるので、だんだんと目が肥えてくる気もします。

でも僕は、画質が良くて結構だと思っています。

僕は画質が良くて結構◎

撮影:Google pixel 6

だってその方が、ぱっと見綺麗なので。

便利ですし、とりあえず撮った写真を人に見せたりはしやすいですよね。

さっきから海外多めですが、出先に持っていきやすいってのもメリットなのですよ。

撮影:OPPO(フィルター:旅行)

画像処理エンジンがあるからこそ、フィルターで雰囲気良い写真も作れたり。

これはOPPOっていう安いスマホだけど、それなりの事は出来るみたいです。

一眼レフだって、画像処理はちゃんとしているんですよ。

一眼レフ(ミラーレス)は多分あえて自然にしている

写真を撮った時、RAWじゃない状態にしてあると、jpegっていう規格で出てきます。

レンズから通った景色は、カメラ内部のチップで「画像処理エンジン」が処理をし、現像して画像データ(jpeg)にします。

だからおそらく昨今のミラーレス機も、やろうと思えばiPhoneみたいな事も出来るとは思います。

もちろんAppleほどのノウハウが蓄積しているかどうかは分かりませんので、苦手分野かもしれませんが。

ですが一眼レフの写真をiPhoneみたくしちゃったら、多分ユーザーが荒れますし、望んでいない人もいると思います。

なのできっと、一眼レフを扱うメーカーはあえて自社っぽさを残して、誇張したjpegは出さないようにしているんだと思います。

それでも「ビビット」「ニュートラル」「ポートレート」など、設定でいくらか変えられますので、結局jpegは画像処理エンジンを通した写真なのですね。

jpegが良いとか、RAWが良いとか、レタッチは邪道とか言う人もいますが、ここまで理解してくると、逆にどうでも良くなりますね(笑)

結局は画像処理エンジンが作り出した画像になるので、好きだったらそれでいいんですよね。

iPhoneとandroidの画質が良いのは「画像処理エンジン」にある

まとめです。

iPhoneやandroidの画質が良いのは、決して画素数ではありません。

チップの中の画像処理エンジンという部長と、その他社長と部長が協力して、一瞬の早わざ編集した写真を作り出します。

それの完成度が高いので、本当は見にくい写真でも綺麗にしちゃう、のっぺりした写真もぼかして作っちゃおう。っていう感じです。

ぱっと見綺麗なので、別にそれでいいと思います。

仕組みを知っていれば、画素数とかのスペックに踊らされることも無いですし、それぞれのカメラの良い所をちゃんと引き出せます。

一眼カメラほど自然じゃないけど、iPhoneほど誇張した写真を撮らないという意味合いでは、アクションカメラなんかは僕にとっての中間ですかね。

今度それらの話も出来たらと思います^^

ながながと読んで下さり、ありがとう。

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