小さいボディに十分な性能
ってイメージだった、Insta360 GO 3 ですが、もしかしたらGoPro超えの隠れ最強カメラだったかもしれません。
もちろん劣る部分もあるのですが、知るほどに実質ほかのアクションカメラの上位互換じゃね?
って思えて仕方なかったです。
おそらく意外な一面が多いと思いますので、どうか見ていってください!
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ファーストインプレッション
Insta360の製品は、開封時にちょっとワクワクすることがあるのですが、GO 3は一番面白かったですね。
フタを開けるとGO 3のカメラ本体がくっついていて、その中にアクションポットとアクセサリーが入っているという構造。
別になんてことないのですが、マグネットを上手く使ってくれよ!、っていうメッセージが込められている気がしました。
ま、開封は既にしちゃっているので、本体レビューの方に移りましょうか。
中に入っていたのは、本体とアクセサリー。
小型アクションカメラで6万円は高いなと思っていたのですが、アクセサリーの量とクオリティ的には納得でした。
内部メモリなので、別途SDカードが必要ないものデカい。
アクセサリーの作りはその辺の模造品のようなプラスチックではなく、強化プラスチックかアルミと言ったところ。
ネジやキャップの嚙み合わせだとか、マグネットのずれないフィット感などは、さすが純正クオリティ。
【紹介】そもそもGO 3ってどんなカメラ?
まずはざっと性能表、一応載せておきます↓
Insta360 GO3 | |
---|---|
発売時期 | 2023年6月 |
重量 | 35.5g |
サイズ | 63.5 × 47.6 × 29.5mm |
ストレージ | 内部ストレージ(32~128GB) |
稼働時間 | 最大170分(45分) |
防水性能 | 5m防水(IPX8) アクションポット(IPX4) |
動画解像度 | 2.7K: 2720×1536@24/25/30fps |
スロー性能 | 1080P: 1920×1080@120fp |
手振れ補正 | FlowState手ブレ補正 |
写真解像度 | 2560×1440 |
カラープロファイル | 標準、鮮やか、フラット |
写真編集 | PureShot |
USB | Type-C |
動作温度 | -20℃ |
マウントシステム | マグネット式 |
ぼくが簡単にひとこと紹介するならばこんなところでしょうか↓
うそやん?って思うかもしれませんが、見て頂ければ納得してもらえるはず。
GoProに匹敵する広角を持ち、なおかつGoProの2倍は物撮りも得意。
ブレ補正も十分すぎて、水平ロックに関しては上位機種より優れる。
おまけにサイズ感的には、他に出来ない芸当をこなしてくれる。
こんなところですね。
すべて見て頂けた後は、「あれ?GO 3で良くない?」ってなっている方が多いはず(笑)
実際僕も使っていて、そう納得しちゃいました。
あとこれ↓、まだの方は見ちゃってください。欲しくなります。
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撮影できる写真
2.7Kという昨今のアクションカメラにしては少ない数字ですが、あんがい理にかなっているスペックでもあったりするのですよね。
センサーサイズももちろん1/2.3インチと、一昔前のアクションカメラ程度の大きさ(GoPro HERO 10程度)ですが、画素数が2.7Kと小さいおかげで、思いのほか良い画が撮れます。
4Kとか8Kがブームっぽい流れにはなっていますが、上げればいいってものでもありません。
どうせSNSにアップロードすると1080Pまで落とされるのです、2.7Kという美味しいところで留めておいてくれてる気もします。
止めて撮影すれば夜間でもここまで綺麗に写せます。
そもそもセンサーサイズがHERO 10と同等ですので、そこまで性能の低さを感じさせません。
↑この動画とか見て頂ければ、その十分すぎる画質は分かると思います!
本体とアクセサリーの使いやすさ
何より調子が良いのは、このサイズ感ですよね。
アクションカメラもiPhoneでおkとか言われたりしますが、GO 3の芸当だけは真似できません。
このマウントでは首からぶら下げることが出来るし、外からはカメラが付いているだけに見えます。
存在感は感じさせませんし、マグネットのくっつきも気持ちいです。
映像も十分綺麗ですし、手振れもコレくらいなら十分ですよね。
あえてケチをつけるなら、Ace Proみたいに暗所性能が高いカメラなら、太陽をもっと綺麗に捉えたと思います。
実際使ってみても、マグネットは結構強力なので、ぶっ飛んだりしなければ外れない感じでした。
秀逸だったのが、粘着式のマグネットマウント。
丁度良い加減の角度付けが出来る、フレキシブルなボールジョイントを採用しています。
アクションポットとカメラのどっちでも使えますし、マグネットに吸い寄せられる感じは心地良い。
ロック機能が付いているので外れません。
ぼくは車に張り付けて、お出かけの動画をちょっと撮影してみましたが、なかなかいい感じ。
あと粘着部分は水で洗えば復活します。
粘着マウント、キャップマウント、ネックレスマウントの3種類で、今までアクションカメラに無かった撮影方法が、かなり広がった感じです。
それも私服でつかえるのが良いですね。
キャップマウントはコチラ。説明は不要ですよね。
一人称視点で撮影できるので、個人的には一番使用頻度が多いかもしれません。
GO 3で初採用となったバリアングルモニターは、評判が良かったのか後のフラッグシップ機「Ace Pro」でも採用されています。
これが簡単な三脚みたいに使うことが出来ますし、ローアングル撮影がしやすいモニターになっています。
バリアングルモニターは最初どうなん?って思ったのですが、使ってみると無いよりあった方が絶対良いと思ったポイントかもしれません。
可動部分はよほど大丈夫そうな固定制をしていました。
こういった多彩な使い方が出来るカメラなので、アクションポットの置き方バリエーションがさらに増えるのも良い所。
今までのアクションカメラに無かった置き方は、アクセサリー含めて絶対増えています。
カメラ部分はマグネットで気持ちよく収まるのですが、外すときはロックを押しながら。
勝手に外れることは無いですよ、っていう一応の報告ですね。
アクセサリーに関しても、カメラ本体に関しても、マグネットの収まりは精度が良く気持ちいいです。
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手振れ補正
ちっちゃいので手振れは結構するのかな?って思ったのですが、使っていてもほとんど気になりません。
自撮り棒の先に付けて走っても気にならないくらいなので、相当強いんですよね。
手振れ補正の性能はカメラの大きさに依存するのかと思っていましたが、どうやらそんな単純な仕組みではない模様。
というのも、何より驚いたのは水平維持機能の高さ。
あれ?すごく性能高くない?って思ったので、手振れ補正最強のGoPro HERO 12を引き合いに持ち出しちゃいます。
フラッグシップ機のAce Proでさえ、水平ロックでは画角を狭くしたのに対し、GO 3はHERO 12並みの画角を維持しました。
画素数を考えると、水平ロック機能の高さは以下の順位付けが出来そうです。
①HERO12 > ②GO 3 >③Ace Pro = DJI
HERO12の水平維持から切り出した画角を見てみても、GO 3とほとんど変わらないのが凄いです(というかGO 3のほうが画角広い…)。
しかもボトルの文字とかよく見ると、GO 3のほうが画質良くないか?
って思ったので検証してみましたが、どうやら正解みたい。
GO 3は被写体に寄れる
こちらGO 3の写真、綺麗ですね。
こっちはGoPro HERO 12の写真。
色味はGO 3の特性上、Pure shotというAI補正がかかっているので、GO 3のほうが室内で綺麗なのはまあそういうものです(笑)
注目して欲しいのは、文字の読みやすさ。
明らかにGO 3のほうがしっかり映っているのですよね。
実はこれ、最短撮影距離というのが理由なのです。
GO 3 | HERO 12 | |
---|---|---|
最短撮影距離 | 約15㎝ | 約30㎝ |
これはカメラの特性上なのか、「高いレンズのほうが被写体に寄れない」という現象に度々遭遇します(一眼レフとか)。
アクションカメラにおいてもそうなのか、なぜかGO 3は被写体に寄れる。
GoProが物撮りに全く向いていない理由は、この撮影距離にありまして、近くの物が全部ボケちゃうのですよね。
だからGoProとかアクションカメラって、写真は景色くらいしか撮影できませんでした。
それがGO 3の場合、15㎝くらいは寄れちゃうので、物撮りも可能なカメラという立ち位置。
だからこういった芸当が出来るのも、GO 3ならではという事です。
他のカメラだったら近すぎてボケちゃいますよ。
なんかもう、GO 3でええやん?って思えてきました(笑)
画角の広さ
こっちがGO 3の最大画角。
これがHERO12の最大画角。
確かに雪の質感などはHERO 12のほうが残せていますが、画角の広さはHERO 12とほとんど一緒ですよね。
HERO 12が縦に広いのは、8:7画角を採用しているだけです。
なんなら画のゆがみはGO 3のほうが少ない?
というかさっきから、GO 3の画質が良くないか?
Pure shot
だんだんとGO 3の実力が見えてきましたね。
というか僕もちゃんと比較するまで、ここまでGO 3の性能が優れていることに気付いてやれませんでした。
続いて紹介したいのが、Pure shotという僕のお気に入り機能でもあり、GO 3が持つ良機能の一つ。
今の写真をPure shot有り無しで比較するとこんな感じ。なんとなく暗く、色味がパリッとしませんよね。
実はこれ、上がAIが勝手に編集してくれた画像で、下が撮って出しの写真です。
ようはGO 3のAIが気を利かせて、「コレくらいが綺麗で見やすいやろ?」って調整(編集)してくれてるんですよね。
この神機能のおかげで、暗所に結構強いですし、画質もカメラの小ささを感じさせないのです。
ちなみにPure shotの画質に関しては、DJIのOsmo Action 4とよく似ています。
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バッテリー性能
アクションポット | カメラ | |
---|---|---|
バッテリー | 1270mAh | 310mAh |
動作時間 | 170分 | 45分 |
動作温度 | -20~40℃ | -20~40℃ |
結論から言いますと、-18℃の寒冷地にもかなり強く、熱停止にもGO 2と比べてもかなり強くなりました。
アクションポットとカメラ本体と合わせて、1日中遊べるくらいは全然持ちます。
バッテリー関連のトラブルとか不満は、おそらく出ないでしょう。
というのが僕の結論です。
GO 3の弱点
Insta360 GO3 | |
---|---|
ストレージ | 内部ストレージ(32~128GB) |
防水性能 | 5m防水(IPX8) アクションポット(IPX4) |
動画解像度 | 2.7K: 2720×1536@24/25/30fps |
マウントシステム | マグネット式 |
最後にGO 3の弱点のお話をして終わりにしましょうか。
ここまでほぼ無敵みたいな性能なのですが、ちゃんと劣る点もあります。
内部ストレージ性
GO 3は「32GB、64GB、128GB」の三種類で選べます。
しかしこれは内部ストレージなので、選んだら二度と増設できません。
ですのでおすすめは64GBが無難でしょうか。
2.7Kという画質はそこまで重くは無いので、64GBあれば4Kの128GB分くらいは入ります。
ですので128GBも使わないな、というのが僕の感想であり、かといって32GBはなんとなく心もとないくらい(32GBでも全然いける)。
SDカードと違って増設できないよ、ってのが一応の弱点。
5m防水
他のアクションカメラが10m防水なのに、こちらは5m防水。
ダイビングだと5mがほぼ限界なので、全然問題は無いのですが、個人的にはアクションポットが防滴ってのが気になります。
カメラだけを持ち歩けば良いのですが、沢登りとかではアクションポットも水没させがち。
カメラだけ使ってアクションポットはジップロックに入れておく、なんてことをしては、充電の度に入れたりするのが面倒だなあ、ってくらい。
2.7K画質
こういった写真や動画をPC画面で見るならいいですが、さすがに4Kモニターに映せば粗が目立つと思います(4Kテレビないから分からないけど)。
あと、2.7Kよりも4Kを圧縮した2.7Kのほうが綺麗。
スマホで見るくらいなら何も分かりませんが、一応は他のアクションカメラより性能は劣るのは間違いないですよね。
まあコレに関してはスペック見るだけでも分かる事ですが。
マウントシステム
便利なマウントですが、一度このマウントを介する必要があるのですよね。
ヘルメットとかで使うなら、別途のマウントを購入する必要があります。
まあGO 3ではまず使わないと思いますが。
価格
最後は価格ですよね。
HERO 12とかOsmo Actionが割と安いので、相対的に見てGO 3は高く感じます。
実質スペックはGO 3も良いのですが、数値的なスペックを見ると、どうしても割高感がありますね。
【まとめ】実は最強に近い存在だったGO 3
小さいカメラなので性能もそれなりだろ?って思っていたのですが、全然予想とは外れていました。
そもそもアクションカメラの性能自体、数年前から十分すぎたのですよね。
HERO 10同等のセンサーサイズを搭載しておいて、このサイズに収めたのはInsta360の技術力かもしれません。
4Kが本当に必要か?、と疑われていることから出てきた、小型アクションカメラという逆転の発想なのかも。
しかも性能を抑えたことで物撮りに強くなってるし。なぜか手振れ補正も360度補正最強クラスだし。
細かいことは分解しても分かりやしないでしょうが、とにかく4Kじゃないってことに拘らなければ、ほぼ最強性能じゃない?って思えちゃうカメラでした。
高スペックを求めなければ、マウント的にも大きさ的にも多分一番使いやすいカメラです。
みなさん、これアリですよ。
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