Insta360 ONE RSは2022年3月に発売したカメラで、アクションカメラになるし360度カメラになるという、全く新しい発想のカメラです。
僕自身、久しぶりに購入したアクションカメラがONE RSであり、初めて買った360度カメラです。
GoProとX3の両方を使うようになった今では、ONE RSは使わなくなってしまいましたが、人によっては抜群にハマるかもしれないこのカメラ。
今回はそんな、Insta360 ONE RSについての紹介です。
結論:迷っているならRSは的確な存在
結論から申しますと、アクションカメラか360度カメラ、どっちにしようか迷っている方。もしくは、アクションカメラを買う予定だったけど、360度カメラという存在を知ってしまった方。
特に後者の方に関しましては、Insta360 ONE RSは非常にハマっているカメラかもしれません。
アクションカメラで失敗したくない、360度カメラという冒険もしてみたい、そんな方に強くおすすめ出来る、的確な存在であると、僕は思いました。
では、Insta360 ONE RSについて、簡単におさらいしてみましょう。
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Insta360 ONE RS
アクション&360度カメラの融合
まずは2分未満の公式Youtube動画ですが、こちらをまだご覧になったことの無い方は見てみてください。
Insta360ってのは製品を買いたくなるような、動画作成が上手な気がします。クリエイター気質の企業ですので、こういったものを作るのも上手、そんな人たちが集まっているのでしょう。
僕も動画みて買いたくなっちゃったのです(笑)
360度レンズ
ONE RSで撮影できる360度動画ですが、基本的にX3と同じです。
違いがあるとすれば、F値がごくわずかに下回るのと、fpsが最大100fpsということくらい。
よほどのスローをした場合と、暗所で撮影した場合は、X3のほうが良いかもしれませんが、スペック的にはONE RSでも結構十分な性能とだけ覚えておきましょう。
より違うのは形状や使いやすさですので、それについて重点的に解説していきます。
アクションカメラ
アクションカメラ性能としては、GoPro HERO 12には劣ります。ですが画質を構成する一番大きな要因である、センサーサイズはHERO10よりも高性能。
バッテリー性能はInsta360が高いので、僕的にONE RSの性能は、GoPro HERO 12未満でHERO 10以上。
これくらいのイメージですかね。
後にGoProとの比較もしっかりと行います。
賛否は分かれるカメラ
良く言えばX3とほぼ同等の性能を持ち、GoPro HERO 10よりも良い性能を持つ。それなのに、ONE RSが比較される対象は、いつだって全てのトップクラスである、GoProやX3です。
ゆえに賛否の別れる評価があり、実際は良いカメラなのに、苦しい評価を受けやすい立場にある気がします。
そんなONE RSについて、もう一度評価を改めてしていきますね!
【GoProと比較】アクションカメラ性能
ONE RS | GoPro HERO 12 | HERO 10 | |
---|---|---|---|
センサーサイズ | 1/2 | 1/1.9 | 1/2.3 |
F値 | F2.4 | F2.5 | F2.5 |
動画 | 4K/30fps | 5.3K/60fps | 5.3K/60fps |
スロー | 2.7K/100fps | 4K/120fps | 4K/120fps |
重量 | 125.3g | 154g | 153g |
ブレ補正 | |||
水平維持 | |||
バッテリー容量 | 1445mAh | 1720mAh | 1750mAh |
動作温度 | -20℃〜40℃ | -10℃~35℃ | 10℃~35℃ |
防水性能 | 5m | 10m | 10m |
参考までに、HERO 12とHERO 10も載せてみました。HERO 11は12とほとんど変わらないので割愛。
基本的に、昨今のアクションカメラ性能は、正直どれも完成度が高いです。超小型カメラのInsta360 GO 3ですら、日中の撮影は差支えないレベルにまで向上しています。
まずはセンサーサイズ、こちらはGoProと比較すると、そんなに大差が無さそう。GoProは小さいセンサーですが、さすがは画質が完成されていますので、1/1.3インチセンサーのAce Proにすら日中の画質は見劣りしません。
RSも125gというしかも分割レンズで、よくぞ1/2インチセンサーを搭載してくれたと感じています。
よほど気にしなければ、GoPro とRSとの違いは分からないかもしれません。とはいえ細かい所で言えば、結構な違いが見えてくるので紹介します。
動画性能
ONE RS | GoPro HERO 12 | HERO 10 | |
---|---|---|---|
センサーサイズ | 1/2 | 1/1.9 | 1/2.3 |
動画性能 | 4K/30fps | 5.3K/60fps | 5.3K/60fps |
スロー | 2.7K/100fps | 4K/120fps | 4K/120fps |
動画性能は、どうしてもGoProに劣ります。動画性能というよりも、スロー再生でしょうか。
正直画質は4Kで1/2インチセンサーであれば、日中の撮影はどうしたって美しいです。ですが30fpsというコマ割りは、2倍スローに対応しません。
GoProは60fps(1秒間に60フレーム)ですので、5.3Kですら2倍スローに対応。4Kでも4倍スローまで対応しますので、スロー撮影をする場合はGoProを選ぶのが無難です。
逆に言えば、Youtube撮影や歩いて撮影、SNSに投稿する程度であれば、RSでも十分と言えます。
GoProの利点はスロー再生にあり
水平維持
結論、ONE RSは水平維持機能が弱いです。以下はONE Rの動画ですが、水平維持に関しては参考になるとおもいます。
要約しますと、GoProの場合は水平維持で画角をあまり狭くしませんが、RSの場合は画角が狭くなります。
手振れ補正はどれも優秀なのですが、水平維持のみ弱いという観点では、上位機種のInsta360 Ace Proも同様。
スノボ・マウンテンバイク・パルクールのように、自身が360度回転するような、いわば「フリップ系」のアクションをお持ちであれば、Goproが選択肢として有力でしょう。
Insta360の得意分野はあくまで動画撮影であり、「綺麗な動画」や「撮影のしやすさ」「新しさ」というのを意識しています。Insta360の得意は譲らず、水平維持のように強烈なアクションは、Goproに譲っているような印象を持ちますね。
水平維持はGoProが強い
バッテリー性能
ONE RS | GoPro HERO 12 | HERO 10 |
---|---|---|
1445mAh | 1720mAh | 1750mAh |
-20℃〜40℃ | -10℃~35℃ | 10℃~35℃ |
バッテリー性能に関しましては、いつだってGoProが弱いです。
エンデューロバッテリーになり、HERO 12でようやく冬場も使えるようになりましたが、それでもDJIやInsta360に劣ります。
また120fps撮影があるとはいえ、熱暴走に弱いGoProは、実質的にそこまでの機能を発揮しない場合もしばしば。
バッテリーが強いのはInsta360である、という事は、だんだんとユーザーに認知されつつある事実です。
Insta360はバッテリーが強い
防水性
ONE RS | GoPro HERO 12 | HERO 10 |
---|---|---|
5m | 10m | 10m |
防水性は5mですので、Goproのほうが優秀ですね。
これは後ほど、もっと分かりやすく解説していきます。
GoProとの比較まとめ
激しいアクションの場合はGoPro HERO シリーズ
という事で、アクションカメラ性能は、多くの点でGopro HERO 12が優秀なことが分かりました。
それでもRSの性能で十分な人も多いはずですので、360度回転をしないようなアクションの場合は、後に紹介する360度カメラとしての性能も含めまして、RSを検討するのも面白いかもしれません。
【X3と比較】360度カメラ性能
ONE RS | X3 | |
---|---|---|
センサーサイズ | 1/2 | 1/2 |
F値 | F2.4 | F1/9 |
動画 | 5.7K/30fps | 5.7K/30fps |
スロー | 4K/50fps | 4K/60fps |
重量 | 125.3g | 180g |
バッテリー容量 | 1445mAh | 1800mAh |
動作温度 | -20℃〜40℃ | -20℃〜40℃ |
防水性能 | 5m | 10m |
360度カメラとしては、Insta360 X3と比較してみます。ちなみにGoPro MAXは大きく性能を落としますので、ここでは比較しません。
同じメーカーのカメラとあって、それほど大きな性能差はありませんね。F値が大きくなるので、暗所にやや弱くなるでしょうが、暗所を気にする場合はおそらくRS 1inch版を考えるのが良さそうです。
スロー再生は50fpsと若干少ないですが、これくらいなら2倍スローでもそこまで気になりません。
4Kレンズよりも、360度レンズのほうがスロー再生に強いと言えそうです。
むしろ個人的には、RSは360度レンズのほうが主力と考えていますので、これは大きなメリットでもありますね。
では、X3と比較して使いやすい・使いづらいと感じる点に関しましては、その形状などにありました。ここからはメリットデメリットを、X3との比較も交えながら考察します。
RSが使いづらいと感じる点【デメリット】
ではまずはデメリットから。
RSはそのシステムでメリットは多いですが、形状ゆえのデメリットも多数感じました。人によってはかなり気になることがあるかもしれません。
レンズの付け替え
まずは、レンズの付け替えは面倒くさいです。
バッテリーそのものにマウントがついていないことから、基本的にはケースを利用して使います。それゆえに、分解する場合はケースから出して、さらに分けなければいけません。
一度3つのパーツに分かれたレンズらを交換するには、空中では気を使いますし、どうしてもアウトドアでは気を遣うレンズ交換となりがち。
そもそも360度カメラが楽しすぎて、ずっと360度レンズをつけっぱなしにする、という事もしばしば。
ならばX3でいいじゃん?ってなりがち。
防水性の観点
これが一番の弱点だと思っています。
5m防水と言うのは確かなのでしょうが、それ以上に気をつかうというのが正直な感想。というのも、一応はパッキンで覆われている通電周りの接合部ですが、そのギリギリまでは水が浸入してきます。
5mまでは漏電しないと言われましても、そのままにしても乾きにくいですし、乾かすのに分解したくなります。
ひと手間ですね。
また、一度周辺を濡らしてしまえば、濡れたままのレンズ交換は非常に気を使います。というかしたくありません。
という事で、水中撮影に積極的な方は、水中パーツも豊富なX3が良いかと。
モニターが小さい
あとはモニターが小さいです。
別にそこまで不便ではないのですが、昨今の大型モニターと比べると、やはり使いづらいです。
せっかく360度カメラとウィンタースポーツの相性が良いのに、インナーグローブを付けていると、X3のほうが操作しやすいというのもあります。
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※X3の特典(専用の114㎝自撮り棒)は、提携しているリンクを使用してください。
RSが使いやすいと感じた点【メリット】
とはいえ、ONE RSにも結構メリットはありますので、今度はそれらを語りますね。
360度カメラの導入として(そもそも360が楽しい)
というのも、そもそもが360度カメラが楽しすぎます。
アクションカメラもあるからRSにしようと買ったのですが、正直な話、使用頻度はほとんどありませんでした。360度レンズをつけっぱなしです。
360度カメラを認知できたあなたはラッキーだと、僕は思っています!
いまだに仕組みを知らない人も多いですし、操作が難しいと思っている人も多いです。こんなに簡単で楽しいのに!
ってなりますよ(笑)
だから冒頭で、迷っているならRSがいいんじゃないかな?って付け加えたのですよね。気になる方は、上記のリンクで360度カメラについて知ってみてください。
ケースが標準装備
地味にありがたいのはケースですね。
最近のアクションカメラは、大型化に伴ってケースを無くしちゃいました。あれはあれで使いやすいのですが、いかんせん落とした時に気を使います。
僕自身、GoProを落として割りました。
その時初めて、「ああ、ケースって便利だったのだな」って思いました(笑)
RSはケースありきですし、125gと軽いアクションカメラなので、大きさも重さも気にならないのが良い所。
レンズを選べるという事
面倒くさいって、デメリットのように言いましたが、RSのレンズ交換システムはやっぱり秀逸です。
360度カメラが楽しくて使っていますし、編集も簡単です。それでも撮って出し無編集で撮影できるのは、アクションカメラの良い所です。
別にポケットとか鞄の小ポケットに入れておけるので、4Kレンズも持ち歩くと便利だなと思った時もありますよ。
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※RSの特典(高速充電ハブ)は、提携しているリンクを使用してください。
結論:僕は結構アリな存在
アクションカメラとしては、ハイレベルなアクションにおいて、やはり性能が落ちます。
それでも4Kレンズは十分な性能を持ち、アクションカメラとして最低限のパフォーマンスを発揮。
むしろ360度レンズが主力で使うと僕は考えていまして、迷っている場合はRSを買って、360度カメラを使ってみるってのが、正解なのじゃないかな?
と、思いました。
器用貧乏な性能を持っているように言われがちですが、実際の使用に関してや、楽しさを発見するという感覚的な側面に関しては、RSが非常に優れたカメラであると感じています。
RS 1inchモデルへの拡張性だとかがメリットだとも言われますが、個人的には上記のような感想を持ちましたね!!
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ONE RS(X3)のおすすめマウント
ちょっとだけ、Insta360 ONE RS(X3)のおすすめアクセサリーについて紹介。
114㎝見えない自撮り棒(必須レベル)
一番よく使うアクセサリーであり、公式サイトからの購入で貰えるヤツ。
ほとんどコレで完結する場合があり、コイツをもって振り回しているだけで、面白いです。
114㎝という中途半端にしてベストな長さ。マストです。
SanDiskか公式SDカード(必須)
偽物も使ってみましたが、一応は使えても途中から壊れたり、Insta360本体が停止したりと、ろくなことが無かったです。
Amazonで一応「Insta360対応」って書いてあったのですが、偽物はニセモノですね。
Insta360公式的には、SanDiskを購入するように、と注意書きがありますので、公式の黄色いSDカードか、SanDiskは必須レベルです。
車載マウント
これを使う事で、ドライブレコーダーになります。
普通にバッテリー有で使ったとしても、旅行の動画など、楽しい映像が撮影可能。
超長い(3m)自撮り棒
栗鄭ティブな撮影が可能なのは、長い自撮り棒です。
コレがあれば、ドローンで撮影したような、「フェイクドローン撮影」が可能になります。
Insta360を一層有名にするのに、一役買ったアクセサリーって感じです。
バレットタイム撮影キット
くるくる回すだけで、あとはAIが編集処理してくれる、ラクラククリエイター的撮影が可能なアクセサリー。
これも結構人気のアクセサリーですよね。
レンズキャップ
僕のように100均ケースに入れてもイイですし、この公式キャップを付けても良いです。
いずれにせよ、何かしらの保護システムは用意しておきたいな、というのが僕の意見ですね。
撮影の時はよほどぶつけはしませんので、収納時だけ気にしておけばOKです。
その他Insta360のアクセサリーを見てみる
クリエイター気質のInsta360は、その他カメラメーカーよりも圧倒的にアクセサリーが豊富です。なんか良く分からないものから、ものすごくニッチなアクセサリーまでありますので、みていて結構面白いです。
360度カメラの保護についてアレコレ
Insta360のレンズは出っ張っているので、何かしらの保護はした方が良いです。Insta360の保護アレコレについて、無料保証を含めて解説していますので、良ければ参考にしてみて下さい。
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