【最新？or 高級？】Insta360 X5 と ONE RS 1inch 360の比較

Insta360の360度カメラとして、フラッグシップと呼べる2機種。

最新のX5と、最も価格の高いONE RS 1inch360の性能比較が気になる方は多いと思いまして、今回比較記事と参ります。

結論：X5の方が99%良い

これより２機種の画質とスペックを比較していくのですが、結論から言うとX5の方が99%良いと言えます。

理由は簡単、X5の方が定価が安いのに画質が良いと感じ、かつその他の性能もすべて上回るからです。

画質については下記のように比較していくので、分かりやすい比較となっているかと思います↓

個人的にはRSと比較するよりも、X5/X4間で迷った方が有意義だと思いましたので、良ければ過去記事もどうぞ↓

Insta360 X5 と ONE RS 1inch 360の比較表

	X5	ONE RS 1inch 360
リリース日	2025年4月22日	2022年6月28日
レンズ	強化レンズ （X4より2倍キズに強い）	Leicaレンズ
センサーサイズ	デュアル1/1.28″センサー	デュアル1インチセンサー
360画質	8K30fps 5.7K＋30fps 5.7K60fps	6K30fps 3K50fps
PureVideo	8K30fps
HDR動画	5.7K60fps
写真解像度	7200万画素	2130万画素
動画モード	動画 アクティブHDR PureVideo インスタフレーム タイムラプス タイムシフト バレットタイム ループ録画 ドラレコ プリ録画	動画 アクティブHDR タイムラプス タイムシフト バレットタイム ループ録画
バッテリー容量	2400mAh	1350mAh
駆動時間（5.7K/30fps）	185分（37％向上）	62分（6K30fps
充電速度（0-80%）	20分
熱処理	さらに向上↑
防水性	15m	IPX3
マイク風防
重さ	200g	239g
レンズガード
レンズ強度	＋100%向上
レンズ交換
マウント	クイックリリース 1/4インチネジ	1/4インチネジ
追加された設定	録画キャンセル 予約録画 AIハイライト オートダッシュ ジェスチャー制御 日本語音声制御 ひねって撮影
価格	84,800円	118,800円

スペック上でX5の方が劣っている点としては、センサーサイズの大きさとライカレンズではない事。

解像度はX5が8Kと高く、それ以外もバッテリー寿命・防水性・軽さ・追加性能など、ほとんどすべての点においてX5が上回ります。

ってことで、実際の所、どっちの画質が良いのか？

という視点で見ていこうかと思います。

X5とONE RS 1inch 360 の画質比較

夜間画質

まずは夜間画質の比較から。

ONE RS 1inchの方は、元より夜間性能の高さをウリにしていましたので、最も気になるユーザーが多いことでしょう。

下記に動画から切り出しました、スライド式の比較画像を用意しましたので、参考にしてみて下さい。

左/右：X5/ONE RS
※仕様により下部に白かグレーの余白が出来る事がありますが、動かすと消えるため気にしないでください。

これだけ広角でも、違いはかなりハッキリ分かるかと思います。

最大明るさの部分はどちらも十分だが、X5の方が暗所側の描写も優しく、色が十分に残されています。

X5はビルの輪郭がハッキリ見えますが、RSは空とビルの輪郭が曖昧な点に着目すると分かりやすいですね。

色調もX5の方が豊かで、特に左手前の青い光や、右奥ビル入口の暖色が美しく表現されているかと。

拡大してみると、X5の色調が豊かな事がより分かります。

ただしRSの方がコントラストが高く、線がクッキリと見えます。

ほとんどがX5と答えると思ったので、「99%はX5の方が良い」と表現したのは、この辺りに1%を残して置いた感じです。

360度カメラのメインは広角画質ですし、シャープネスやコントラストは後から強くすることが可能なので、X5の方が自由度の有る高画質と言えるでしょう。

ガラスの色が残されているのがX5。

電光掲示板の情報も残されます。

垂れ幕の「シワ感」や、天井と布の色の違いなど、細部の表現力もX5が優勢。

東京駅前のエリア。

RSのほうは若干「色被り」が起きており、全体的に緑がかった画質となっています。

これらはX3以前の機種に見られた現象で、X4以降の機種はInsta360カメラの画質が非常に上がっています。

足元をズームすると、タイルの質感・解像度の違いが分かります。

ここまでズームすることはほぼ無いですが、質感の違いは全体的な印象に影響を与えます。

この写真は分かりやすいので、ズームしてみます。

無理やりな超デジタルズームをしているので、現実的な比較ではありませんが、それでもX5の方が良いことは分かります。

一枚前に戻って頂くと、画質の違いに影響を及ぼしている細部が見えてくるかと！

電光掲示板の情報量が分かります。

この写真は、色情報の違いが良く分かりますね。

どちらも明るいのですが、X5の方が優しさのある明るさで、色も美しいです。

という事で、夜間性能はほぼX5に軍配でした。

画質が良い理由

RS 1inchの方がセンサーサイズが大きいのに、なぜX5の方が画質が良いのか？

この理由は、おそらく内部の画像処理エンジン、いわゆる「チップ」の性能が向上したためと思われます。

例えばそれぞれ2024/2023年発売の、Insta360 GO 3S/GO 3の画質を持ちだすと↓

同じセンサーサイズ・ほぼ同じ規格のカメラでも、ここまで画質差が出ました。

弱暗所に関しても同様に、X5とX3くらいの違いがあります。

何となく感じるのは、Insta360製品の画質は2023年と2024年のモデル間でかなり変わった。

というのが個人的な印象です。

同じセンサーサイズのGO 3Sがここまで画質を上げたので、RSにセンサーサイズをかなり近づけたX5の画質が、より上位機種を抜いても不思議ではありませんね。

その他の違い

レンズ交換

X5は自分で簡単にレンズ交換が可能になり、しかも交換レンズは5,280円とそこそこお手頃。

僕もやってみましたが、作業時間は初トライでも2-3分で出来る簡単さでした。

HDR動画

X5では5.7K60fpsまでのHDR動画を撮影出来るので、日中や夕方といった重要なシーンにおいても、より鮮やかさを重視した画質を使えます。

バッテリー

	X5	RS
バッテリー容量	2400mAh	1350mAh
駆動時間	185分（5.7K24fps）	62分（6K30fps）
充電速度（0-80%）	20分

X5では急速充電対応、バッテリー容量も1000mAh以上多く、かつ省エネにも対応しています。

解像度が違うので正確な比較は出来ませんが、2倍程度は長く撮影できると考えて良いでしょう。

また、X5は熱暴走にもより強くなっています。

防水性

	X5	RS
防水性	15m	IPX3

防水性も大きく違って、X5は15mまで防水。

水中では屈折の関係でケースが必要ですが、不慮の濡れには強いです。

RSのIPX3というのは生活防水レベルで、具体的に言えば「小雨程度」の濡れに対応。

マイク性能

	X5	RS
マイク風防

マイクに風防が付いたのがX5からなので、バイクユーザーや自転車乗りには非常にメリットのある違いですね。

RSのマイクは検証していませんが、X3→X4→X5とマイク性能が順当に上がっているので、X5のマイクが良いのは明確でしょう。

マイク検証動画です↓

画面の見やすさ・操作性

画面の見やすさや操作性に関しても、X5の方が絶対に良いです。

起動速度はX3時代よりもかなり早くなりまして、X5はボタンを押して1秒です。

RSは6秒くらいでした。

スワイプのスムーズさ、画面のタッチ感度、大きい画面による見やすさ、この辺りも全てX5の方がノンストレス。

マウント形状とアクセサリー

X5は1/4インチネジ穴に加えて、クイックリリースマウントにも対応しました。

おかげでX5⇔Ace Proシリーズとの互換性、マウントto自撮り棒間の取り回しが格段に上がりました。

経常的な問題や、公式からリリースされているアクセサリー的な観点からも、適応できるマウントが多いのもX5です。

アクションカメラとして用いても使いやすくなったと言えるでしょう。

結論：ほぼX5一択

ONE RS 1inch 360は前まで欲しかったのですが、今は全然X5でいいやってなっちゃいましたね。

過去に1inchモデルを購入した方は非常に気の毒ではありますが、現状X5に勝る部分はほとんどないと言って差し支えないでしょう。

現状ONE RS 1inch 360は、中古市場で3万円台程度で推移しているご様子。

それでもX4よりも夜間性能以外で劣ってしまうので、さすがにRSは過去のカメラとして位置づけされるでしょう。

X5は夜間のみならず、日中の性能も向上させつつ、便利な機能やマウントも搭載してきました。

シングルレンズモードの画質も向上させ、アクションカメラとしても実用的に仕上がっているカメラだと思います。

X4とX5の実売価格差はかなり迷うところなので、RSと比較するよりも、X4とX5で迷う方が妥当かなと感じました。