2024年10月22日、Insta360からAce Pro 2が発売。
2年目突入するだろうと思っていたので、まさかの新型でしたね。
Ace Pro 2は前作と見た目をほぼ変えていませんが、内容としては思ったよりもボリュームのある変化だと、個人的に思っています。
今回は表面・裏面、性能・使用感、追加機能・画質などなど、、、
変わったところを全てまとめた記事にしてありますので、じっくり比較したい方はどうぞ見ていってください!
使い方から推奨される設定については下記で詳しく解説しています↓
【概要】Ace Pro 2で変わったところ
Ace Pro 2になって変わったところは案外多いのですが、ざっくりとまとめると下記のような感じに↓
- 画 角 → より広くなりアクション適正が向上
- 画 質 → 夜間画質が向上(日中は同等)
- 操作感 → 全体的に扱いやすくなった
- 耐久性 → 一部向上
- マイク → 風切り音に強くなった
- 容 量 → SDカード消費が半分以下にまで削減
- その他 → 便利機能のアップデート
例えばVlogユーザーや旅のカメラとして使う場合、全体的にAce Pro よりも使いやすく、便利になったかなという印象。
明確に違いを感じるであろうユーザーは、バイク・自転車・スキーなどで使う方にとって、Ace Pro 2は確実に選ぶべきだなと感じています。
画角が151°→157°へ
DJIの155°、GoProの156°を超え、Ace Pro 2はアクションカメラで最大の広角視野を搭載しました。
Ace Proが151°とやや見劣りしていたので、ここは大きな変化でしょう。
そのうえ歪みの少ない広角なので、多くの方がバランス良く使いやすいと感じる画角に仕上がっていました。
スピード感あるアクションユーザーにとっても重要。
画質にPureVideo Plusが追加
(夜間モード)
チップ性能向上により、さらに暗所性能も向上しました。
暗所動画にPureVideo Plusが追加されたことで、Ace Proよりも優れた夜間性能を搭載。
操作感が全体的に改善し扱いやすく
スペックとしては紹介されていませんが、Ace Proよりも各所操作感が改善。
といっても前から使いやすくはあったので、今回はより「使っていて気持ちの良い感覚」を意識したマイナーチェンジな気がします。
とにかくこの辺りの改善は個人的にもナイスと感じたので、比較記事中盤にてしっかり解説します。
風防マイクカバーが標準装備に
見た目にも目立つマイクの変更は、風防マイクカバーが標準装備になった事ですね。
通常スポンジを外部搭載することが多い「物理的な風切り音低減」ですが、Ace Pro 2では見た目によろしい風防マイクカバーになりました。
これはどのアクションカメラにも無い、デザインと性能を合わせた画期的な仕組みな気がしますね。
SDカード消費量が半分以下に削減
地味にありがたいと感じたのが、撮影したデータ容量が半分以下になっています。
言い方を変えればSDカード消費容量が半分以下になっているので、SDカード容量が少ないものを選びやすく(コストカット)なりますね。
データ管理や動画編集なども楽になるので、単純に良改善。
その他便利機能がアップデート
ドラレコモードや逆充電など、細かい所で便利な機能も増えました。
この辺りは後半で紹介しています。
Ace Pro 2/Ace Proスペック比較
Ace Pro 2 | Ace Pro | |
---|---|---|
価格 | 64,800円 | 67,800円 |
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.3インチ |
レンズ | LEICA | LEICA |
ISO | 100~6400 | 100~6400 |
最大解像度 | 8K | 8K |
スロー性能 | 4K/120fps | 4K/120fps |
バーストスロー | ||
最大FOV | 157° | 151° |
写真解像度 | 5000万画素 | 4800万画素 |
HDR動画 | 4K60fps | 4K30fps |
夜間性能 | 4K60fps | 4K30fps |
耐水性 | 12m | 10m |
スクリーン | 耐久性+100% | フリップ |
マウント | クイックリリース | クイックリリース |
45°水平補正 | 4K30fps(広角維持) | 4K30fps(挟角) |
360°水平補正 | 4K30fps(広角維持) | 4K30fps(挟角) |
対応温度 | -20℃~45℃ | -20℃~40℃ |
バッテリー | 1800mAh | 1720mAh |
熱暴走 | ||
マイク | 3 | 3 |
重さ | 177.2g | 179.8g |
少しでも変化があった項目を太字にしていますが、こうしてみるとかなり多くのテコ入れが入っていますね。
Insta360はファームウェアアップデートも多いので、ユーザービリティを意識した改善を頻繁に行っているイメージ。
では、Ace Pro 2とAce Proの比較を下記で詳しく紹介していきます↓
画角の変化・追加
Ace Pro 2 | Ace Pro | HERO 13 | Osmo Action 5 Pro | |
---|---|---|---|---|
最大FOV | 157° | 151° | 156° | 155° |
今回の分かりやすい変化ですね。
最大広角のアクション画角のFOVが、151°から157°に向上し、3社アクションカメラで最高値となりました。
横幅が広くなりつつも歪みを抑えた広角が特徴ですので、Ace Proとの比較でその辺りも気にして頂ければと思います。
広くなったアクション画角
↓左:Ace Pro 2 右:Ace Pro スライドできます。
上記はどちらも最大広角である「アクション画角」を使用していますが、明らかにAce Pro 2の画角が広いのが分かります。
アクションカメラの割に歪みは少なく、被写体からも遠く感じるゆえ、Ace Proよりもさらに歪みが減ったようにも感じますね。
画角が広いとアクションやスピード感ある動画で迫力が増しますので、アクティブなユーザーにとって嬉しい改善です。
※なお露出の違いについては外の明るさの飛び方も変わっているので、あまり気にしないで頂ければと思います。
追加された「ナチュラル広角」
今回Ace Pr 2では、アクションと超広角(ULTRA)の間に「ナチュラル広角(MEGA)」が追加になりました。
画角はかなり広いのですが、その割に歪みは結構少ない画角。
魚眼効果が少なくなるので、街並み撮影などに最適ですね。
旅行・Vlogユーザーにとってはチェックしておきたい画角です。
写真としてもナチュラル広角は多用しているので、この画角の存在一つとっても、個人的にはAce Pro 2を推したいかなと感じました。
水平維持画角
↓左:Ace Pro 2 右:Ace Pro スライドできます。
こちらはどちらも、45°の水平維持画角です。
Ace Proでは動画からクロップすることで水平維持を保っていたので、アクションカメラとしてはちょっと狭いと感じる画角でしたね。
Ace Pro 2の水平維持画角は、アクションカメラとして十分な広角に抑えられました。
夜間画質の変化
Ace Pro 2 | Ace Pro | |
---|---|---|
Pure Video | 4K60fps | 4K30fps |
Pure VIdeo Plus | 4K30fps | ー |
Ace Proの時点で強かった夜間性能ですが、Ace Pro 2では新たにPureVideo Plusが追加。
さらに暗所性能に優れた4K30fps撮影が可能になりました。
Ace ProのPureVideoと比較すると、より明るい表現が出来ていますね。
↑個人的には上記の投稿が、Ace Pro 2の暗所性能を感じるのに適しているかなと感じました。
動画はコチラです↓
フレームレートの改善
Ace Pro 2 | Ace Pro | |
---|---|---|
8K | 30fps | 24fps |
4K | 120fps | 120fps |
HDR動画4K | 60fps | 30fps |
PureVideo | 60fps | 30fps |
Ace Pro 2では、各画質設定におけるフレームレートが全体的に向上。
特に大きいと思える変化としては、4KアクティブHDR動画が60fpsになっています。
4K60fpsのHDR動画は、スピード感ある日中撮影において推奨される設定です。
バイク・ロードバイク・スキーなど、割と適しているユーザーは抱えていると思うので、ここが改善されたのは結構大きな変化だと感じますね。
PureVideoの方も4K60fpsまでフレームレートをあげられます。
PureVideo Plusは強調された明るさなので、より自然な明るさが欲しい場合は、4K60fps設定にしても良いですね。
マイクの変化
Ace Pro 2は風防マイクカバーが標準装備されており、付属で水中用のマイクカバーも標準搭載となっています。
横にスライドするだけで、交換は早いです。
通常風切り音対策を物理的に行う場合、スポンジでマイク部分を隠すなどしますが、Ace Pro 2のマイクカバーは内部にスポンジが入っています。
機能性とデザイン製をうまく合わせた、良くできた設計だなと感じました。
モード | 説明 | シーン |
---|---|---|
風切り音低減モード | 風切り音を抑制 | オートバイ、スキー、ロードバイク |
音声強調モード | 音声をクリアで明瞭に | Vlog撮影、旅行、ショッピングモール、会議室 |
ステレオモード | より自然なオーディオ | ライブ、イベント |
オーディオ設定で風切り音低減モードは選べるのですが、より自然で強力な風切り音対策として、風防マイクカバーの標準装備はありがたいですね。
とりわけバイクやロードバイクユーザーにとって、この違いは大きいでしょう。
見やすくなったモニター
スクリーンの画像密度が70%向上。
画像光度も6%向上し、スクリーンの確認がしやすくなりました。
明るい時間帯の画面が見やすくなりますね。
Ace Pro 2/Ace Pro 操作感の変化
Ace Pro 2では前作から見た目はほぼ変わりませんが、細かい操作感は変わっているので比較していきます。
レンズ部分で変わったとするなら、F値などの表記が側面に書かれるように。
カメラレンズ好きの僕としては、ちょっと惹かれるテコ入れですね。
レンズカバーは取り外し可能になったので、割れた際の交換がより簡単でコスパ的にも良くなりました(アクセサリーにレンズカバーが用意)。
Ace Proも外しちゃったことがあるのですが、あちらは実は外したらダメだったようですので。
バッテリー挿入部は、パカっと開くタイプからスライドロックに変更。
Ace Pro 2のスライドロックの方が、締め感・操作感ともに気持ちが良いです。
SDカード挿入部及びType-C接続部に関しても、微妙な改善点。
開いた状態でコツっとロックするので、こちらも僅かながら前より使いやすいです。
念を押しますが、前も使いやすかったですよ(笑)
スクリーンは変化ないなと思いきや、耐久性が+100%(2倍)に向上しているらしいです。
確かに言われてみれば、Ace Pro 2の方が上質な気がしない事も無い。
マウント接合部からは、ネジが見えなくなりました。
Ace Proを海に入れたあと放置したらネジが若干錆びたので、水中撮影的な観点からしても良改善。
磁気マウントの付け外しは明らかに変化していて、Ace Pro 2はめちゃめちゃ気持ちよく付け外しできます。
頻繁に扱う部分なので、結構快適さが違いますね。
ファイルサイズの半減
Ace Pro 2 | Ace Pro | HERO 13 | |
---|---|---|---|
10分間容量(4K60fps) | 3.3GB | 9.0GB | 11.2GB |
Ace Pro 2では、撮影ファイルサイズが半分になったとのこと。
実際4K60fpsで10分撮影を行ったデータを確認すると、むしろ半分以下に削減されています。
この表で考えると、Ace Pro 2で64GBのメモリがいっぱいになった時、HERO 13は既に200GB以上使っている感じになりますね。
Ace Pro 2はSDカードの出費削減になりそうです。
ファイル管理や動画編集も軽くなるので、操作としても楽ですね。
モード・追加機能
Ace Pro 2では、追加された新機能なんかがありますので、そちらも紹介していきます。
バッテリーと逆充電
Ace Pro 2 | Ace Pro | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 1800mAh | 1720mAh |
バッテリーはAce Pro 2の方が80mAh多くなっていながら、大きさはそのまま、Ace Proとの互換性有りです。
Ace Pro 2 | HERO 13 | HERO 12 | |
---|---|---|---|
4K60fps撮影(室温25℃) | バッテリー切れ(1時間24分) | 39分 | 37分 |
熱暴走に関しても今回も心配要りませんね。
Ace Pro 2にはモバイルバッテリーとしての機能である、逆充電が追加搭載。
1800mAhなので、満タンに入っていればiPhone1/3分くらいは緊急充電が出来そうですね。
いつか使う時が来るかもしれません。
プリ録画の延長
プリ録画はボタンを押す前を含めた撮影が出来る機能。
どのみちバッテリーは消費しているのですが、録画ボタンを押すまでは撮影開始とならないので、余分な動画データでゴチャゴチャにならずに済みます。
釣りとか、失敗しがちなアクションシーンに多分使いやすいです。
これがAce Proでは15秒前までしか残せなかったのが、Pro 2では4Kで90秒まで撮影できるように。
かなり実用的になりましたね。
ドラレコモード
ドラレコモードは分かりやすいですね。
データ容量限界になると、古い動画を順次消去していってくれる、本当のドラレコと同じ機能。
Type-C接続&バッテリー抜き撮影をすれば、画質の良いドラレコの出来上がりです。
タイムコード
複数のAce Pro 2を所持していれば、同じタイミングの撮影が同期出来るシステム。
複数持ち限定のメリットが追加されました。
GPS アクティビティー統計
Insta360アプリの新機能で、スマホ内蔵GPSを使ったGPSステッカーの表示が可能になる機能。
ガーミン製スマートウォッチや、GPSウォッチを別途用意する必要が無いので、これは非常にありがたい。
スマホアプリはバックグランド統計で良いそうで、バイク・自転車ユーザーに非常に適していますね。
Ace Pro 2を選ぶべきユーザー
結局どのユーザーがAce Pro 2を選ぶべきなのか?
という観点からまとめたいと思います。
とりあえず全員
とりあえずAce ProでもAce Pro 2にでも共通しますが、特にPro 2はアクションカメラの最適解と考えて良いでしょう。
画質は良いですし、各所パーツの快適さも随一。
暗所性能も高く、マウントやスクリーンの汎用性も非常に高く、ことVlog撮影・バイクユーザー・旅行なんかに持ってこいですね。
バイク・ロードバイク・スキー/スノボ
4K60fpsになったHDR動画で滑らかに流れるツーリング動画。
ジェスチャー制御や外しやすい磁気マウントで、快適な休日を撮影できますね。
これらライド系の動画はどうしても長く撮影しがちなので、SDカード消費が半分以下になったのも大きいでしょう。
風防マイクカバーの標準装備により、風切り音対策が物理的にこなせるようになったのも大きいです。
アクセサリーでマイクカバーを用意する必要が無くなりますね。
スキースノボユーザーも、バイクなどと同じようにスピード感がありますし、画面の見やすさも重要でしょう(日差しとかゴーグル的にも)。
これらのスポーツユーザーは、Ace Pro 2を意識してもイイでしょうね。
Ace Proでも良いユーザー
とはいえAce Proも、Pro 2が出るまでは完成されたアクションカメラだと思っていました。
フリップスクリーンや夜間耐性など、汎用性に関してはAce Proでも十分満足できるカメラだと思います。
ただ、Pro 2だとバッテリー一個分が実質タダの価格なのと、SDカード容量的に実質安いのと、マイクカバー分も安いです。
そもそも全体的にも使いやすく、性能も良い。
個人的には、Ace Pro 2の方が良くないか?
と、型落ち価格の15000円分近くの差がありながらも、新型を推したい気持ちがほとんど。
ここの判断に関しては皆さんにお任せしますので、もう一度スペック表を見ながら考えてみてください!
Ace Pro 2 | Ace Pro | |
---|---|---|
価格 | 64,800円 | 67,800円 |
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.3インチ |
レンズ | LEICA | LEICA |
ISO | 100~6400 | 100~6400 |
最大解像度 | 8K | 8K |
スロー性能 | 4K/120fps | 4K/120fps |
バーストスロー | ||
最大FOV | 157° | 151° |
写真解像度 | 5000万画素 | 4800万画素 |
HDR動画 | 4K60fps | 4K30fps |
夜間性能 | 4K60fps | 4K30fps |
耐水性 | 12m | 10m |
スクリーン | 耐久性+100% | フリップ |
マウント | クイックリリース | クイックリリース |
45°水平補正 | 4K30fps(広角維持) | 4K30fps(挟角) |
360°水平補正 | 4K30fps(広角維持) | 4K30fps(挟角) |
対応温度 | -20℃~45℃ | -20℃~40℃ |
バッテリー | 1800mAh | 1720mAh |
熱暴走 | ||
マイク | 3 | 3 |
重さ | 177.2g | 179.8g |
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