不快感、去ればまた、心も体も軽くなりけり│エベレスト街道トレッキング17日目 Gokyori

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別ブログの文章をベースに作っています

この記事は、アウトドアと旅ブログの方で記載した内容を、Ace Pro 2で撮影した写真に差し替え、ちょっと文章にテコ入れして、アクションカメラブログ仕様にしています!

後半はNikonやスマホ撮影のモノがありますが、Ace Pro 2に差し替えた写真は、画像にロゴが入っているんで分かるかと!

元記事もよければ

ちゃんと寝たのは4時間位だった。

とにかく息苦しかった。

目が冴えている訳ではない、眠りに付きたいのに、苦しさで目が覚める。

何度も繰り返した強制覚醒で、理屈はわかった。

寝付くタイミングを、酸欠に襲われるのだ。

人はふつう、意識を失うタイミングで呼吸が穏やかになる。

そうして普通は眠りに入っていくのだが、そのタイミングで、おおよそ酸欠状態になる。

寝付くための穏やかな呼吸が、酸素の薄いここでは、酸欠のトリガーになるのだ。

、、、フハッ!!

1-2分おきに、驚かされるようにして、深呼吸を欲する。

この繰り返し。

非常に不愉快だ。

脳が冴えている訳ではなく、寝付く瞬間を毎回襲われる。

こんな訳の分からない、理不尽な寝付きの悪さは初めて。

次第に目も覚めていき、変な思考もぐるぐる働き始める。

心臓がいつもより苦しそうに、圧迫感のある拍動をしている。

酸欠を繰り返し、脳に良からぬ影響は無いのだろうか?

こんな所に連れてきてしまって、自分の身体に申し訳ない。

寿命すら、縮めている気がしてならない。

もう、マジで帰りたい。

身体のためにも、早く標高を下げてあげたい。

もはや、良質な睡眠としては完全に詰んでいた。

とりあえず今日は頑張ろう、Gokyori(5357m地点の景色いいところ)まで登ったら、そのまま帰ろう。

とにかく、標高の高い所で泊まるのは、もう嫌だった。

この時点では、3パスだとかはもう、どうでも良くなっていた。

AM4:00

無情なスマートウォッチがアラームを揺らす。

くそう、せっかく最後の1時間は、どうやら意識を失っていたらしいのに。

決してスッキリとしない頭と身体を、冷たいタイツに履き替えることで、無理やり叩き起す。

あぁ、何もかもが不快だ。

とにかく、上の景色は見てみたかったので、惰性のように体を引きずり、ヘッドライトをつけて登り始めた。

なんだかんだ歩くことは出来るうえ、他の人よりも随分テンポは早いよう。

序盤はいいペースで登った。

が、途中からどことなく気持ち悪さと、不安が沸き始めた。

ペースを上げすぎたのか、眠れていないのが悪いのか。

前回の5000m越えでも調子は悪くなったので、僅かな気持ちの悪さでも、不安でテンションも下がる。

普段の5分の1くらいの速度だろうか、ゾンビ状態で登る事となった。

幸い、体調は悪化することは無く、不快感は杞憂だったようで、日の出10分後くらいでGokyoriに到着。

ちょうど、エベレストのすぐ左側から、朝日が登っていた。

、、、なるほど確かにいい眺め。

もう、何の悔いもない。

この景色が見れたのなら、エベレスト街道も、5000m以上の山々も、卒業で良いでしょう。

心からそう思った。

記録、ブログ、案件、とにかく色んなカメラで、色んな撮影を済ませる。

もちろん、撮りたくなるから、撮っている。

ひたすら撮影を楽しんだあとは、山の位置関係、ディテール、氷河の成り行きなどなど。

ぼぅっと眺める。

綺麗だと、壮大だと、感慨に浸る気持ちと。

満足感から、やはり、気持ちが日本に飛んでいく感覚と、双方の思考を行ったり来たりした。

とにかく、晴れてよかったし、ここまでこれて良かった。

下山途中は、昨日も見かけた、ヒマラヤ版「雷鳥」が、奇声を上げながら走り回っていた。

しっかり姿が見られれば、でかくとも可愛いもんだった。

8:30にはロッジに到着し、オーダーしていた「ライスプディング with Apple」とやらが来た。

プディングといえど、要するに「米版ミルクグラノーラ」とでも言えば分かりやすいか。

消化に良さそうなお粥は、ほのかな甘さで、可もなく不可もなくな食べ物。

テキトーに選んだ朝食だが、見た目が分かれば、想像は付きやすい味だった。

ドリンクに頼んだコーヒーは、濃いめのインスタント。

ブラックで飲んだが、やっぱり美味しくはなかった。

良いコーヒーを自分で煎れ始めると、他のがまずく感じるのは、いささかデメリットだなぁと感じながら、残りの濃ゆい部分を、勢いで飲み干した。

なんにせよ、9:00に全てが終わり、後は1日ゆっくりして良いのだ。

少し眠いが、体調もバイタルも悪くはない。

夜中はこのまま降りてやろうか、とか考えたものだが、、、。

体が楽になれば、気持ちも楽になるのが人間。

まどろみ状態の、思いつきな思考は簡単に手放すことにした。

今夜の寝付きは、今夜の自分に任せるとして、今日はこの余暇時間を楽しもうではないか。

ロッジの窓からデカデカと見える、6000m級の山を時折見つつ、今日も読書に勤しんだ。

ちなみに今日1日で、程々の書籍を1冊分以上、読んでしまった。

どうでも良いことだが、ネパール旅で、既に5冊読んでいる。

こうして余暇時間をじっくり使えるのが、一番の楽しみだったり。

夜は18:00頃より雪が降り始め、雷も聞こえた。

おそらく明日は、Renjo la passには行けない気もしてきた。

まあ良い、今朝は元々降りるつもりだったし、Gokyoriからの景色も見れた。

特に言うこともなかろう。

明日は明日の風が吹く。

先の心配や期待なんてのは、自分にはどうにも出来ないのだから。

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