Insta360 Ace Proが2023年末にリリースされ、2024年辺りから明確に雲行きが怪しくなり始めた、王者GoPro。
2025年2月には、待ち望まれたGoPro MAXかと思いきや、GoPro MAX(2025) とかいうユーザーをクソ舐めきった「エセMAX 2」をリリース。

と思いきや、同年「本物のMAX 2」をリリースしたものの、見たところ爆死している。

いよいよGoProまじでやべぇんじゃね?
と、僕も本気で心配し始めたころ、2026年4月にまさかの朗報。
満を持して、1インチセンサー・暗所性能・強化バッテリーという、望まれていた全てを網羅した新作「Mission 1」をリリースするという、非常に元気の良いニュースが飛び込んできた。
忙しいこの上ない、GoProにまつわる浮き沈みある話題。
だけど話題に上るうちは良くて、もしかしたらこれらの話題すら、懐かしく感じられる日が来てしまうかもしれない。
そんなニュースが、海外の記事でまとまっていました。
「GoProの売却を前向きに検討している」というニュース

ざっくり要約していくね。
2014年の110憶ドルの株価をピークに、現在は2億ドルという、時価総額を98%失った状態にある。理由は、ドローンの失敗とか、Insta360/DJIの筆頭によるもの。と、周知の事実をまず述べている。話はここから。GoProは2026年4月、コンサルティング大手のOliver Wymanと提携し、自社のイメージング技術を「防衛および航空宇宙市場」へ展開する戦略を発表したそうな。そしたら思いのほか企業の食いつきが良くて、多方向から「売ってくれ」と口説かれているそう。どうも、NASAミッションでGoProを使ったりした経緯があって、その耐久性とか画質を評価されているとか。当然ながら取締役会は賛成なんだけど、CEOのウッドマン氏すら乗り気のようでして、それを「全面的な支持」と表現されている。
ここまでが前半。
これの何が悲しいって、今までアスリートとのタイアップに力を入れて、エクストリームスポーツに全振りしてきた感のあるGoProが、突然「防衛」だとか「航空宇宙市場」だとか言い始めた事。
そしてそれを、サーファーCEOが全面的に支持している、と言う事。
まあ、エクストリームスポーツに全振りした結果の現在なので、無理もないんですが。いよいよ四の五の言ってられないんだろうな、ってのが伝わってきます。
じゃあ、ミッション1って何だったのか?
あたかもこれからGoProは復活劇を果たす!
みたいな勢いで発表された、7月発売らしきMission1ですが、あれは何だったのか?

解釈的には、
- 2026年1~3月決算が思った以上にヤバすぎた
- 「身売り」のためのアピール材料
みたいな話になってくるんだとか。切ない話だけど、ちょっと要約してみる。
戦略的レビューの発表と同時に公開された2026年度第1四半期(1〜3月)決算は、同社が独立企業として存続することの限界を改めて浮き彫りにした。
enospectrum
とりあえず今年最初の決算、2026年1~3月決算に関して言えば、売上高が前年同期比26%減の9900万ドルに落ちたのが、相当な打撃なんだとか。
僕は経営や株については詳しくないんだが、GoProのビジネスモデルが既に破綻しているとか何とか。というかGoProにまつわるこの手の話は、ここ2年ほどで聞き飽きている。
技術は残っているし、製品在庫も大量に抱えているので、売れれば粗利が出るらしいんだが、もはやGoProにその体力も無いと。結局売れてない製品、多分歴代のHERO達が転がっているんだろうけど、そこに追加してミッション1と。僕はてっきりそれを作って復活する算段があるんだと思っていたら、どうやら「身売りカード」として用意しているって話。
GoProが身売りの交渉カードとして用意しているのは、過去の遺産にとどまらない。同社は最近、プロフェッショナルおよびプロシューマー市場をターゲットとした新製品「MISSION 1」シリーズを投入した。(-中略-)買収を検討する企業にとって、このMISSION 1シリーズは、GoProの技術が「民生用アクションカメラ」という狭い枠組みを超えて、プロフェッショナルイメージングや防衛用センサーシステムへと拡張可能であることを示す強力なエビデンスとなっている。
enospectrum
GoPro(企業)を買ってくれれば、MISSION 1という良きカメラの権利や技術が付いてくるんだぜぇ!
ってことですか。
そう考えるとMISSION 1の登場時、いつものGoProっぽくない、やけに雰囲気を変えた発表をしていたよなって、勘ぐってしまう。

そう言われれば、MISSION 1発表時のウッドマンの発言とかも、妙に引っかかる。
「GP3の最先端のシネマ級性能により、GoProは今年の超プレミアムなイメージング市場に参入し、GoProのビジネスとブランドを成長させる新たなハイエンド市場セグメントのニーズに応えます」とGoProの創業者兼CEOであるニコラス・ウッドマン氏は述べています。
GoPro
今年は超プレミアムなイメージング市場に参入し
僕はこれを、GoProはアクションカメラやエクストリームスポーツの枠組みを超えて、新たな分野に広げていくつもりだよ!っていう、素人解釈をしていたんだが。もしかしたらニコラス・ウッドマンのこの発言は、既に腹を決めていた「軍事用」への転換に対する匂わせ発言だったのかもしれないよね。
なぜ、体力がほとんど無くなったGoProが、今さら1インチで新しいプロセッサーまで積んだカメラをリリースできたのか、気になってはいた。売却前提で、オートファジー的に炎上しながら、カツカツで開発していたんじゃね?とか、色々勘ぐる。
じゃあもう、GoProは売却されるとしよう。問題はどこに買収されるか?だよね。
海外の掲示板「Reddit」でも、「ファンドに買収されるくらいなら、誇りを持って倒産してくれ」だとか、「軍事用規格を満たすレベルまで本当に出来るのか?」とか、「大衆向けのGoProは無くなってしまうんだ」とか、いろいろ言われている。
買収される企業によっては、GoProが持つノウハウや技術が重宝されるだけなので、GoProというブランドも消えてなくなるかもしれない。けど、元記事にはちょっと望みがありそうなブランドが浮上していた。
Garmin(ガーミン)が有力候補
確かに!
GPSデバイスのビックテック、ガーミンならば、アウトドア・ドラレコなど、GoProと近しい庭を持った企業だし、軍事(防衛)・宇宙(GPS)みたいなGoProが着手しようとしている分野とも合点が行く。
しかもGarminはカメラ製品に強い訳じゃあないので、うまく相性補完しているって訳だ。
いろんな企業がこぞってGoProを欲しがった中に、Garminがいるってのは心強いかもしれない。何となくだけど、GarminならGoProブランドそのものを大切にしてくれそうな気がする。
ニック・ウッドマンが展開する、エクストリームスポーツバリバリのGoProじゃあなくなるけど、Garminならアリかも。そもそもそこに固執し過ぎた故にどうにもならないところまで来てしまった感はあるんで、そろそろ上手に扱ってくれるブランドに買収された方が、GoProとしても存続しやすくなるのかもしれない。
ポジティブに考えようか。

Insta360とDJIだけがバチバチに殺り合う市場なんて見たくはないんで、Garmin GoProがデカい資本でもう一度殴り合いをしに来る。
そんな構図を見るのが楽しみになって来たかも。(GarminはGoProの250倍ほどの規模感らしい、、、)
ちなみにRedditのほうでは、SONY/富士フィルム/Canonなんかが興味示すんじゃね?みたいなことも書かれていますが、、、
それは無い気がするなぁ。国内カメラメーカーが買い取りとかになったら、激アツ展開ではあるけども。
とにかく、真っ暗なニュースかと思いきや、Garminという名前が浮上した段階で、個人的には救われた気分。今後どうなっていくか分からないし、この騒動がMISSION 1の売れ行きにどうつながっていくかも不明。でも、今後が楽しみになったのも確か。
今までのGoProのまま、死にぞこないのゾンビのようにズルズル生きながらえたとて、Insta360やDJIには二度と近づけなかったと思うんで、いっそGoProには破産して頂いて、新たな主の下で復活して欲しいですな!

余談ですが、2026年に破産→中国企業(ルンバの下請け企業)に買収されたルンバ(iRobot)は、復活と同時に発表した掃除機がバカ売れしました。
うん、GoProも早く破産して頂こう。

