この記事は、アウトドアと旅ブログの方で記載した内容を、Ace Pro 2で撮影した写真に差し替え、ちょっと文章にテコ入れして、アクションカメラブログ仕様にしています!
後半はNikonやスマホ撮影のモノがありますが、Ace Pro 2に差し替えた写真は、画像にロゴが入っているんで分かるかと!
元記事もよければ
ちゃんと寝たのは4時間位だった。
とにかく息苦しかった。
目が冴えている訳ではない、眠りに付きたいのに、苦しさで目が覚める。
何度も繰り返した強制覚醒で、理屈はわかった。
寝付くタイミングを、酸欠に襲われるのだ。
人はふつう、意識を失うタイミングで呼吸が穏やかになる。
そうして普通は眠りに入っていくのだが、そのタイミングで、おおよそ酸欠状態になる。
寝付くための穏やかな呼吸が、酸素の薄いここでは、酸欠のトリガーになるのだ。
、、、フハッ!!
1-2分おきに、驚かされるようにして、深呼吸を欲する。
この繰り返し。
非常に不愉快だ。
脳が冴えている訳ではなく、寝付く瞬間を毎回襲われる。
こんな訳の分からない、理不尽な寝付きの悪さは初めて。
次第に目も覚めていき、変な思考もぐるぐる働き始める。
心臓がいつもより苦しそうに、圧迫感のある拍動をしている。
酸欠を繰り返し、脳に良からぬ影響は無いのだろうか?
こんな所に連れてきてしまって、自分の身体に申し訳ない。
寿命すら、縮めている気がしてならない。
もう、マジで帰りたい。
身体のためにも、早く標高を下げてあげたい。
もはや、良質な睡眠としては完全に詰んでいた。
とりあえず今日は頑張ろう、Gokyori(5357m地点の景色いいところ)まで登ったら、そのまま帰ろう。
とにかく、標高の高い所で泊まるのは、もう嫌だった。
この時点では、3パスだとかはもう、どうでも良くなっていた。
AM4:00
無情なスマートウォッチがアラームを揺らす。
くそう、せっかく最後の1時間は、どうやら意識を失っていたらしいのに。
決してスッキリとしない頭と身体を、冷たいタイツに履き替えることで、無理やり叩き起す。
あぁ、何もかもが不快だ。
とにかく、上の景色は見てみたかったので、惰性のように体を引きずり、ヘッドライトをつけて登り始めた。
なんだかんだ歩くことは出来るうえ、他の人よりも随分テンポは早いよう。

序盤はいいペースで登った。
が、途中からどことなく気持ち悪さと、不安が沸き始めた。
ペースを上げすぎたのか、眠れていないのが悪いのか。

前回の5000m越えでも調子は悪くなったので、僅かな気持ちの悪さでも、不安でテンションも下がる。
普段の5分の1くらいの速度だろうか、ゾンビ状態で登る事となった。
幸い、体調は悪化することは無く、不快感は杞憂だったようで、日の出10分後くらいでGokyoriに到着。
ちょうど、エベレストのすぐ左側から、朝日が登っていた。


、、、なるほど確かにいい眺め。
もう、何の悔いもない。
この景色が見れたのなら、エベレスト街道も、5000m以上の山々も、卒業で良いでしょう。
心からそう思った。
記録、ブログ、案件、とにかく色んなカメラで、色んな撮影を済ませる。







もちろん、撮りたくなるから、撮っている。
ひたすら撮影を楽しんだあとは、山の位置関係、ディテール、氷河の成り行きなどなど。




ぼぅっと眺める。
綺麗だと、壮大だと、感慨に浸る気持ちと。
満足感から、やはり、気持ちが日本に飛んでいく感覚と、双方の思考を行ったり来たりした。
とにかく、晴れてよかったし、ここまでこれて良かった。
下山途中は、昨日も見かけた、ヒマラヤ版「雷鳥」が、奇声を上げながら走り回っていた。


しっかり姿が見られれば、でかくとも可愛いもんだった。
8:30にはロッジに到着し、オーダーしていた「ライスプディング with Apple」とやらが来た。

プディングといえど、要するに「米版ミルクグラノーラ」とでも言えば分かりやすいか。
消化に良さそうなお粥は、ほのかな甘さで、可もなく不可もなくな食べ物。
テキトーに選んだ朝食だが、見た目が分かれば、想像は付きやすい味だった。
ドリンクに頼んだコーヒーは、濃いめのインスタント。
ブラックで飲んだが、やっぱり美味しくはなかった。
良いコーヒーを自分で煎れ始めると、他のがまずく感じるのは、いささかデメリットだなぁと感じながら、残りの濃ゆい部分を、勢いで飲み干した。
なんにせよ、9:00に全てが終わり、後は1日ゆっくりして良いのだ。
少し眠いが、体調もバイタルも悪くはない。
夜中はこのまま降りてやろうか、とか考えたものだが、、、。
体が楽になれば、気持ちも楽になるのが人間。
まどろみ状態の、思いつきな思考は簡単に手放すことにした。
今夜の寝付きは、今夜の自分に任せるとして、今日はこの余暇時間を楽しもうではないか。
ロッジの窓からデカデカと見える、6000m級の山を時折見つつ、今日も読書に勤しんだ。

ちなみに今日1日で、程々の書籍を1冊分以上、読んでしまった。
どうでも良いことだが、ネパール旅で、既に5冊読んでいる。
こうして余暇時間をじっくり使えるのが、一番の楽しみだったり。
夜は18:00頃より雪が降り始め、雷も聞こえた。
おそらく明日は、Renjo la passには行けない気もしてきた。
まあ良い、今朝は元々降りるつもりだったし、Gokyoriからの景色も見れた。
特に言うこともなかろう。
明日は明日の風が吹く。
先の心配や期待なんてのは、自分にはどうにも出来ないのだから。

