DJIから新しくリリースされた、Osmo360ですが、何やらInsta360 X5よりもスペックが高いと話題ですね。
スペックを比較したYoutubeやブログ記事がぽつぽつ出始めましたが、画質や性能差に関しては「好みに分かれそう」と言ったところでしょうか。

当然ながら、スペックだけでは見えないとこもありそう。
ってことで、少し遅れましたが、X5とOsmo360をじっくりと比較しますので、僕なりの見解をまとめていきます!


いつも通り、かなりしつこく細かい比較になっているので、じっくり比較したい方はどうぞ参考にしていってください!
※追記:画質と色が結構違った
X5とOsmo 360の画質をめっちゃ細かくチェックしたら、思いのほか結構違ったので、よければこちらもどうぞ↓





スライド比較で分かりやすくしてあります!
ざっくりとしたまとめ
しつこく比較すると言いましたが、いきなり細かいのも何なので、とりあえずざっくりと分類。
まず、新しい機種として、Osmo360の概要から。
スペックお化けのOsmo360
単純に性能で言えば、Osmo360はまじでスペックお化け。
高負荷撮影に耐えうるカメラとバッテリーは搭載しているので、後は高画質編集に耐えうるPCや、編集をする知識を持っている方は、DJI Osmo360が間違いなくオススメ。


軽さやバッテリーの互換性などその他にもありますが、Osmo360のスペックを表すなら、下記の3つが言えそう。
- 8K50fpsHDRという驚異の撮影スペック
- 熱暴走やバッテリー消耗も気にならず
- 10-bit撮影による後編集の自由度
最大解像度は同じ8Kですが、50fpsに出来る分、最高画質での2倍スローまでが撮影できます。
そのうえデフォルトでHDR撮影になっているので、カメラに対する撮影時の負荷量として相当なはず。


ちなみにHDR画質は、コントラストの低いポートレート的な画質に仕上がっていたので、自撮りがしやすい360°カメラだなと感じました。


それなのに、X5と同じく熱停止は無く、バッテリーも1950mAhと控えめにもかかわらず長寿命です。



ハイスペに耐えうるハード面をちゃんと持っているのが凄いと感じましたね。
Proモードの10-bit撮影をすることで、PCの外部ソフトを使った色編集の自由度が高いのも嬉しい所。


それでX5を下回る価格設定なので、スペックからすると間違いなくDJI Osmo360の方がコスパとしては高いと言えるでしょう。
とはいえPCスペック問題などもあるので、この辺りは後半に話します。


あとは、バッテリーの持ちとか軽さや形状を考えると、アウトドアユーザーやヘルメット系のアクションユーザーにも適していますね!
ってことで、
- ハイスペックで安い方がよい!
- 後から細かく編集したい
- 軽さやヘルメット上での取り回しは意識したい!
こういった方は、間違いなくDJI Osmo360がおすすめ。





X5よりは踏み込んだユーザー向けって気がしました!
逆に言えば、360°カメラ初心者の方は、X5の方が扱いやすいと感じるかも?
誰が使っても100点なのがX5
X5は難しい編集を加えずとも、そのままの8K画質や、なんなら5.7K画質でも、いわゆる「撮って出し画質」が綺麗だと感じました。


レンズ交換やアクセサリーの豊富さなど、その他にもメリットはあれど、
- そのまま使える高画質
- 初心者にとっての使いやすさ
- アプリとカメラの完成度
この辺りが、比較した際のX5のメリットを伝える上で、必要なポイントかなと。


最高画質は8K30psと、Osmo360にスペックは劣ります。
そのうえHDRを適応すると、5.7K画質まで妥協する必要があります。
が、スマホで投稿する程度なら5.7K画質と8K画質の差はほとんど分からない上、HDRを適応したときの画質はOsmo360の8K画質を上回っていると感じました。


あと、夜間性能もX5の方が上だったかな?
もちろん10-bit撮影はOsmo360にしか出来ない為(X5は8-bitのみ)、後から色編集をした際の自由度はOsmoが勝ります。
とはいえ高性能PCや知識技術の有無もあるでしょう。


PCソフトの軽さ的な操作感やアプリの動かしやすさ、アプリ全体を通しての挙動も安定しています。
やはりInsta360は360°カメラを長く扱っているだけあって、快適な編集まで考えると、X5に利点がありそうです。


後は単純に、形がこっちの方が持ちやすくて、落としにくいですね。
ですので、
- 編集要らずで画質が良い方が良い!
- 360°カメラ初心者なので、扱いやすさを重視したい!
360°カメラ初心者の方が、難しい設定や編集をしなくても最適な画質を求める、さらには編集も楽にしたい。
と言う場合は、やっぱりX5の方が使いやすそうかな、と感じました。



X5はアクションカメラ入門ユーザーに使いやすいかな!


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料理に例えると、
高級食材で提供してくれるのがOsmo360で、自分好みに最高の調理が可能。
優れた性能を持ったAIシェフが、おいしく調理した状態で提供してくれるのがX5。
みたいな感じかな?(笑)
ともあれ、今回の比較は、外観や操作感的な比較から、画質をガッツリ比べるまで、隅々比較レビューしているので、気になる方はぜひ最後までご覧になってください!



長くなりましたが、これより比較です!
【スペック比較】Insta360 X5 / DJI Osmo 360
まずは比較表。
これはAIに聞けば分かりますし、どのサイトにも載っていると思うので、とりあえず参考にしてみてください。
X5 | Osmo360 | |
---|---|---|
![]() ![]() | ![]() ![]() | |
センサーサイズ | 1/1.28 | 1/1.1 |
360画質 | 8K30fps 5.7K60fps 4K120fps | 8K50fps 6K60fps 4K100fps |
暗所性能 | 8K30fps | 8K30fps |
HDR動画 | 5.7K60fps | デフォルトON(8K) |
シングルレンズ | 最大広角170° 4K60fps | 最大広角170° 4K120fps |
写真解像度 | 72MP | 120MP |
バッテリー容量 | 2400mAh | 1950mAh |
駆動時間 | 185分 (5.7K30fps) | 190分 (6K/24fps) |
防水性 | 15m | 10m |
マイク風防 | ||
内蔵ストレージ | 128GB | |
重さ | 200g | 183g |
レンズ交換 | ||
マウント | クイックリリース 1/4インチネジ | クイックリリース 1/4インチネジ |
価格 | 84,800円 | 67,100円 |
前述のとおり、最大スペックが高いのはOsmo360の方ですね。
ちなみに5.7Kと6Kで表記が違いますが、スティッチング後は5.7Kになるはずなので、5.7K=6Kで認識はOKかと。



特に8K50fpsHDRはバケモンですよww
あとは、fpsがそれぞれちょっとずつ違ったり、防水性とか動作時間の違いがあったりしますが、下記の比較でも触れていきます。
【外観的比較】Insta360 X5 / DJI Osmo 360
外観的な比較は、画像を見れば何となく分かるので、ざっくりと走りながらどうぞ!


形状はX5が縦長、Osmo360はスクエアに近い形状。


側面にバッテリー。


バッテリーはフタと一体なのがX5で、フタと分離しているのがOsmo360。
フタ分離式のメリットとしては↓


Osmoシリーズの互換性ですね。
Osmo Actionユーザーの方は、互換性のあるOsmo360に利点を感じます。
とはいえOsmo Action と画質の傾向は似るので、既存ユーザーこそX5を買った方が有意義な気はするんですが。



むしろAce Pro 2ユーザーはOsmo 360買ってみてもおもしろいかも(笑)


もう一つOsmo360の利点としては、SDとは別に内蔵メモリを128GB(実質容量にして105GB分)搭載しているので、容量一杯になった時とか入れ忘れに対応できます。



よくパソコンにSDを差し替えるので、僕としてはありがたいかな!
バッテリーやSDカード的にはOsmo360にメリットがある


レンズはどちらも凸レンズ。


X5は自分でレンズ交換が出来るので、わりと擦りやすい360°カメラのレンズとしては、結構に画期的な仕様。



ちなみに交換は2分で出来ました。


Osmo360も3557円+送料でレンズ交換が出来るので、実質的な保証は一緒なのですが。
中には出先で交換できる利点を挙げていた人が、どっかのYoutubeのコメントにありましたね。


厚みは同じくらい。




SDカードを含める重さの実測値は、X5が200.1gで、Osmo360が184.1g。
差にしてちょうど16g差でしょうか。



1gでも軽いというのは個人的には正義ですね。


特に頭に取り付けた際の空間的範囲も小さいので、ヘルメットアクション系のユーザーにとっては、Osmo360のコンパクトさと軽さが有利に働きそう。





Osmo Action 5 Proもそうでしたが、ガチ目のアクションユーザーに好まれていますね。
軽くて省スペースなのはOsmo360
一方で、一般ユーザー的にはX5の縦長形状が使いやすいと感じます。
と言うのも、Osmo360は片手で触りにくいです。


写真のように普通に持とうとすると、どうしても指がレンズに触ります。
持つとするなら






こんなパターンになりそう。



特に女性の方は片手操作は無理だと思う。


一方でX5は、スマホと同等の軽さに加え、細いので女性でも片手操作がしやすいです。
画面は広いですが、親指のリーチ範囲も遠く無いので、タッチはしやすいなと感じます。


重心位置的に長くなるX5の方が不利に思えますが、自撮り棒取り付け部よりレンズが遠い分、自撮り棒は短く済みますし。



結局重さは重さの違いでしかないですね。
形状的なメリットで言うと
- Osmo360はヘルメットとかアクションに適する
- X5は普段使いの操作感の良さがある
こんな感じかな?


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男女どちらも持ちやすいのはX5


マウント底部は、どちらも1/4インチネジとクイックリリースどちらも対応。


それぞれのアクションカメラと互換性のあるクイックリリースマウントです。
ここまでが、外観写真で分かる事かな!



では続いて、操作感の違い!
操作感の違い
操作感については、画面スワイプの気持ちよさとか起動速度の速さに違いはあれど、おおむねどっちも快適さに大差なし!
です。
起動速度
起動速度に関しては、Osmo360がまじで早いです。
下記動画に残してあるので、よければどうぞ↓
X5 | Osmo360 | |
---|---|---|
起動速度 | 1秒 | 0秒 |
X5はボタンをおして1秒起動。
Osmo360は0秒起動というか、むしろ-0.1秒起動くらいなんじゃない?
ってくらい早い。



爆速すぎるw
ここまでくると、快速ゲームのような性能向上なので、X5でも苦にはならない速度とは言え、、、
やっぱりOsmo360の0秒起動は見ていて清々しいというか、スペックの高さを感じます。
起動速度はOsmo360が爆速
スワイプの違い
一方で、スワイプ操作感が良いのはX5です。
ご覧の通り、X5はスワイプにラグが無いので、操作が気持ちよいです。
Osmo360もおおよそスムーズですが、0.1秒にも満たないラグがあるので、何となく操作がぎこちなくなりますね。
スワイプ操作はX5が気持ちイイ



起動速度とスワイプ操作で、快適さはトントンかな。
スクリーン
スクリーンに関しては、画面の大きいX5の方が見やすいです。
画面の明るさとかピクセルはどちらも高いので、見やすさに影響するのは大きさくらい。
操作した感じは、X5はやや慣性が残り、Osmo360はスワイプした分動くといった具合。
タッチ操作感としてはOsmo360の方が良いかな?
とも感じることもあれば、
やっぱり画面が大きいX5の方がスワイプしやすいかな?
と感じることもあれば。



ま、スクリーンに関しても、どっちも優秀かな。
スクリーンはどっちも◎
切り替えボタンの若干の違い
撮影ON/OFF横にある、切り替えボタンの操作もちょっと違います。



これは動画を見てもらった方が早いですね↓
言葉にするならば、X5は切り替えボタンで「写真⇔動画」の切り替えが可能で、Osmo360は前後切り替えが可能です。
X5はその代わりに、前後切り替えは画面タップのみが対応で、Osmo360は写真動画切り替えは画面スワイプのみで対応。



まじでどっちもどっちです。
どっちがいいとかでも無く、単純に慣れの問題ですが、違うよ。
ってだけですね(笑)


あと、X5にのみ、クイックボタンが存在。
これを押すと、あらかじめセッティングしておいた設定で撮影できます。
例えばドライブモードからアウトドアモードに切り替えるなど、複数の趣味を持っている方には使い勝手が良いかもしれません。



ま、無くても全然良いのですが。
ってな具合に、快適性能に関してはどっちもどっちで、どっちも優秀ですね。
このあたりは前々より評判の良い、Insta360とDJIなので、心配しなくて良いでしょう。
操作感的には、X5もOsmo360も快適でした
ではここらで、最も重要視されるであろう、画質の比較をしていきます。
【画質の比較】Insta360 X5 / DJI Osmo 360
画質に関しては、ぶっちゃけ言うと、「個性が全然違うので、好き好きとしか言えない」。
と言うのが個人的な感想。



その違いを、まずはご覧あれ!
8月猛暑日、最も暑い14:00に撮影した、快晴の動画から比較したものがコチラ↓


色が全然違いますよね。
撮影はどちらも8Kデフォルトで、ホワイトバランスや彩度も変更なし。
X5は鮮やかさと青さがあり、Osmo360は暖色系です。



ちなみに肉眼の印象としては、この中間くらいな気がする。
8月初旬なので、X5ほど青々しい7月の稲みたいでもないし、Osmoほどお盆過ぎみたいな色でもないし、、、
日中晴天なので、空の色はX5が近いかな。
色味は個性が全然違う!(これ重要)


道と空です。
アスファルトの解像度としては、同じ8KでもX5の方が質感良く保たれている印象。
雲の立体感もX5の方があるかな。



解像度の高さはX5の方がありますね。


ズームしてみると、X5の方がパリッとしています。
ただ、Osmo360はデフォルトでHDRがONになっているので、遠景の色情報も保たれているのが特徴。



色情報の多さはOsmo360かな。
HDRがONになっているのは、自撮り画角だと分かりやすい↓


X5は太陽周辺が白く発光しているのに比べ、Osmo360は太陽の影響が少ないです。
また、逆光にもかかわらず、顔が暗くなりにくいのも、Osmo360の方です。



これは、HDRの特長ですね。


順光にすると差は少なくなりますが、やはりOsmo360の方が明るさが取れています。
というか、X5はコントラストがはっきりしており、より「カメラ的な」画質。
Osmo360はコントラストが低いので、「ポートレート的な」画質だと感じました。



これに関しては、まじで好みによってですねー。
景色を撮るならX5、自撮りするならOsmo360でしょうか。


ガッツリの逆光にしてみると、やっぱり自撮りはOsmo360の方が良いですね。
空の色も順光と逆光で差が少ないので、HDRの良さをガンガン引き出していると思います。




ただ、HDRにすると気になることが一つあって、Osmo360は影部分のノイズが出やすいです。


ズームすると分かりやすいですね。
右側は顔のざらざら感が見て取れます。
暗い部分を明るく補正する際に現れる、HDRの弱点とも言えます。
ですのでX5の8Kの方が解像度が高いと感じたのも、おそらくHDRをONにしていない事が理由の一つにはありそう。
Osmo360の8KはHDRがデフォルトなので、ノイズは感じる
動画でもどうぞ↓
ここまではX5は8K画質だったのですが、5.7Kに落とすとHDRが使えるので、今度はそちらで比較。
HDR同士で比較してみる
X5は8Kよりも、個人的には5.7KHDRの方が好みなので、いつも5.7Kばかり使っています。


HDRをONにすると、X5もOsmo360と雰囲気が近くなります。
ホワイトバランス的な色の違いはありますが。



太陽の白飛びは減りますね。
自撮りをしたときの、顔の暗さも無くなります。


どちらもとんでもなく条件の悪い逆光ですが、これならどちらも自撮りに使えそうです。
X5は5.7KHDRにすると、自撮りでも使いやすい
5.7Kに下げると解像度が下がるかと言うと、そこまで気になりません。


見ての通り、雲の質感や草や畑の描写も、5.7KのX5でもちゃんとしています。
ただ、同じHDRでもコントラストが低く、よりHDRっぽい画質なのはOsmo360の方。


ズームしてみると、遠景の家の解像度的には、確かに8KのOsmo360の方が細かい気はします。
ただしこれも、コントラストが低いゆえに見やすい、ってのもかなり影響していそう。



とにかくOsmo360はHDRを前面に推し推しな感じですね。
あ、X5もHDRにすると、影の部分に同じくノイズは見かけますね。
やっぱりHDRはちょっと無理しているハズ。


順光の自撮りだとこんな感じ。
コントラストがしっかりしていて、立体感のある画質なのがX5。
ゆえに「景色の中での自撮り」をするならば、X5の方が良いと思う。



僕はアウトドア人間なので、X5の方が好みかな。
ただ、ポートレート的な色味に仕上がるOsmo360は、自撮りを最優先する場合に良いと思います。
やっぱりコントラストが低い方が顔のシワとかアラも目立ちにくいですし(笑)
パッと明るい印象を持たれそう。
景色+自撮りならX5
自撮り優先ならOsmo360
って感じ?
色味はどっちが正しいか?
論争で言うならば、どっちかと言えばX5の方が現物に近しい感じはします。


アスファルトの色味的には、肉眼でも色味の違いは感じましたので、X5の色や解像度の方が現物に近いかな。
あと、白飛びに関しては、同じHDRならX5の方が白飛びをうまく抑えていました。


夕方17:00という、かなり白飛びや逆光になりやすい条件で撮影していますが、太陽の白飛びはX5の方が少なかったです。



強い光の扱いは、実質的なスペック差が現われやすいですね。
正直な所、顔が暗いとかコントラストが低いとか、小規模な明るさのコントロールは簡単です。
Osmo360はコントロールできる範囲で、X5と画質の「ズラし」をすることで、あえて特徴を変えて真っ向勝負を避けているようには感じました。
太陽光のように強い光を扱えるかどうかが、実質的な性能差を見るのに適しているかと。
同じHDRなら、X5の方が明るさの処理は良い
また明暗差のある場所での、明るさへの早急な対応に関しても、X5のアダプティブトーンが上手く機能していましたね。
色被りも少ないので、空や地面が変に紫がかることも少なそうです。


たとえばこの場所↑(影から急に日向に出る直前)から
素早く日向に出た時の、光の収集が↓


X5だとすぐに収まるので、光の扱いは上手だなって思いました。
アダプティブトーンに関しては、過去の記事を参考にどうぞ↓


とはいえアダプティブトーンはカメラの発熱に影響するようなので、長回しとかには適していないかもですが。
とりあえず猛暑日の比較撮影で、15分くらい連続で回している感じだと、熱停止は無かったです。


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HDRの比較を動画でもどうぞ↓
【夜間画質】Insta360 X5 / DJI Osmo 360
夜間画質は性能差が見やすいので、それぞれの暗所性能を見た方が、色作りの正解が分かるかも。


田舎なもので、イイ感じの夜景も、イルミネーションも無くてスミマセン(笑)
夜間性能としては、X5の方が性能は良さそうですね。
暗くあるべきところはちゃんと暗く(光の影響を受けていない)、明るい所の描写も保たれます。


ズームすると、Osmo360が白飛びしている個所も、X5では色情報と解像度が残されているのが分かります。
「GENKY」の文字の色も、青・緑・オレンジがそれぞれ独立した色味で再現できていますが、Osmo360はオレンジが青や緑に影響しています。



やっぱり夜間画質はInsta360の得意ですね。
これはAce Pro 2とOsmo Action 5 Proを比較したときも、ほとんど同じ結果で、
Insta360は暗所における、色作りと光の抑え方は非常に上手だなと再認識しましたね。


広角でも同じような事が言えますね。
なお、カメラを揺らしたり歩いたりしたときのブレ感に関して言えば、どっちも似たような感じでした。


ひどいブレはどちらも抑えられていますが、歩いているとどうしても光の「にじみ」を感じるのは、致し方ないかなと。
あと、X5で言えるもう一つの特徴として、夜間のノイズが抑えられているかなと思います↓


これは日中とは逆っぽい感じですが、X5の方がノイズが少なく、イイ感じの画質を作っています。
DJIは逆に地面の解像度は感じますが、同時に空や全体のノイズは強く感じます。



解像度を優先していたX5なのに、夜は見やすさを優先していますね。
だとしても、ノイズが少ないのは正義なので、夜景や星空を撮るならX5の方が綺麗に撮れるハズ。


あとこれは極端に性能差が出ている場面を比較しているのでアレですが、Osmo360の方がチラつきの発生率が高かった印象。
夜間性能はX5の方が上かな
夜間性能に関しても、強い光の扱いと同様に、画質性能の限界性能を把握するのに適していますね。
ま、ユーザーによっては夜の撮影はあまり関係ないとは思うので、優先するシーンによって考えると良いかな!
って思いますね!


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バッテリー性能
バッテリー性能に関してです。
X5 | Osmo360 | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 2400mAh | 1950mAh |
8K撮影 | 1時間25分 | 1時間50分 |
20分充電(20W) | 60% | 62% |
互換性 | Action 5 Proと互換 | |
強化バッテリー | 2700mAh | |
熱暴走(28℃室温) | なし | なし |
X5は2400mAhで、Osmo360は1950mAhですが、実質8Kでより長く動くのはOsmo360でした。



実測で25分、長かったですね。
どちらも省エネモードにあたる設定はあるので、バッテリー節約を考えるなら、モードを設定してもイイかも。


充電速度は、X5は「20分で80%充電」、Osmo360は「12分で50%充電」と書かれていて、表記が違います。
結局専用充電が必要なので、近くに合った30Wのベーシックな社外充電器を使ってみたところ、
X5 | Osmo360 | |
---|---|---|
20分充電(30W) | 60% | 62% |



ま、似たようなもんですね(笑)
X5の方がバッテリー容量が大きい分、ちょこっと遅れましたが、おそらく給電速度としては同じくらいと考えて良いでしょう。
あと、X5は7月に2700mAhのバッテリーが追加されたので、もうちょっと撮影時間の差は縮まると思います。



Osmo360発売に合わせて2700mAhバッテリーがデフォルトになる気がするけど(笑)


なお、熱暴走は常温8K撮影で、どちらも熱暴走しなかったです。
バッテリー持ちが良いのはOsmo360
マイク性能
マイク性能も一長一短あったので、どちらが優れる、と言うわけでは無かったです。
が、僕が持っている端末に限ってなのかは分かりませんが、DJIの方は0.数秒ほどのタイムラグがあったので、ここは改善が入る気がしました。
音質に関しては
- X5はよりクリアな音
- 雑音や風り音を拾いやすいのはOsmo360
- 一定の大きさで録音できるのはOsmo360
デフォルト設定だと、この位の違いはありましたね。
とはいえマイク性能に関しても好みの領域になってくると思うので、どっちとも言えないでしょう。



ユーザーによって変わってくるでしょうね。
この辺りはマイクのモードによっても変わってくるので、「マイク性能はどちらも良い」くらいのイメージをしておけばOKかと。
マイクも好みによる
Osmo360の遅延に関しては、現時点では良く分かりません。
改善が入ることを願います。
防水性
防水性はX5が15m防水なので、構造的にはX5の方が耐水性は高いですね。
X5 | Osmo360 | |
---|---|---|
耐水深 | 15m | 10m |
といっても10m以上をそのままで潜る人はそうそういないと思うので、関係ないようには感じますが、、、
Osmo360の構造的な弱さ?はちょっと気になりました。


というのも、同社DJIのOsmo Action 5 Proは20m防水に対して、Osmo360は10mというやや弱気な防水設定。
スペックだけでなく、実際にボタンを押したりするときに、反対側のバッテリー蓋がパカパカと歪むのを経験すると思います。



普通に触っていて気になりましたね。
動画で見て頂ければ分かりますが、フタ上部を押すと動くのと、パカパカ音が鳴るのが気になりました。
DJIは剛健性に優れた製品をリリースするのが個人的にメリットだと思っていたので、これはちょっと意外でした。



構造的な弱さはGoProの仕事ですって!!(笑)
いずれにせよ、あえてOsmo360だけ10m防水という控えめな数値になっているのには意味がありそうかな、と思いました。
Osmo360 2がリリースるなら、多分改善してくる気がした。
価格の違い
価格は単純にOsmo360が安いです。
非セール価格にして17,700円差はかなり大きいですね。
ただ、実質的にX5の方が安くなるパターンも、稀ですが人によってはありますので、表にしたものをご覧ください↓
Insta360 X5 | DJI Osmo360 | |
---|---|---|
価格 | 84,800円 | 67,100円 |
自撮り棒込み | 84,800円 | 75,570円(+8,470円) |
ストレージ(256GB)込み | 90,000円 +5,200円(256GBSDカード) | 78,320円 +2,750円(126GBSDカード) |
クラウドストレージ | 1年間無料(1TB:18,000円分) |
ただし、X5は無料特典が多いのと、Osmo360は内蔵ストレージ分がさらにお得になったりと、実際はもうちょっと細かい比較が必要。
ってことで、
- 合計ストレージを256GBに統一
- 自撮り棒は1m以上のが必要とする
この条件で満たすように比較すると、X5とOsmo360の価格差は実質11,680円になりました。



あとは自撮り棒やSDカードを持っているかどうか、にもよりますね。
X5は定期的に割引しているのと、クラウドストレージ無料分を考えると、総合的にX5の方がお得になるケースやユーザーも居るでしょう。
なお、当サイトからもX5のお無料特典は付与されることが多いですが、その時によって内容が変動します💦
基本が自撮り棒で、たまにもっと高価なアクセサリーだったりもするので、X5の無料特典は何度かチェックしてみてくださいね!



当サイトリンクも無くなったりするので、反映されている時があれば、その時に買うべし!
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アプリ性能
アプリは良くできているのですが、総合的に使いやすいのはInsta360アプリだと思います。




スクリーンショットですが、どっちも使い方は似たようなものです
ただ、従来のキーフレームや追跡機能といった、360°アプリの基本性能に加えて、Insta360アプリの方がバリエーションが選べました。
具体的には360°カメラで撮影した映像も、片側レンズ表示にワンタップで切り替え出来たり、自撮り画角を追跡ナシで選べる、とかですね。



コマンドが多いですね。
動画によっては追跡する必要性とか、キーフレームを設定する時間が要らないので、アプリ操作時間が著しく減る場合もあると感じました。
あとInsta360は単純にバグが少ないです。
これも改善が入ると思うのですが、Osmo360で書き出した動画にバグが発生したのと、アプリの追跡モードも僕は使えないときがありました(その時による)。
個人的な不具合な可能性はあるので何とも言えませんが、少なくとも最近のInsta360アプリに不具合は無い(個人的には)です。


あとは、動画撮影開始時に画面が崩れたりするなど。
書き出し直しとか、アプリの起動しなおしで治るので良いですが、Osmo360はまだ使って1日とかでいくつかのバグがあったので、不安定さはあるのかなと感じました。
アプリの習熟具合はやはりInsta360のクオリティが高いでしょう。



10年以上360°カメラをやってるので、アプリは安定していますね。
っても、他の人は報告しているでしょうし、僕だけのn数1的意見なので参考にはなりませぬが。
あとDJIはまだ発売したばかりで粗削りなので、今後改善はちゃんと入るかと。
アプリ性能はInsta360が高い
PCソフト
PCソフトに関しては、Insta360が圧倒的でした。
と言うのも、DJIは8K30fpsの操作感が悪すぎて、PCソフトではストレスが溜まるレベルにカクカクしていましたね。



PC編集を考えるなら、正直Insta360一択かと。
僕のPCスペック(ノートPC)ですが
価格 | 231,980円 |
---|---|
機種 | raytrek R5-AA6 第12世代Core搭載 |
CPU | インテル Core i7-12700H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6 + インテル Iris Xe グラフィックス |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB |
ノートパソコンにしては、結構な高性能PCなのですよね、、、。
X5の8K動画は割と快適なので、僕はいつもPCで編集する人なのですが、DJIはマジで無理でした。
ちなみにどちらもSDカードからとかではなく、デスクトップに360動画を移動してから編集しています。
このスペックで8K30fpsが無理だったので、8K50fpsで10-bit編集とかするなら、デスクトップかつi9の高性能PCとかが必要になりそう。
あと、DJIはPCで追跡モードとか使えないのが悲しい。



ソフトのクオリティ的にも、Insta360は習熟しているかな。
僕はPC編集派なので、同じくPCで動画を扱いたいという方は、Insta360一択になるかなと。
スマホアプリはDJI Insta360どちらも8Kでも快適なので、スマホメインで考える方はどちらでも良いかと!
PCソフトはInsta360の方が快適
Insta360 X5のメリット
長くなったので、それぞれおさらいします。
- 持ちやすい縦長形状
- 操作感は同じく快適
- おなじHDRならX5の方が逆光や色に強い
- 景色を撮影するのに適した画質
- 完成度の高いカメラとアプリ
- 夜間モードの性能が高い
持ちやすい縦長形状
16gはX5の方がOsmoより重いのですが、やっぱり縦長は持ちやすいです。


片手操作がしやすく、落としにくいという隠れたメリットもあると思うので、この辺りは16g差よりも快適性につながるかと。
操作感は同じく快適
立ち上げはOsmoの方が早いですが、スワイプ操作感はX5の方が快適でした。
どっちもアクションカメラとしては最高に快適な部類なので、操作感の快適さはどちらにも通じるメリットだなと感じます。
おなじHDRならX5の方が逆光や色に強い
Osmo360はスペック的に上位ですが、実質的な画質はX5の方が高いと感じました。


特により性能の高いHDRと、8K画質のどちらかを選べるので、編集無しで最適な画質を選べるという点が優れているかな。
Osmo360は8KでもHDRですが、性能的にはX5のHDRと8Kの中間的な感じがしました。
景色を撮影するのに適した画質
自撮りをするならOsmo360の方が適している気がしましたが、景色を撮影するならX5の方が良いと感じます。


結局のところ360°カメラは、自撮りをするというよりも「景色+人物」的な撮影がメインだと思います(僕の使い方ならね)。
こういったシーンを想定するならば、解像度とコントラストが適切な方が、深みのある美しい景色の中で撮影できると感じました。
完成度の高いカメラとアプリ
Osmo360にスペックで劣る部分は多いものの、使いやすいアプリと安定したカメラとアプリの挙動は、やはり360°カメラを長く続けてきただけあるなと感じました。
マイクの遅延も発生していないし、アプリも安定した接続と動きを維持しているので、購入後のストレスもとりあえず少ないかなと思いますね。
夜間モードの性能が高い
あとは、夜間モードの性能は高かったです。


これはAce Pro 2の性能が高かったので、予想は付いていましたが、やっぱり暗所の中での色味や光の処理はInsta360が上手でした。
Ace Proが発売する前々から、PureShotという写真だけでも暗所に適したモードは、既に数年前から搭載していました。
暗所性能の習熟具合も、アプリ性能同様にInsta360が安定しているかなと感じましたね。


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DJI Osmo 360のメリット
では反対に、Osmo360側からメリットをおさらいします。
- X5より軽い
- 操作感は同じく快適
- ハイスペックな8K50fps
- デフォルトHDR動画で自撮りに適する色味
- バッテリーの持ちと内部メモリ
- 編集自由度の高い10-bit撮影
X5より軽い
形状的な使いやすさがX5にはあると入ったものの、やはり軽さと形状的な優位点はOsmo360にもありますね。


普段の旅行においては、縦長形状の使いやすさの方がメリットがありますが、軽量+四角形状はヘルメットにつけやすいです。
Osmo Action 5 Proもそうでしたが、DJIはエクストリームスポーツ系のユーザーに好まれる印象ですね。



僕の友達はOsmo Actionユーザーですし、早速Osmo360を買っていました!
操作感は同じく快適
スワイプ操作感はX5の方が快適ですが、Osmo360の爆速起動も魅力です。
X5のまとめでも言いましたが、結局どちらも快適なので、心配せずとも大丈夫でしょう(笑)
ハイスペックな8K50fps
なんだかんだ言って、Osmo360のハイスペックは凄いです。


デフォルトモードが8K撮影で、その上50fpsとHDRを同時に行えるというのは、カメラにとって負荷量が相当かかるはず。
それを熱暴走の心配も少なく撮影しきって、バッテリーの持ちも良い。



やたらとスペックを上げるだけでなく、ちゃんとハード面がしっかりしているのは偉いですよね!
あとちょっと、アプリとPCソフトを安定させてくれれば不満は無いのですが。
デフォルトHDR動画で自撮りに適する色味
風景撮影に適していると感じるX5の画質と反対に、コントラストの低いOsmo360の画質は、自撮りにマッチしていると思います。


あえて色味や特徴をX5とずらしてきていると考えられるくらい、画質の個性が違いましたね。



特徴を変えることで、好みのユーザーを引き込もうとしているってのもあると思う!
HDR由来のノイズはあれど、むしろ粒度があった方が自撮りに向いていたり(笑)
バッテリーの持ちと内部メモリ
バッテリー持ちが良いのも、Osmo360のメリット。
1950mAhという控えめなバッテリー容量ながらに、連続2時間近い撮影を続けるタフさ。


SDカード仕様はもちろんのこと、内蔵メモリも搭載されているので、バッテリー寿命が長かろうと、SD容量由来で撮影を断念することも少なそうなのがまた良き◎



内蔵メモリは保険的な意味合いでもありがたいですね。
編集自由度の高い10-bit撮影
HDRの色がどうとか、ノイズがどうとか言いましたが、編集できる人にとってはDJIで決まりかもしれません。


Proモードだと10-bit撮影とかlog撮影(色や明るさ情報残した撮影)も出来るので、後編集の自由度はOsmo360の方が高いでしょうね。



僕はOsmo360を使うがために、da Vinci Resolveを勉強中です(笑)


どちらがおすすめ?
結局どっちがおすすめ?
って聞かれたらどうする?
っていう回答を、最後に示して終わりにしようと思います!
Insta360 X5をおすすめするユーザー
カメラ・アプリ・PCソフトのどれもが安定していて、HDRもON/OFFが選べて、AIが光の処理もイイ感じにしてくれる。


とにかく何も考えずとも最適な撮影をしてくれるし、扱いやすさに不備はない。
しかも夜間性能も高く、設定だけで朝から夜まで最適な画質を選ぶことができる。
そういった点で言えば、Isnta360 X5の完成度は非常に高く、360°カメラやアクションカメラ初心者の方には適した選択かな、と感じました。



とりあえず360°カメラ気になるんだけど、どれがいい?
って言われたら、X5をおすすめするかも。


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DJI Osmo 360をおすすめするユーザー
ある程度の知識と環境が整っているのであれば、Osmo360は最適な選択かなと思います。


もちろん、360°カメラに慣れた人だけ、と言う訳でも無く、Osmo360の画質が好みであれば、価格的に考えても非常におすすめしやすい選択ですね。
もしもX3やX4を既に所持しているという方に関して言えば、個性の違うOsmo360を選んでみた方が、個人的にはどっちも楽しめるんじゃないかな?
って感じました。
あとは、アクションユーザーの方とかは、Osmo360の形状とか軽さが有利かな!



一歩踏み込んだ方には、Osmo360の方が後々自由が利きそうですね!


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