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【何が変わった?】GoPro MAX(2025)後続機がリリースされたっぽいので比較してみる

2025年2月に、GoPro MAXがMAX(2025)という名前で再販していたので、新旧比較と性能がどう変わったのか?

調べてまとめてみます。

というか、アクションカメラの情報はいち早くチェックしているつもりなのですが、GoProもひっそりリリースしすぎていて、気が付くのが5月になりましたよ、、、

X5リリースの方が先に情報入手したって、、(笑)

今回MAX(2025)について調べるほどに感じたのが、GoProが本当に危ない状況にあるような、そんな悲しさすら覚える後続機のリリースになった気がします。

あくまで僕の感想ですが、今回のMAX(2025)版更新は、かなりネガティブな見解になりそうです。

もうちょっと何とかならなかったのか?
今回の更新で、GoProの経済状況が心配になる、、、

って感じの内容になっているとは思うので、とりあえずおおらかな気持ちで見て頂ければと思います。

まあ、何にせよ見ていきましょうか。

目次

2025年2月18日にリリースしていたっぽい

https://twitter.com/uzuramame95/status/1892984996140663276

ひっそりとリリースしていたので、気が付かなかった人は多いと思います。

それゆえ、Google検索でも未だに「GoPro MAX 後続機」「GoPro MAX 次期モデル」などの履歴が普通に出てきます。

気が付いていなかった人は、僕だけじゃないはず。

ひとまず、公式から2025年2月18日に発表されていた、MAX(2025)のリリース記事はコチラ↓

そこの冒頭には、GoPro MAX(2025)について下記のように触れられています↓

この5.6K全天球カメラは、MAX Enduroバッテリーとアップグレードされたマウントシステムを搭載し、すべての標準¼-20三脚マウントに対応しています。

GoPro

また、 Quik アプリでは、360 度モバイル編集エクスペリエンスが完全に更新され、360 MAX カメラの映像編集がこれまで以上に簡単になる、新しい使いやすい機能が多数搭載されています。

GoPro

どうやらGoPro MAX(2025)で変わったのは3つ。

  1. バッテリーの強化
  2. マウントシステムの変更
  3. アプリの改善

とのこと。

ん、少なくね??

んな事ないだろうって思いましたが。

とりあえず、旧MAXの2019年発売モデルと比較してみましょう。

【GoPro MAX新旧比較】MAXとMAX(2025)の違い

とりあえずスペック表の比較まとめを載せます。

参考までに、最新のX5も比較に載せてみました。

旧MAXはInsta360 X2よりスペックが低かったので、比べるのも酷ですが、、、

スクロールできます
GoPro MAXMAX(2025)Insta360 X5
プロセッサーGP1GP1トリプルチップ
360度動画360度解像度5.6K30fps5.6K8K20fps
フレームレート優先3K50fps5.7K60fps
スローモーション4K120fps
HDR動画5.7K60fps
写真解像度18MP18MP72MP
シングルレンズ解像度1440p50fps1440p4K60fps
ハードバッテリー1600mAh1600mAh
Enduroバッテリ
2400mAh
重さ154g(175g)200g
防水性5m5m15m
動作温度0~40℃-10°C~-20~40℃
アプリキーフレームキーフレーム
新機能追加
価格61,000円51,800円84,800円

旧MAXは実機を持っているので、フレームレートなどの詳細スペックが分かりますが、MAX(2025)は公式上のスペックを参考にしただけなので、一部穴あき状態なのはご了承ください。

それでも重要なポイントはほぼ変わりませんでしたし、特にフレームレート(fps)が増加した、HDR動画が搭載されたなどの言及も無いため、スペックはほぼ同じと考えて良いでしょう。

2倍スロー対応と書かれているので、同じく3K50fpsと考えて良さそうでした。

僕が個人的に一番気になったのが下記です↓

なぜ2019年モデルと同じGP1プロセッサーが使われているのか??

過去記事でまとめていますが、GP1からGP2プロセッサーに変わったのが、2021年発売のHERO 10になってから。

スクロールできます
HERO 13HERO 12HERO 11HERO 10HERO 9HERO 8HERO 7HERO 6HERO 5HERO 4HERO 3HERO 2HERO
発売日2024/9/112023/9/142022/9/142021/9/162020/9/162019/10/252018/9/272017/9/292016/10/82014/10/52013/11/132011/10/242011/3/8
プロセッサーGP2GP2GP2GP2GP1GP1GP1GP1不明不明不明不明不明
センサーサイズ1/1.91/1.91/1.91/2.31/2.31/2.31/2.31/2.31/2.31/2.31/2.31/2.3不明
最高画質/fps5.3K/120fps5.3K/60fps5.3K/60fps5.3K/60fps5K/30fps4K/60fps4K/60fps4K/60fps4K/30fps4K/30fps4K/15fps1080p/30fps1080p/30fps
HyperSmooth6.06.05.04.03.02.01.0非搭載非搭載非搭載非搭載非搭載非搭載
写真画素27MP27MP27MP23MP20MP12MP12MP12MP12MP12MP12MP11MP5MP
HDR動画対応対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応
重さ153g153g153g153g158g126g116g117g118g152g75g100g167g
価格68,800円63,800円72,000円64,000円54,000円55,880円53,460円59,000円50,760円63,720円39,000円31,498円22,000円
GoPro歴代スペック比較表

HERO 11以降のGoProは全てGP 2プロセッサーなので、MAX(2025)ではGP2プロセッサーを搭載する流れになるはずです。

ちなみにプロセッサーとはPCで言うIntel CPUみたいなもので、パソコンですら後からDIYで組み替えられます。

にもかかわらず、MAX(2025)はGP1プロセッサー据え置き

チップなんてちょっと変えるだけだと思うんだけど、、、

360°カメラに最適化されたGP2プロセッサーに適合する事すら出来ない開発状況、そう思ってしまいます。

ていうか、多分そうなのだと思う。

つまりMAX(2025)はHERO 9以前と同じく、旧MAXと同じく、起動速度は遅いしスクリーンのタッチ感度は悪いし、画質も改善ナシ。

モデルプロセッサー画質フレームレートスクリーン感度
HERO 10以降GP2良い60fpsぼちぼち
HERO 9以前GP1ぼちぼち30fps悪い

って状態のはず。

MAXMAX(2025)Insta360 X5
価格61,000円51,800円84,800円

唯一の利点としては、MAX(2025)では価格が見直され、セール含めて5万円程度になっているという事。

Insta360 X5の価格と比べると3万円も安くなるので、価格だけを見れば確かにお得感はあります。

希望小売価格はわずか349.99ドルです。 

GoPro

価格に関してはGoPro公式からも明記されていることから、Insta360製品の価格を意識したアピールとなっている感はありそうです。

逆にInsta360は自社の性能が高い事をちゃんと認識していて、かつちゃんと売れているので、最近の価格は強気なのですよね。

それでもX4が67,800円(2024年発売)X3が45,500円(2022年発売)な事を考えると、2019年発売とほぼ同スペックのMAX(2025)は、それでもちょっと微妙な気がします。

多めに見ても無理ですよね、、、

結論からすると、GoPro MAX(2025)で変わった項目は、本当に3つの変化だけっぽいです。

  1. バッテリーの強化
  2. マウントシステムの変更
  3. アプリの改善

一応何が変わったか、3つの点を見ていきます。

GoPro MAX(2025)で変化した項目

バッテリーの強化

アクションカメラのGoProの方は、HERO 9から耐寒性能のあるエンデューロバッテリーが選べるようになり、HERO 11で標準装備化しました。

それがMAX(2025)で搭載され、-10℃まで対応しましたとのこと。

バッテリー容量は1600mAhなので、長寿命化はしなかった模様。

言うてもHERO 13のバッテリーも結局熱暴走には弱いですし、Insta360はX3の時点で-20℃に対応しています。

Insta360 X4 で撮影した登山の風景
撮影:Insta360 X4

実際-18℃の環境で使ったら、GoProのエンデューロバッテリーよりもInsta360 X3の方が長持ちしたので、MAXが今さら-10℃に対応したとして、、、

今さら感がもの凄いですね。

とはいえまあ、0℃までしか使えなかったのは流石に頂けないので、ゲレンデ使用のユーザーにとっては朗報とは言えそう。

マウントシステムの変更

旧MAXのマウント底部
参考:GoPro

旧MAXでは1/4インチネジ穴が無かったので、MAX取り付け時はマウントを介して、かつ直線上を保つ必要がありました。

MAX(2025)では1/4インチネジ穴が追加されたので、自撮り棒の取り付けが容易に。

といってもInsta360ではこれがスタンダードでしたし、RICOHシータシリーズなんかも、1/4インチネジ穴で利用されていました。

むしろ今までのGoPro MAXが使いづらすぎた、、、

Insta360 X5とAce Pro 2のマウント互換性を示す画像

しかもX5ではクイックリリースに対応したことで、MAX(2025)の1/4インチネジ穴+マウントフィンガーという優位性もありません。

これについても、特別な変更というよりも、当たり前のネガティブ解消といった印象を受けますね。

参考:GoPro

そして一つ気になるのが、マウント変更による底部の盛り上がり

MAX本体のサイズを変更することが難しかったのか、旧MAXにそのまま1/4インチネジ穴のスペース(穴の深さ分の距離)を確保するために、マウントフィンガーで凸形状にした感じがします。

この変更を察するに、、、

MAX(2025)で一変したデザインを作る余力が無かったため、既存の形状に付け加えることで対応した。

そんな印象を受けました。

というか、恐らくそうだと思います。

これに関しても、GP2プロセッサーに出来なかったGoProの経済状況が、何となく見えてきました。

アプリの改善

GoProアプリでは、GoPro MAXで撮影した動画が、Insta360と同じように追跡したりエフェクトを加えられるようになったとのこと。

下記はインスタグラムのGoPro jpアカウントから投稿されていた、アプリ新機能の紹介です↓

GoProアプリの新機能(GoPro jpアカウントより)
  1. AI駆動の被写体追跡機能 – 被写体を自動で追跡し、カメラモーションスタイルが選択可能に。
  2. キーフレーム – レンズ調整機能が登場。デジタルレンズを調整でき、どの瞬間でも視野角の調整が可能に。
  3. CameraFX – ワンプッシュで使える、チルトロールやバックフリップなど、様々なダイナミックエフェクトが登場。
  4. 4K書き出し、クラウド編集、新しいフレームグラブUIなど

これらに関しても、目新しさはありません、、、

追跡機能はInsta360の得意な分野。

キーフレームはGoProでも前からありましたし、Insta360もあります。

Insta360アプリの編集画面(小惑星)

エフェクトについてもInsta360アプリ内に豊富にあり、4K書き出しはX4の頃から対応しています。

その上Insta360アプリでは、GoProアプリで出来ないような編集やエフェクトがさらにあります。

さらに、動画編集についてはGoProは有料会員限定(年間6,000円)に対して、Insta360アプリは無料。

悲しかったのは、旧GoPro MAXで起動してみたのですが、新しいアプリの編集には対応していなかった事

トラッキングなどは何年か前から追加されていたので、追跡やフィルター機能などは既にありました。

ですが、新機能のエフェクトなどは選べないようでしたね。

Insta360 X4でも、X5リリース時のアプリ改善は適応された

ちなみに当然ですが、Insta360は既存の製品にもアプリ改善は適応されました。

後追いで性能を付け加えたのは評価できますが、それでも①Insta360の下位互換である事、②無料ユーザーの制限があること、③既存ユーザーに優しくない事

これらを考えると、今回のアップデートは本当に価値があるのか?

とすら思えてしまいます。

僕はGoProをディスるつもりは無いですし、GoProはHERO 5の頃からのユーザーです(何なら去年まで有料サブスクユーザーでした)。

もう少し頑張って欲しいとすら思っているにもかかわらず、ちょっとこれは裏切られている感が凄いですね。

2019年から放置され続けたMAXにテコ入れをしたと思ったら、ほんのこれしきの変更で終わってしまいました、、、

GoProのサブスクを去年に解約してからというもの、何度も再加入をすすめる連絡が来ています。

GoProは本当に厳しい状況なのかもしれません。

GoPro MAX 2は期待できるのか?

これに関しては、MAX(2025)発売により、去年よりも増して期待できなくなったと考えています。

なにより悲しかったのが、GoPro創設者のコメントです↓

「そして、これはほんの始まりに過ぎません」とウッドマン氏は付け加えます。「今年もGoPro 360の体験をさらに進化させていくために、アプリの強力な新機能を継続的にリリースしていくことを楽しみにしています。」

GoPro

一見ポジティブなコメントに思えますが、言及する内容が「アプリの新機能を継続的にリリースしていく」とあります。

新機種の投入については触れていない事から、あくまでMAX(2025)を主にアプリにテコ入れを続けます。

という意味合いが大きく含まれると感じました。

実はかなり弱気の発言だと思うんですよね、、、

アプリのテコ入れなんてのは、Insta360は予告も無くどんどん追加していきます。

年に2-3回は大きなアプリのアップデートをしている気がします。

X5リリース時に特に触れられていなかったですが、しれっとアプリがさらに使いやすくなっていました。

アプリのテコ入れなんてのは、他社にとっては当然のことなのですよね。

Insta360 X5とX4とX3

GoPro MAXが2019年に発売されて以来、Insta360はONE X2・X3・X4・X5と新機種を4回アップデート。

MAX(2025)にしても、ONE X2と同等かそれ以下のスペックです。

価格で言えばX2やX3に劣り、性能に関してはX4やX5が比べ物にならないレベルの使いやすさや画質をしています。

未だにGoPro MAXのユーザーは残っていますが、おそらく新たに購入する人は少ないでしょう。

とはいえブランド力のあるGoProなので、細々と期待しつつもGoPro MAXを購入する人や、良さについて言及する声もあります。

どう理由を付けても、Insta360の方が優れる

しかしそれらの人を感情論抜きに見れば、Insta360を何となく使いたくない意地で、GoPro MAXの良い所探しをしているようにしか感じません。

何度も言いますが、GoProをディスるつもりはありません。

そのつもりが無くとも、見方をどう変えても擁護するポイントが見つからないだけ。

製品やアプリの比較に関しても、全部使った上での冷静な主観です。

僕としてはGoProにはこのまま消えて欲しくないので、皆さんにはGoPro MAXを購入して欲しいと思う気持ちも、実はあります(笑)

とはいえこちらはアクションカメラ専門のブログですので、ちゃんとした性能や使いやすさに関しては伝える必要があります。

「どうしてもGoProが好き」という方以外は、、、

というか、身近にそういった人がいたとしても、僕は全力で止めてInsta360の方をおすすします。

万が一GoPro MAX(2025)を検討している方が居たら、X5を一旦見た方がよいと思います。

ちょっと話が飛躍しましたが、結論としてGoPro MAXは2025年版でほとんど変化なし。

変化が合った内容も、性能的にはほぼ変わらず、ネガティブ要素を多少改善した程度のInsta360の劣化版。

GoPro創設者のコメント的にも、MAX後続機は現状期待できないと思って良さそう。

ひっそりと更新していたMAX(2025)ですが、思った以上に深刻なGoProの経済状況が見えてきた。

そんな、ちょっと悲しいまとめ記事になってしまいましたね。

Insta360 vs DJIだけのアクションカメラ業界なんて、ちょっと良くないですって、、、

アクションカメラの分野は、GoProという巨大広告があってこそ成り立つ

そう僕は考えているので、是非ともGoProがどうにか存続してくれることを願っています。

いや、まじで頼みますよ、、、

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