アクションカメラの性能と使いやすさは比較しやすいですが、画質をじっくりと比較した記事は少ないです。
今回はGoPro HERO 13、Insta360 Ace Pro 2、DJI Osmo Action 5 Pro、大手3社のアクションカメラの画質を、日中・夜間・物撮りなどなど、条件を変えながら撮影&比較してきました。



こんな感じに。
あと、おまけでInsta360 GO 3Sの画質もたまに比較しているので、せっかくなので載せてみました。
ちなみに当サイトでアンケートを集計したら、おおむね人気はInsta360 Ace Pro 2に偏っている感じ↓



ですが、今回の検証では、思いのほかGoPro HERO 13にも画質的に良いなと感じるところも多い印象。
いつものアクションカメラ比較記事では語り切れない画質の比較となりますので、じっくりと比較検討したい方は、ぜひ最後まで見ていってください!
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写真撮影で見るべきポイント
最初の前情報として、写真撮影で見るべきポイントを幾つかおさらいしておきます。
解像度の高さ

まずは解像度の高さ。
8Kとか4Kとかありますが、それの事ですね。
解像度が高いというのは数値で言えば簡単ですが、実質的には「質感表現」だとか「ズーム時の画質」に現れてきます。
案外解像度が高いスペックである、Ace Pro 2が意外にも悪かったりするので、これは興味深い感じ。
色調の豊かさ

10-bitや8-bitなどありますが、主にHDR撮影をした際の色味が変わってくると思います。
10-bitだから良い!というわけでもなく、数値的なものより実際の写真が本当に綺麗かどうか?
という事を意識してみると良いかもしれません。
10-bitカラーをウリにしている割に、色の表現はDJIが一番イマイチだったりするので、これもスペック通りでは無さそう?
暗所における性能

日中性能がどれも良くなってきた昨今は、夜間性能に注目が集まりがち。
やっぱりGoProは夜に弱いなぁ、などなど、夜間撮影からも見えてくることはありました。
被写体に寄れるか?

アクションカメラは接写が基本的に苦手ですが、それでも得意不得意では差が見えてきました。
とはいえ物撮りはiPhoneでOKだと思うので、この辺りは最後の方に比較します。
ではまず風景写真から。
アクションカメラで最も撮影する頻度や機械が多いであろう重要なシーンなので、サンプル多めで比較していきます!
風景写真を撮ってみる

アクションカメラで写真撮影をするにあたって、おそらく最も重視したいのが「風景写真」でしょう。
持ち運びに便利なサイズと耐久性ゆえ、旅行先やアウトドアに持っていき、綺麗な風景写真を撮りたいですね。
今回はより性能差が表れやすいように、雲のある夕方を狙って撮影してきました(日中晴天は差が出にくいので)。
順光シーン




左から順に(GoPro HERO 13 / Insta360 Ace Pro 2 / DJI Osmo Action 5 Pro / Insta360 GO 3S)となっています。
カメラ設定はHDRをオンにして、JPEG出力で撮影。
GoPro HERO 13

左側の雲の陰影がしっかり再現、空の色も深みがあり、冬らしい景色をそのまま映すことが出来ています。(撮影は2月初旬)
ネタバレを含みますが、個人的にGoPro HERO 13は3社で最も画質が良いと感じました。

僕がGoProを褒めることは珍しいのですが、画質はホンモノですね。
機能的な面ではDJIやInsta360に劣りがちなGoProですが、こと日中撮影においてはやっぱりGoProは良いなと、あらためて実感。
写真の作り方も、おそらく最も自然に撮影できるのがGoPro。
もちろん夜間耐性は無いので、GoProは日没前のこの位の時間帯までが勝負。


Insta360 Ace Pro 2


続いてはInsta360からAce Pro。
雲の細かい描写力と深みのある色合いは見事ですが、左側の雲がちょっと優しく補正されてしまっている感があります。
この先のネタバレとしては、Ace Pro 2は色や光の扱いが上手いので、場合によってはGoProを超える風景を作ります。
ただし今回のように、変に補正をかける癖があるようなので、個人的にはHERO 13の画が好きな事が多いかな。



人によってはコレくらいが好きなのですがね。
DJI Osmo Action 5 pro


続いてはDJI。
画角がちょっと狭いので、手前の雲が入っていない事もありますが、それにしてもややのっぺりとした画に感じます。
左側の雲をのっぺり補正するのはAce Pro 2以上にひどく、画面中心、奥の方の空にも深みが足りません。
画質全体のネタバレとしては、DJIは風景撮影においては眠い画質で、あまりやる気を感じられない画質に感じました。



とはいえ、DJIにもメリットがあったので、それは後半で!
Insta360 GO 3S


続いてはInsta360 GO 3Sの画質。
センサーサイズが最も小さい1/2.3インチなので仕方がないですが、GoProやAce Pro 2と比べるとやっぱり物足りない画質ですね。
のっぺり具合はDJIと同程度で、ここは同じ4K解像度の弱点が見える気がします。
色を他より濃く表現することで、物足りない画質を分かりやすい派手さで補っているようにも見えますね。



サイズにしては頑張っているとは思いますが。
HERO 13 | Ace Pro 2 | Action 5 Pro | GO 3S | |
---|---|---|---|---|
個人評価 | 自然で美しい | 色味は良い | のっぺりしてる | 補正に頼っている感 |
ただし、今回の検証ではデフォルトのモードを使用しています。
Insta360とDJIは4K撮影でHDRがデフォルトでONになりますが、GoProのデフォルトはSuperPhotoモードで、HDRは任意でONにする設定。
この辺りが、HDR合成を使わない自然な撮影になっている可能性があります。



僕は一眼レフから写真を撮って来た人なので、自然な写真が好きな傾向はありますね。
続いては先ほどの写真の反対側、太陽にカメラを向けた状態で、逆光シーンを撮影してみました。
逆光シーン








朝焼けや夕焼けは、風景写真における完璧なタイミング。
最もドラマチックな写真が撮れる重要な時間帯なので、逆光シーンの画質も重視したいところです。
GoPro HERO 13


逆光シーンも、GoPro HERO 13が最も綺麗だと感じました。
HDRモードを設定しないため、光るところは光って、影になるところは陰になります。
ゆえに自然な空になるのですが、かといって色味も鮮やかで、ドラマチックな空が表現出来ていますね。



GoProは基本SuperPhotoモードで良い気がする!
Insta360 Ace Pro 2


Ace Pro 2では4K撮影においてHDRがONになるので、オレンジと青が印象的な空になっています。
ただしHDR写真の特性的に、強い光が抑えられるゆえ、太陽の輝きはGoProの方が強いですね。



HDRは色は良いけど、写真としては補正感が出ますね。
DJI Osmo Action 5 Pro


続いてはDJI Osmo。
こちらもHDRはONになるので、条件としてはAce Pro 2と同じ。
ですがやはり、のっぺりと空に立体感が足りない印象を受けます。
DJIは10-bitカラーを採用しているとのことですが、色調の豊かさとしてもあまり活かしきれていない感じがしますね。



DJIの空はどこか印象に欠けます、、、
あと、芝生の細かい質感なんかも、GoProやAce Proほどリアルに表現出来ていませんでした。
Insta360 GO 3S


GO 3Sはやはりセンサーサイズが小さいので、光の周辺がつぶれてしまします。
雲の細かい描写はDJI以上に諦めてしまっており、空に浮く雲も、ひとかたまりごとに分かれて捉えられている、と言った感じがしました。
やはり1/2.3インチセンサーだと、上記3つに比べると印象に欠ける空にはなりましたね。
HERO 13 | Ace Pro 2 | Action 5 Pro | GO 3S | |
---|---|---|---|---|
個人評価 | 自然で美しい | 色味は良い | のっぺりしてる | DJI以上に印象に薄い |
とりあえず風景を見てみましたが、DJIは風景が苦手だと感じるのは、2023年発売のAction 4の頃から思っていました。
別で空のみ撮影したものがあるので、こちらも比べてみてください。
DJIは空が苦手






日の出前の空です。
3つ小さく並べても感じるくらい、DJIで撮影した空には深みが足りません。
この写真では、Ace Pro 2が最も印象的な空になっていますね。






同日15分後程度の空で、日が昇ってから撮影しましたが、こちらについても同様。
GoProとAce Pro 2は雲の描写も良くできていますが、DJIのみグレーに塗りつぶされた空と半分混ぜたような描写です。
よく「DJIは画が眠い」と言われますが、個人的には割と当てはまっているかなと感じますね。
風景を撮影したいなら、Osmo Action 5 Proは個人的に無いかな、、、
RAWデータの編集








続いてはRAWデータを出力して、Lightloomで感じ良くレタッチしてみました。
できるだけ足並みそろった編集が出来るようにしましたが、DJIだけちょっと紫っぽくなったのはすみません💦
どれも自分好みに編集したので当たり前ですが、カメラお任せ設定のJPEG出力より印象的な空が作れていますね。



RAW現像後はどれも綺麗だと思います!
3社ともコレくらいイイ感じに自動で出してくれるといいんですが(笑)
上の写真はRAW現像後の広角写真ですが、データを弄り回す分、画質は劣化します。
下記では劣化した画質をチェックするために、画面中央部をズームカットしてみました。



RAW編集への耐性が見れます。
GoPro HERO 13


HERO 13です。
全体的にノイズあり。
太陽が光ってしまっているのは、Ace Pro 2とAction 5よりセンサーサイズの小さい1/1.9センサー故の弱点ではあります。
Insta360 Ace Pro 2


Ace Pro 2もノイズあり。
ただし、HERO 13よりは若干少ないかな?程度。
太陽の光は抑えられています。
DJI Osmo Action 5 Pro


ノイズはAce Pro 2程度かつ、広めのダイナミックレンジ。
1/1.3インチセンサーの大きさゆえの、RAW耐性は出ていますね。
ただし、解像度は低めの4Kだからでしょうか、明瞭度がちょっと低めのぼやっとした感じはあります。



といっても、ここまでズームすることは無いけど。
Insta360 GO 3S


思ったより頑張っていたのは、GO 3Sでした。
拡大前の写真も、JPEG出力の写真よりは他との差が少ないですね。
ただし、やっぱり細かい表現力に欠ける感じはありますが。
夜間性能(星景)






差が大きく現われるのが、やっぱり夜間撮影です。
上記の写真は富山湾、月の無い環境で5秒間シャッターをしたもの。
本当はもっと暗い環境で30秒シャッターとかした方が良いのですが、3種類持っていったのがこの時だけだったのですみません、、、
本当はGO 3Sも写真なら結構イイ感じに撮ってくれるのですが、今回は持ってなかったです。
GoPro HERO 13


日中は良かったのですが、やっぱり夜間撮影に弱いのがGoProです。
長時間露光しすぎるとノイズが酷いですし、5秒ぽっちだと光量が足りません。
しかも、これはまだ三脚撮影なので良いですが、手持ち撮影や暗所動画だともっとひどいので、やっぱりGoProにとって夜の撮影は不可能と思った方が良いでしょう。
Insta360 Ace Pro 2


ちょっと明るすぎる気もしますが、この環境での正解はAce Pro 2だと思います。
手前オレンジ色の光に関しては、後ろでオレンジの集魚灯を焚いていたので、ちゃんと色が反映されているという事になりますね。
遠くの町明かりも暖色だったので、夜でも色をちゃんと反映してくれるのが、Insta360カメラの特長とも言えるのですよね。


ちなみにちゃんと星空撮影をした場合、Ace Pro 2だとこんな感じの星空が撮れます。
星景写真に関してはAce Pro 2のスペックが高すぎて感動したので、別で載せさせてもらいました。
凄いですよね。


「ベガ」「ベテルギウス」など星によって色って実は違うのですが、青っぽい星・オレンジっぽい星の色もちゃんと再現してくれるのがヤバイです。
後述もしますが、色の再現はDJIでも苦手なので、ドラマチックな星空はInsta360にしか撮影できませんね。


DJI Osmo Action 5 Pro


DJIは明るさとしては悪くないですが、色が青一色になってしまいました。
もちろんホワイトバランスで調整も可能ですが、結局暖色に寄せてもほとんど紫一色になるだけなので、「一応明るく映るよ」程度の夜景になります。
星の数もInsta360より少ないですし、手前のテトラポットの解像度もかなり低いです。
GoProよりははるかにマシですが、DJIも夜は苦手ですね。
雪








雪が降ったので何となく撮影してみましたが、思った以上に差が出たので載せてみます。



小さい写真だけでもかなり違く見える。
雪は太陽の光を反射して、カメラ側の光の感度を、わりと滅茶苦茶にされがちな対象です。
また対象が白いので、ホワイトバランス的な要素でも狂いやすいです。



要するに雪はカメラの難敵!(笑)
GoPro HERO 13


GoPro HERO 13の雪は、やや暖色っぽいですね。
GoProの特徴として、色味を優しめの方向に出力する傾向がある気がします。



暖色とかグリーン系ですね。
これは他の風景撮影をしていても思うのですが、Insta360と比べると古さを感じる画が出力される気がします。
ただ、GoProが撮影した雪の解像度は悪くなく、ふわふわした感じが良く出ています。
Insta360 Ace Pro 2


Ace Pro 2は、明るさやホワイトバランスはほぼ完璧に撮影されています。
雪の質感、解像度もかなり上質です。
この辺りが、Ace Pro 2は光に対する扱いが上手だなと感じるところで、何を相手にしても失敗の無い写真を撮影してくれるので頼もしいです。



Ace Pro 2はこと風景に関して、苦手は少ないですね。
DJI Osmo Action 5 Pro


やっぱりイマイチだったのはDJIで、まず雪の質感が潰れています。
光を吸収しやすい雪が半分白く飛んで、代わりに手前のタイルが暗く見えます。
HDRはデフォルトでONのはずですが、対象によってはダイナミックレンジの操作が機能しないというのは、DJIの良くないところ。



雪でもDJIはやっぱり眠かったです
Insta360 GO 3S


同じInsta360なので、雪と手前のタイルの明るさはバランス良いのですが、画質の眠さはDJIと同等程度でしょうか。
強い光を処理しきれず、画面左奥あたりが白く霞んでいるのも、Ace Pro 2には無い弱みですね。
HERO 13 | Ace Pro 2 | Action 5 Pro | GO 3S | |
---|---|---|---|---|
対象:雪 | 描写は良い | 描写・色・明るさで完璧 | 色・明るさ・描写で最悪 | 眠い・白く霞む |
やっぱり対象が雪となると難しいので、性能差がガッツリ出た結果になりました。



意外な結果になったのが、続いての解像度。
解像度を比べてみる








5.3K/8K/4Kなど、解像度が高い程にズームしても違和感が無いし、細かいところが綺麗です。
GoProでは5.3K、Ace Pro 2では8Kの本気画質で撮影した写真から、ズームして解像度を見てみました。
上の並べた写真は、下記↓


被写体から50cm離した場所から撮影したものを、クロップしています。
GoPro HERO 13


まずはGoPro HERO 13、めちゃくちゃ綺麗です。
光と影の丁度良い濃さ、(紙/ステンレス/サボテン/豆/プラスチック)など、材質の表現もちゃんと分けられて、見た目に近い質感再現が出来ていますね。



このくらいにズームしても、全然写真として成り立つ!
Insta360 Ace Pro 2


意外だったのがAce Pro 2の8K画質。
ぱっと見は分かりにくいのですが、良く見ると、GoProほど材質それぞれの質感を表すのが苦手に感じます。



材質表現はGoProの方が優秀ですね。
風景は強かったのに、こと「物撮り」になると、急に「のっぺり」という言葉が出てきそうです。
Ace Pro 2は8Kなので本来は強いように感じるのですが、自然物以外は苦手なイメージがあるのですよね。
DJI Osmo Action 5 Pro


GoProに続いて良いと感じたのはDJI、こちらも物撮りはかなり綺麗。



DJIの良い所が出てきました!
ステンレスカップの金属感とか、奥側コーヒー豆の艶めかしさが個人的には好みかも。
ですが自然な表現としては、GoProの方が綺麗かなと個人的には感じます。
Action 5はコントラスト強めに補正され、パリッとハッキリしている印象ですね。
景色では裏目に出た補正の仕方が、物撮りだとメリットに一転した感じかもしれません。


Insta360 GO 3S


補正で言えば、一見Ace Pro 2より綺麗に見えてしまうのが、GO 3Sの物撮り。
ただしGO 3Sは小さいセンサーサイズを補正で補っている傾向なので、ずっと見ているとしつこく感じるような物撮りになります。



ぱっと見はAce Pro 2よりハッキリして良く見えますがね。
HERO 13 | Ace Pro 2 | Action 5 Pro | GO 3S | |
---|---|---|---|---|
拡大解像度 |
解像度と言っても、雪や雲の描写みたいな自然物を捉える力もあれば、物撮りとして対象がハッキリしている場合もあるんですよね。
一言に「画質」と言っても、評価付けが難しいです(笑)
被写体に寄ってみる








先ほどは50cm程度の所からクロップしましたが、今度は20cmの所から2倍程度にクロップしました。
近い距離のピント合わせが苦手なアクションカメラが、どれくらい寄って物撮りできるか?
という能力が見れると思います。


ちなみに20cmくらいから撮影した、この位の歪み補正画角からクロップしています。
では。
GoPro HERO 13


GoPro HERO 13。
被写体全てピンボケしていますが、ピンボケと言っても許せる範囲で、拡大しなければおおよそ気になりません。
HERO 13、Ace Pro 2、Action 5でどれが一番物撮りに適しているか?
と問われれば、GoPro HERO 13と答えたいですね。



別途マクロレンズも買えば、もっと寄れるはず!
Insta360 Ace Pro 2


やっぱり物撮りが苦手なのはAce Pro 2でした。
風景以外は専門外と言わんばかりの接写ピンボケで、おいしいごはんとかを撮影するならば、割り切ってiPhoneにした方が良いでしょう。



この理屈だと接写はどれもiPhoneで良いってなるんですが(笑)
物撮りにおける解像度の低さも相まって、おおよそ接写は控えた方が良さそうですね。
DJI Osmo Action 5 Pro


Ace Pro 2よりは解像度の高さでマシなのですが、GoProに比べるとピンボケ具合は結構です。
DJI Osmo Action 5 Proも、接写は避けた方が良さそう。



iPhoneですね(笑)
Insta360 GO 3S


この中で最も寄れたのが、Insta360 GO 3Sでした。
一眼レフもそうなのですが、広角レンズは基本的に寄るのが苦手です。
GO 3Sの広角はそこそこなので、接写はそこまで苦手では無いのでしょう、20cmくらいまでなら被写体に近づけました。
実際の最短焦点距離はスペック表示されていませんが、おおよそ20cm程度という声は聞きます。



アクションカメラはたいてい30cm以上は離さないとですものね。
HERO 13 | Ace Pro 2 | Action 5 Pro | GO 3S | |
---|---|---|---|---|
最短焦点距離 |
物撮りはたいてい日中だと思うので、夜間耐性のないGoProがそこそこ使えるってのは嬉しいです。
GO 3Sは言うまでもなく物撮りと相性は良さそうなので、ユーザー的にも理にかなっていると思いました。
もっと寄ってみる








ちなみに、もっと寄ってみると流石にGoProでもきつかったのですが、やっぱりGO3Sはそこそこ使えそうな画になります。
これで15cmの距離からクロップしている感じですね。








ここまで物撮り系の写真を見てきましたが、どれも遠くから撮影したものを拡大表示しています。
Ace Pro 2は物撮り散々な感じですが、普通に等倍で見れば全く問題ないので、アクションカメラとしての優先度は低いかなとは思います。



これだけ詳しく比較しておいて何ですが(笑)
まとめ


10bitカラーをウリにしている割に、DJIの色は良いとは感じませんでしたし、色や光の階調も弱いです。
特に夜は色情報がほとんど無くなってしまいますし、日中もGoProやInsta360に劣ります。
その代わり、接写に強めなのは一つメリット。
とはいえ画質的にはほとんどGoProの劣化になりますし、全体的な性能で言えばInsta360に劣ります。
やはりOsmo Action 5 Proは画質重視ではなく、軽くて安いという大きなメリットを活かせるような、激しめアクションユーザーに合っていることでしょう。




個人的にはGoProの画質が好みだけど、日中の色表現は〇。
夜間の性能は◎。
画質的には総合的に優れるのが、Insta360 Ace Pro 2と言ったところ。
拡大解像度は思ったよりも低く、接写が苦手という弱点はあれど、そもそもそちらのジャンルはiPhoneでOKな感じ。
フリップスクリーンはとにかく便利ですし、反応速度や動作安定性的にも優れているので、目立ったデメリットの無いアクションカメラだと思います。


画質面で言えばとにかく色が良いので、昼夜問わず撮影できるのが強み。


GoProはバッテリーとか反応が悪いなど、使い勝手に難があるけど、画質としてはバランスよく水準が高い結果でした。
特に夕日や朝日に関しては、ドラマチックな空を表現できることでしょう。
画質の事を考えると、少々高くてもDJIよりGoProを選びたいなという気持ちはありますが、いかんせん画質以外が弱いです。
とにかく夜間撮影が無理すぎるのと、反応速度や動作安定性的にも、DJIやInsta360と比較すると使い悪すぎます。
せっかく日中画質は良いGoProなので、なんとしてもデメリットを克服し、復活を果たして欲しい所ですね!


…
という事で、3社とも得意不得意がバラバラなので、非常に迷うんですよね。
今回は画質のみに特化した比較としましたが、使いやすさを含める総合的な比較は別記事でまとめていますので、良ければこちらもどうぞ!


最後に紹介しなかった、コーヒーを作っている時の写真を乗っけて終わります!


GoProです。
やっぱり色よし、解像度良し、光の優しさ良しの、三拍子そろった良画質ですね。
光さえあれば、GoProは画質が良い!


ダイナミックレンジの広さはさすがのAce Pro 2。
デフォルト設定で補正を強めにかける癖があるので、ぱっと見は良いですが、じっくり見ているとGoProの方が自然な感じはしますねー。


コントラスト強めのDJI。
パリッとして良い気がしますが、所々黒潰れが発生しているのと、色かぶりチックな画質が目につくようになります。
別に悪いという程の画質ではないので、そこまで気にしない方には良く映るタイプの画ではありますね。


最後はGO 3S。
色良し、コントラスト良し、ダイナミックレンジ良し、な気はしますが、光の感じ強め。
特に左下の夕日に照らされた椅子のオレンジが目立ちまして、じっくり見ていると各所補正された感が目立ってきます。
小さなレンズとセンサーで頑張っていますが、やっぱり補正に頼っているかな、でも仕方ないよな、ってのがGO 3Sですね。
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