今やアクションカメラの2大巨頭となりつつある、Insta360とDJIのアクションカメラ。
Insta360からはAce Pro 2、DJIからはOsmo Action 5 Proを比較する記事となっています。
正直なところ今アクションカメラを選ぶなら、このどちらか2択で選ぶのが正解だと、個人的には思っています。

というのも、どちらも基本性能が高く、使い勝手や反応速度と言ったストレス度合いを考えても、非常に優秀なのがこの二つ。
そして比較して分かったのが、それぞれちゃんと個性があり適するユーザーがハッキリと別れる、と感じました。
ざっくりと分けると、
こんな感じになるかと。
それぞれ適する趣味を、箇条書きにまとめると↓
- 旅行・普段の撮影
- Vlog撮影
- Youtube、SNS投稿
- バイクツーリング
- サイクリング
- 一般登山・ハイキング
- 沢登り
- クライミング
- アイスクライミング
- BMX
- マウンテンバイク
- パルクール
こんな感じに、それぞれ適しているユーザーはハッキリ明確になる感じでした。
どっちも個性の強い機器ではありますが、アクションカメラとしてはHERO 13を軽く超える性能ですし、操作性もスムーズです。
どちらか自分の趣味に適した方を選んで頂ければOKですね!
比較的には分かりやすい記事になったと思いますので、じっくりと記事を読んで決めて頂ければと思います。

ではまず、スペック比較表から。
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製品 | 無料特典 |
---|---|
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Ace Pro/Ace | スクリーンプロテクター |
GO 3S | クイックリリースマウント |
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Ace Pro 2 / Osmo Action 5 Pro スペック比較
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
価格 | 64,800円 | 55,000円 |
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.3インチ |
F値 | F2.6 | F2.8 |
レンズ | LEICAレンズ | |
ISO | 100~6400 | 100~6400 |
最大解像度 | 8K | 4K |
スロー性能 | 4K/120fps | 4K/120fps |
バーストスロー | ||
最大FOV | 157° | 155° |
写真解像度 | 5000万画素 | 4000万画素 |
夜間性能 | PureVideo PureVideo Plus | SuperNight |
耐水性 | 12m | 20m |
モニター | フリップ | 両面タッチ |
マウント | クイックリリース | クイックリリース |
対応温度 | -20℃~45℃ | -20℃~45℃ |
バッテリー | 1800mAh | 1950mAh |
マイク | 3 | 3 |
重さ | 177.2g | 146g |
ざっとスペック的にはこんな感じ。
数字を見ると、画質的な要素はAce Pro 2が優秀で、ハード面的にはOsmo Action 5 Proが良いように見えますね。
実際比較してみると、かなり数値通りなスペックという印象を受けます。
使い方や得意とするユーザー的にも、ちゃんとスペックを見ていけば、自分に合った方を選べると思います。
そして直感的に比較した、どっちが有利か?というチェック項目では、以下のようにしてみました。
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
画質 | ||
夜間画質 | ||
手振れ | ||
夜間手振れ | ||
最大FOV | ||
水平ロック | ||
ズーム耐性 | ||
最大スロー | ||
メモリ | ||
バッテリー容量 | ||
熱暴走耐性 | ||
対応温度 | ||
軽さ | ||
耐水深 | ||
保護性能 | ||
スクリーン | ||
マウント | ||
起動速度 | ||
撮影処理 | ||
撮影の早さ | ||
タッチ感度 | ||
価格 |
見てわかる通り、得意不得意が意外にもしっかりと分かれています。
どちらも性能が高くなっているのは勿論ですが、結構似て非なるカメラだと感じました。
まずは最も重要と思われる、画質から比較していきます。
画質の比較
画質はAce Pro 2の方が良い
結論から言うと、Ace Pro 2の方が画質は良いです。
といっても、日中は撮影条件としては優しいので、夜間と違って画質の差は出にくくなります。
それでもAce Pro 2の方が、8K画質の余裕とLEICAレンズの違いについて、ちゃんと描写として表れているなという印象を受けました。
では比較していきましょう。
スライド表示できます
左:Insta360(Ace Pro 2)
右:DJI(Osmo Action 5 Pro)


やはり晴天順光条件は撮影しやすいので、どちらも画質としては綺麗ですね。
雲の描写を見た時に、Ace Pro 2のほうが立体感ある描写が出来ていると感じましたので、雲をメインに撮影してみました。


ちょっと条件を複雑にして、日の出前の雲を撮影。
やはりAce Pro 2の方が描写に立体感があり、雲とその先の青空に奥行きが生まれているのが分かると思います。


太陽が出てくるともう少し雲は濁りました。
これなんか違いが分かりやすいですね。
手前の建造物・被写体はどちらもハッキリした輪郭ですが、やはりDJI Osmo Action 5の方は空がのっぺりしていますね。
個人的に思うDJIの弱点はOA4の頃から一緒で、細かい描写を諦めてシンプルに補完しているように感じます。
夜間性能を比較
夜間性能はどちらも去年より上がったが、Ace Pro 2が上
夜間の画質については、Ace Pro 2は前作からPureVideoが強化され、PureVideo+に。
DJIもNightモードを搭載したことで、夜間耐性が追加されましたね。
ただこれ、両社のやり方が全然違っているので、その辺にも注目して頂けると特徴が掴みやすいかも。
とりあえず見ていきましょう。
スライド表示できます
左:Insta360(Ace Pro 2)
右:DJI(Osmo Action 5 Pro)


動かずゆっくりと撮影した動画から、同じ場面を切り取りました。
直感的にはDJIの方が明るい。
Ace Pro 2の方が優しい明るさ、といった印象を受けます。


拡大すると分かりやすかったです。
Ace Pro 2の方が描写は繊細で、白飛びは少なめ。
Osmo Action 5 Proは明るいですが、特に右側の明かりは白く飛んでいます。


画面端を拡大すると、Ace Pro 2では読める「古着買取」「2ndSTREET」「お売りください」が、DJIの方は読めません。
これ実は、Isnta360とDJIの補正の仕方が全然違う事が理由かと思われます。
GoPro | Insta360 | DJI |
---|---|---|
6400 | 6400 | 51200 |
ちょっと凝った話になるのですが、仕組み的に重要になるので詳しく話します。
「光に対する感度」として暗所性能に影響を及ぼす要素である、ISO感度を比較してみると、実はAce Pro 2のISO感度は6400と、実はGoPro HERO 13と同じ数値しかありません。対してAction 5のISO感度は51200なので、一見すると暗所に強いのはDJIに思いますね。ですが高すぎるISO感度のデメリットも同じく、「光に対する感度」です。Osmo Action 5 ProのSuperNightモードは、4K30fpsでISO感度が51200まで上がります。しかも結構簡単に高い数値まで上がるゆえ、光の感度に過敏、光に対して極端な反応を示す、というのが一つの弱点として挙げられます。Ace Pro 2は感度が6400と通常ですが、暗い映像を補正して持ち上げるという方法を撮っているので、暗所における自然な色味と明るさを作れるという訳ですね。
まあこの辺りは好き好きになりそうですが、個人的にはAce Pro 2の方が一般的に好まれる映像かなと。


続いて走ってみた動画から切り取り。
色味は好き好きがありそうですが、見た目に近いのがAce Pro 2、上手く色味を保管しているのがOsmo Action 5 Proといった感じでしょうか。
ただし、歩く・走ってみると明確に手振れ補正に違いが現れましたね。
Ace Pro 2の方が、夜間における手振れ補正は綺麗に効いています。
参考までに動画を載せておきます↑

最大広角の比較
数値的にはAce Pro 2が広いが、違いはあまり気づかないと思う。
最大広角のPOVは、Ace Pro 2が157°、Osmo Action 5 Proは155°とやや挟角。
なお、157°は360°カメラを除けば、アクションカメラ最大広角になります。
同じ場所から撮影した画角で見ていきましょう。
スライド表示できます
左:Insta360(Ace Pro 2)
右:DJI(Osmo Action 5 Pro)


Insta360は最大広角の「アクション画角」、DJIは「超広角」で撮影。
ちょっとズレているので厳密に比較できませんでしたが、どちらも広角側としてはかなりの広い画角で捉えており、正直な所差はあまり感じられませんでした。
言われてみればAce Pro 2の方が広いとも言えるかもですが、場所によってはDJIの方が広くも見えます。
最大画角の広さは誤差の範囲かと。
ズーム耐性
Ace Pro 2のみ、ズーム耐性がある
Ace Pro 2は8K画質、Osmo Action 5 Proは4K画質を採用しているので、同じ4K撮影の場合はAce Pro 2のみに2倍のズーム耐性(画質劣化無し)があります。
分かりやすいように、更にズームした画質を比較してみます。
スライド表示できます
左:Insta360(Ace Pro 2)
右:DJI(Osmo Action 5 Pro)


これはさらにズームしているので、実際の所ここまでは差は分かりません。
ですが2倍ズーム時のぱっと見の印象としては、Ace Pro 2の画質の良さが印象に残りやすいですね。

ちなみ撮影中にワンタップで2倍ズームへの切り替えが可能なのがAce Proで、Osmo Action 5 Proのズームは、撮影中に0.1倍ずつのズーム調整が可能です。
より手軽にズームしつつ、画質の劣化が無いのがAce Pro2。
ズームを1.1倍、1.2倍のように微調整したい場合はOsmo Action 5 Pro。
こんな感じですね。
使いやすさを比較してみる
一般的な使いやすさは、Ace Pro 2が明らか汎用性が高い
使いやすさに関しては僕個人の感覚なのですが、おそらく僕と同様に、ほとんどの方がAce Pro 2の方が使いやすいと感じるでしょう。
理由は二つ
- フリップスクリーンの利便性がかなり高いこと
- マウントの着脱がスムーズな事
この二つです。
どちらも使用頻度や感じる場面は多いので、結構重要な要素だと個人的には思っています。
フリップスクリーンの有無

これは使ってみると分かりますが、確実にあった方が良いと思います。
- 三脚なしで置いて撮影しやすい
- シャツの首元に挟んで使える
- 自撮りがしやすい
この3点において、フリップスクリーンは普段使いしやすいなと思う場面が多かったですね。

このように地面に置けば

簡易的なローアングル撮影が可能。
三脚も必要としませんし、何より手軽です。

最大フリップすれば、もちろん自撮りは確認しやすいですね。

普段着に挟んで使う事も出来るので、チェストハーネスやヘルメットマウントが必要ありません。

私服のVlog撮影をするときに、特別なマウント無しで一人称撮影が出来るのは、Ace Pro 2の大きなメリットです。

あとは上から確認しやすかったりするので、地面スレスレ覗き込む必要も無いですし、水中撮影とか上から確認しやすいです。
要するに、フリップスクリーンの使用頻度は思いのほか多い、という認識を広めたいですね。
マウントの着脱性

これも僕個人の感覚的な違いですが、マウントはAce Pro 2の方が付け外ししやすいです。
当ブログにて、前作のOA 4とAce Proでは同等の着脱感という評価を下しましたが、Ace Pro 2は前作よりも改良されています。
Ace Pro 2とOsmo Action 5 Proでは、Ace Pro 2の方が着脱はスムーズですね。

Ace Pro 2はパチっとハマる適度な磁力と、片手操作で十分介入しやすい構造になっています。
着脱しやすいからと言って外れやすい訳でも無く、むしろ着脱が明確なので、誤って落とす心配も無さそう。
女性でも男性でも使いやすいと思う。

Osmo Action 5 Proもワンタッチですが、男性の僕でも硬いと感じます。
ちなみに握力は60kgあります。
握力の問題でも無いでしょうが、多分女性には硬いんじゃないかな?

もしかしたらスペースの問題かもしれないので、女性の細い指の方が取り外しはしやすいのかもしれませんが。
最後までパチッとハマる感覚も、Ace Pro 2よりも弱いので失敗すると落としそう。
いずれにせよ、着脱のしやすさと固定までのスムーズさは、Ace Pro 2のマウントの方が使いやすいと僕は感じました。
アクション性能の比較(手振れ・水平維持・スロー再生)
アクション性能は、相対的にOsmo Action 5 Proが良い。
ここまでOsmo Action 5 Proにイイとこ無しな感じに聞こえますが、冒頭の通り役割分担は出来ています。
ことアクションにおいては、DJI Osmo Action 5 Proの方が相対的に強いですね。
アクションというのは、ヘルメットを使うようなハード目のアクションの事。
軽さ
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
重さ | 177.2g | 146g |
まず、軽さと大きさの観点で言えば、Osmo Action 5 Proが31.2g軽いです。

一般ユーザーにとっては誤差レベルですが、ヘルメットに取りつけたりするならば、軽い方が良いですね。
沢登り、クライミング、BMX、マウンテンバイク
この辺りの趣味をお持ちの方は、Osmo Action 5 Proが候補に挙がってきそう。
特に沢とかクライミングは、日本ユーザーもそこそこ抱えていますよね。
水平維持
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
水平維持 | 4K30fps | 4K60fps |
誤差レベルですが、水平維持機能はOsmo Action 5 Proの方が選べる設定の範囲が広いですね。
どちらも水平維持機能としては標準的に備わっていますが、60fpsを選べるのはDJIの方。
回転技+スロー再生
この組み合わせは撮影したい人も多いかもしれませんね。
パルクール、BMX、各フリップ系アクションなどをスキルとして持っている方は、Osmo Action 5 Proが候補に挙がるかも。
と言っても、回転技は水平維持をかけるより、普通に外から撮影してもらった方がカッコいいのですが。
スロー再生
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
4倍スロー | 4K120fps | 4K120fps |
8倍スロー | 1080P240fps | 1080P240fps |
32倍スロー | ー | 3秒 |
これも誤差範囲なのですが、Osmo Action 5 Proのみ、32倍スローを備えています。
8倍スローまでは同等です。
なんでも、1080P画質で撮影した240fps撮影を編集で保管することで、疑似的に32倍スローで再生できるようにしているとか。
詳しいことは分かりませんが、実質GoPro HERO 13のバーストスローモーションを超えていますね。
3秒の32倍スロー再生を使うかどうかはさておき、やはりアクションにおいてはOsmo Action 5 Proの方が機能は充実しています。
手振れ補正
ちなみに手振れ補正ですが、日中ならどれも完璧レベルに仕上がっていますので、気にする必要はないですね。
全て補正レベルは「標準」なので、この上にもう一段強力な手振れ補正がそれぞれ備わっています。
耐水性・保護
耐水性はOsmo Action 5 Proが高い
軽量性を重視したDJIは、ハードユーザーの使用を想定しているのでしょう、耐久性においてもOsmo Action 5 Proが上です。
耐水性
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
耐水深 | 12m | 20m |
耐水性は12mと20mなので、Osmo Action 5 Proの方がより海深くまで潜らせられますね。
といっても結局サビが嫌なので、海に潜る時は5mでも防水ケースを入れたくなるのが経験上の感想です。
あと昨今のアクションカメラは、数値通りの耐水性を実際に備えています。
20m防水というのは、さらなる安心感やスペック的な所有欲として、ハードユーザーから好まれそうな印象。
やはり日本のユーザーを考えると、沢登り人気が高そう。
保護フレーム
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
保護フレーム | オプション |
保護フレームが、Osmo Action 5 Proのみ標準装備です。
Ace Pro 2は同じような保護フレーム(こちらはアルミ製)がありますが、有料オプションです。

最初から保護フレーム付きなのはコスパ的に良いのと、やはりクライマーや沢登り系のユーザーから好まれそう。
軽さ・耐水性・保護フレームなど、Osmo Action 5 Proはハードユーザーというのがキーポイントだと思います。

操作性の違い
どちらも良好。Ace Pro 2の方が挙動は安定している。
操作性はどちらも良いですね。
スクリーンのタッチ感度、起動速度など、ストレスレベル低くどちらも完成度が高いです。
この辺りは、GoPro HERO 13と比較すると快適さが身に沁みますね。
起動速度と撮影の処理速度
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
起動時間 | 2.5秒 | 0.5秒 たまに7秒かかる |
起動速度に関しては、Osmo Action 5 Proが爆速です。
Ace Pro 2もアクションカメラとしては早い部類ですが、0.5秒は強烈に早いですね。
ただしDJIの方は10回に1回くらいフリーズして、起動に7秒くらいかかる時はあります※
これが無ければ最高なのですが。
※何回か確認した所、おそらく時間を空けると起動に時間がかかるようになります。その日1回目の起動は毎回遅くなりました。
撮影の処理速度
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
撮影ON | 即時 | 1秒 |
撮影OFF | 即時 | 2秒 |
逆に撮影の処理速度は、Ace Pro 2が爆速です。
ボタンを押したら即開始、ボタンを押したら即停止です。
DJIの方は撮影ボタンから1秒かかるので、一瞬のチャンスは逃しやすいかも。
フリーズすることも今の所無いので、ボタンを押してからの全体的な挙動としては、Ace Pro 2は早くそして安定している印象ですね。
スクリーンのタッチ感度
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
タッチ感度 | 快適 | 快適 |
スクリーンのタッチ感度はどちらも快適です。
濡れた指でもある程度操作できますし、タッチしてからの反応速度も即時です。
HERO 13と比較すると、ストレスレベルはかなり低いかと。
バッテリーとメモリ
バッテリーはどちらも優秀、メモリはそれぞれのメリットがある。
バッテリー容量
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 1800mAh | 1950mAh |
節電モード | ||
逆充電 |
バッテリー容量はどちらも増加しましたね。
Osmo Action 5 Proは、小さいカメラながらにアクションカメラ最大のバッテリー容量を持ちます。
代わりにAce Pro 2には節電モードが搭載します。

後はAce Pro 2には逆充電という機能が備わっているので、Type-CtoCケーブルを使えば、スマホの充電が可能。
まあ容量は少ないので、逆充電機能は気休めと言えば気休めですが。
ともかく、バッテリーの持ちについてはどちらも結構持つ、という印象なので、よほど気にしなくてもOKでしょう。
対応温度と熱暴走
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
対応温度 | -20℃~45℃ | -20℃~45℃ |
対応温度はどちらも-20℃まであるので、冬季の使用も問題ありません。
まだしっかりハイシーズンの検証はしていませんが、Insta360・DJI共に前作で問題なく冬季使用できたので、バッテリーの耐寒性は優秀です。
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
4K120fps | 1時間3分 | 58分 |
4K60fps | 熱暴走無し | 熱暴走無し |
気になる熱暴走についてですが、こちらについてもAce Pro 2、Osmo Action 5 Proのどちらも熱暴走には強いです。
120fpsだと常温で1時間程度の連続撮影、60fpsではバッテリー切れまで熱暴走無しという結果でした。
HERO 13がすぐ熱暴走することを考えると、優秀ですね。
ストレージ消費と内部メモリ
Ace Pro 2 | Osmo Action 5 | |
---|---|---|
内部メモリ | 47GB | |
データ消費容量 (4K60fpsで10分) | 3.3GB | 4.7GB |
Ace Pro 2はアクションカメラのうち最もデータ消費量が少なく、10分間の4K60fps撮影で3.3GBの消費でした。
Insta360が今作のAce Pro 2から、データ容量削減に向けて改良した事が要因と思われますね。
DJIも割と少ないのですが、Ace Pro 2より1.5倍データを消費しやすいです。

その代わり、Osmo Action 5 Proには内部メモリが47GB備わっています。
これは本体内蔵ストレージになるので、公式からのプレゼント的な容量と受け取っておきましょう。
基本的にどちらのカメラもWi-Fi転送でデータ管理をするので、SDカードの入れ忘れは無いとは思います。
それでも内部メモリがあるというのは、不意のSDカード故障などの、バックアップ機能としては安心ですね。
どちらもメモリ的にはありがたい性能をしております。
価格
Osmo Action 5 Pro が安い
価格はもちろんなのですが、DJI Osmo Action 5 Proが安いです。
とはいえAce Pro 2は画質・夜間性能などなど性能が良いのはもちろんですが、フリップスクリーン、ライカレンズ、前作からの改善度合いなどなど、開発費・コストもかかっているはず。
この価格差は妥当かなと感じますね。
Ace Pro 2は購入時に無料特典も付いて来たりするので、実質的にはもう少し安いですし。
HERO 13を基準にして考えると、性能が著しく高いのに同等の価格なのがAce Pro 2。
Ace Pro 2よりは性能が低いですが、軽いわりに基本的な水準は高く安いのがOsmo Action 5 Pro、と言ったところでしょうか。
各ユーザーへのアピール
一般ユーザー・汎用的な使いやすさをウリにしつつ性能が良いAce Pro 2は、その他付属機能も汎用的で便利。
一方でOsmo Action 5 Proは、その他機能もマニアックな性能を持ちます。
個別に紹介しきれなかった機能を、最後に紹介していきます。
【Ace Pro 2】ライカウォーターマーク

LEICAレンズ搭載のAce Pro 2は、撮影データとライカのロゴを写真に入れられます。
これは写真が好きなユーザー的には非常に心躍りますし、これだけでカッコ良くなる感じがしますね。
ちなみにカメラ業界で崇拝されるLEICAですが、車に例えると1000万円超えの高級車みたいな位置づけです。

それのロゴと撮影データが表記できるだけで、本当にそれっぽい。

やたらと色んな写真に付けたくなりますね。
本当のLEICAが欲しいのは言うまでもないですが(笑)
【Ace Pro 2】ドラレコモード

新しい撮影データを更新して保存していき、古いデータを削除していくモード。
車やバイクからUSB給電しながらダッシュボードに置いて撮影すれば、4Kのドラレコが出来ますね。
バイクユーザーに人気のInsta360なので、ユーザー層をよく理解していると思います。
【Ace Pro 2】ジェスチャー制御

手のひらで動画撮影開始、ピースで写真撮影。
写真は3秒セルフタイマーで開始するので、ピースの後はポーズの必要がありませんね。
ちなみにこれ、動画撮影中もピースで写真撮影できるので、自撮りとしては非常に使いやすいです。
フルフェイスヘルメットをかぶっていても撮影が始まるので、バイクの運転中とか楽でした(片手を離すのは推奨はしませんが)。
Vlogユーザーやバイクユーザーなど、やはりユーザー層をよく理解していますね。

【Osmo Action 5 Pro】追尾機能
Osmo Action 5 Proには追尾機能が搭載しています。
といっても360°カメラにはならないので、広角で撮影した映像から、縦画像にクロップする時なんかに使えるくらい。
Insta360も技術的には搭載できると思いますが、X4があるので要らないと判断したのでしょう。
【Osmo Action 5 Pro】内蔵気圧計
これは個人的にはかなり面白いと思いました。
京セラのアウトドアスマホのように内蔵気圧計があるので、標高や水深が表示可能。
G-SHOCKやトレッキング系ウォッチを持っていれば要らないとは思いますが、この機能は山やる人やダイバーさんに好まれそう。
やっぱりOsmo Action 5 Proは、マニアックなユーザーをメインターゲットとするアクションカメラだなぁと、こういったところからも感じられますね。

どちらを買うか?
一般ユーザーはAce Pro 2、ニーズが合えばOsmo Action 5 Proかと。
どちらも進化しましたが、ユーザー層ははっきりと分けられそうですね。

20m防水・ハイパースロー・軽さなんかは一般ユーザーが気にする必要が無いので、挙動の安定性やマウントの着脱性を考えると、Ace Pro 2一択で良いと思います。
画質は勿論良いですし。

フリップスクリーンの利便性的にもかなりオススメです。
- 旅行・普段の撮影
- Vlog撮影
- Youtube、SNS投稿
- バイクツーリング
- サイクリング
- 一般登山・ハイキング
この辺りでアクションカメラを探しているユーザーさんは、Ace Pro 2を選んでおくのが最も満足度が高いと思われます。

一方で、Osmo Action 5 Proはマニアックな趣味をお持ちのユーザーには刺さるはず。

ヘルメットに付けて撮影したいので、なるべく軽くしたい。
ハードに使う予定があるので、フレーム標準装備のメリットが大きい。
とにかく最も頑丈なヤツが欲しい。
こんなユーザーさんは、Osmo Action 5 Proの小ささと強固な感じが刺さるでしょう。

- 沢登り
- クライミング
- アイスクライミング
- BMX
- マウンテンバイク
- パルクール
ざっと考えてみましたが、こんな感じのユーザーさんはOsmo Action 5 Pro、おすすめです。


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