梶賀のあぶり
尾鷲市訪問で絶対に食べておきたかった、郷土料理がありました。
それも、できたら通販や道の駅では無く、作っている本人からお話を聞きながら、その場で食べてみたいなぁ、、、と。
今回の尾鷲市訪問で、梶賀町には2度訪れて、ちゃんと梶賀のあぶりを食べることができましたし、お話も伺う事が出来ました。
1日目の夕方訪問からも含めて話しますが、漁港の町並みも感じつつ、見ていってください。
目的場所はとりあえずここにチェック。
正直どこでも停められそうですが、一応大きな駐車場がありましたので、ここに停めさせていただくことに。
現地の方に聞いてみたら、駐車場に名札の無い、その辺りならいいよって言われましたので、雰囲気見るか聞くかして停めるといいと思います。
ここは梶賀町
2019年時点で人口わずか148人という小さな漁港町で、山がぐるっと集落を取り囲むように存在する、奥まった地形をしています。
で、お目当ては「梶賀のあぶり」と呼ばれる、小魚を薪で燻した郷土料理。
1日目は午後4時程度の訪問でしたので、まあ当然ながらやっていません。
地元の方に明日の情報を聞きながら、うろうろとしてみます。
地元の人か、どこかから来た釣り人か、それとも住み込んでいる人なのか。
県内県外ナンバーの車は結構ありました。
海?川?
汽水域らしい水面を覗いてみると、でっかりハリセンボンがおるじゃあないですか。
アクションカメラを水中に沈めてみました。
この子が丸くなった時を見てみたいものですね。
人口150人足らずの町でも、民宿が一軒だけありました。
どうやらGoogleマップのレビュー的には評判が良さそうですので、泊まってみるのも面白いかもしれませんね。
日が暮れる前に聞き込みをしなければ。
白い服のおばあちゃんとちょっとだけ仲良くなったので、梶賀のあぶりを食べるにはいつ頃きたらよいか、聞いてみたところ、どうやら朝8時くらいが良いとのこと。
にしてもおばあさん、こちらの話を聞いているのか聞いていないのか、会話が成立しているようなしていないような。
田舎のおばあさんあるあるですね(笑)
それも含めて良い時間ですな。
とりあえず分かったことは、海を挟んで二カ所に梶賀のあぶりをやっている家があるのだけれど、燻す木が違うって言っていました。
とりあえずこの日は諦めて、梶賀をうろうろ。
明日の朝、改めて伺うとしましょう。
後日!
朝8時にしっかりと訪問。
ここに来る前に、便石山という尾鷲で人気の山にサクッと登ってきましたので、ちょっとおなかがすいている。
近づくとすぐに香る、燻製の香ばしい匂いでさらにおなかがすきます。
こっちはサクラの木を使っているっぽいですね。
忙しそうな感じだったので、しばらくうろうろと。
反対側でも煙が上がっていたので、あぶりをやっている所はすぐに見つかるでしょう。
こちらの方はお話をしてくれそうだったので、いろいろと聞いてみました。
昔はこの町まで道が繋がっていなかった事、峠から見ると何軒もあぶりをやっていたのが見えた事、今は県外の人が漁師として住み込んでいる事、、、
いろいろと話を聞くことができました。
ネットで検索すると分かると思いますが、梶賀のあぶりコーポレーションという、郷土料理を広める活動をされている方との話など、いろいろです。
話をしてくれながら、じっくりじっくりと燻されるのは小さなサバ。
6月初旬でしたが、そろそろサバが大きくなってくるので、あぶりのシーズンも6月いっぱいで終わるとか。
骨ごと食べられるギリギリのサイズなので、人によっては開いて食べるのだそう。
こちらの方は中川さんという方で、ネット販売の方にも名前を出されているので紹介してよいでしょう。
写真も好きに撮ってくれ、とのこと(笑)
梶賀コーポレーションにももちろん卸していますので、購入することができます。
リンク載せておきますね!
中川さんのあぶりは備長炭の木を使っているとのことで、梶賀のあぶりと言ったら昔からこの木だそう。
毎年トラック一杯、2万円で取り寄せているそう。
燻製としてはサクラの木も好きですが、こちらの備長炭の木(カシの木かな?)も優しい香りでいいですね。
そろそろ焼けたっぽいですので、お土産用に2本注文。
食べる用の一本は、ハンパな数だから売れないということで、僕にこれをくれました。
ありがとうございます^^
燻されたばかりなのに、煙っぽさのない上品さがあり、獲れたての子サバはまだ身がふっくらとしており、非常においしいです。
しまった、ビールが欲しくなる。
この町にはコンビニはおろか、自販機も売店も無さそうなので、ここに来る際には尾鷲で何かしらを買っておくことを、強く強くお勧めします(笑)
2本はお買い上げ。
これだけ数があり、手間がかかって、ひとつ400円。
これは良いお土産です。
2024年、今年はどうやら不漁の年らしく、この日は全部で16本。
僕が買ってしまったので14本が、この日の梶賀コーポレーションへの納品になるそう。
コーポレーションの他にも、京都や岐阜県郡上市など、各地から電話がかかって注文があるそうです。
「22本下さい」とか言われているから、沢山できた日にまとめて売る。
と、伝票を見せながら話してくれる中川さん。
まだまだボケてはおれんな!
と、おばあちゃんより年上ですが、元気そうです(笑)
また来て、ここで食べたいですね!
ですが、あぶりを行うのも中川さん含めて2軒しかなさそうです。
みなさん高齢で、後継者も居ないそう。
私らの代が終わったら、梶賀のあぶりも終わりやろね。
と、清々しいような顔でおっしゃっていましたが、なんとも寂しい気もしますね。
注文に追われると可哀そうなので、バズらない程度に、梶賀のあぶりをひっそりと、皆さんにも楽しんでもらいたいものです。
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